- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104369027
作品紹介・あらすじ
死してなお強い磁力を発する東電OLの眼差しは、二つの物語をあぶり出した。ひとつは彼女に感応し、その生き様に自分自身を投影する女たち一人一人の物語。いまひとつは閉ざされた司法と日本社会の闇の連鎖についての物語である-。もはや瞠目するしかない現実を浮き彫りにする、渾身のルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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過去に起きた東電OL殺人事件の検察側の不可解な所やネパール人を強引に犯人に仕立てようとする警察側の許せない事件
何度も細かく同じことを説明してるので、いい加減ウンザリしてきた... -
心の闇。一言で言うにはあまりに深い。誰もが持つ堕落の縁。
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前作から続けて読みました。・・・と言い切っていいものかナゾですがこちらも、前作同様ルポルタージュなため毎回繰り返される基本説明にぐったりしながら拾い読みというのが正直なところでしょうか。けどここまで読んだんです、次の本が出たら多分借りると思います。
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最近、裁判のやり直しを求められている東電OL殺人事件のその後のこと。
東電OLの昼間と夜の顔の違いについて、同世代の女性の多くの共感とその心理分析、事件のその後についてで構成されている。
心理的には拒食症と家族のありかた、それを他人事として捉えられないのは秋葉原事件なども含めて、世の常だろうか。
いろいろと考えることが多い書。 -
司法とか東電社員とかの批判の裏に学歴エリートへの歪んだ見方があるような、、
読ませる本ではあります。
ざっと目を通しただけだけど、扱っている事件も事件だけに何とも言えない読後感。
勾留の要件とか、教科書的には当然のところを批判的に捉えている点が興味深く感じました。 -
「東電OL殺人事件」の続編。一審で無罪になった被告が、出国できずに拘留されて高裁で逆転無期懲役になるまでを追う。経済や政治、行政だけではなく司法までもが崩壊している様を明らかにする。ただ、司法の崩壊は僕には既知のものであったが、女性の「性」の生々しさ、あるいは闇については、正直にわかには信じられない。しかし間違いなくそのとおりなのだろう。男の性よりも、「悲しい」のはまだこの国の女性が解放されていないということなのだろうか。いずれにしても、この国に未来はないことを思い知らされる。白人以外の外国人にとって、この国は希望にはなりえないだろう。
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2冊読んで、どっちがどっちかわからなくなった。最初の本の方が面白い。
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東京電力でOLをしながら売春をしていた女性が殺された事件を追ったドキュメンタリー「東電OL殺人事件」(未読)の続編。被害者の持っていた心の闇に加え、だらしのない日本のメディア、腐りかけている法曹界などについて書かれている。犯人として無期懲役になっている外国人は、99%冤罪なのだそうだ。また、その裁判に関わった判事は、少女買春で罷免されたのだそうだ。受験戦争、学歴主義、競争社会などをキーワードにして、現代社会の矛盾がたっぷり描かれている。日々充実してるはずなのにどこか虚しさを感じている人にオススメ。