音羽「お受験」殺人

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著者 : 歌代幸子
  • 新潮社 (2002年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104388028

音羽「お受験」殺人の感想・レビュー・書評

  • この事件、加害者が被害者のように、被害者が加害者のように報道されてしまい、そのイメージが定着してしまっているような気がします。
    この本は中立であろうとはしているけれども、やっぱり加害者に同情的かな。
    加害者が寺族であったことを思い出して読んでみた本。

  • 母親同士の付き合いというのは、たしかに難しいかもしれない。何かのきっかけで、関係がこじれるというのは誰にでも起こり得る。しかも子供がセット。ややこしいことに発展しやすいだろう。幸い、自分は経験したことないが。

    読みながら、角田光代さんの「森に眠る魚」と「対岸の彼女」がちらついた。自分とは対極する人だと思っていたのが、意外にも自分と似ている部分を持つ人間だったのかもしれないし、深く付き合えば、その人の葛藤や弱点に触れていたのかもしれない。が、ママ友達において、深い付き合いというのはあまりない。

    「広く、浅く、こだわらず」 自分自身、これが上手く出来るようになったのは、母親になってからだ。独身時代は、人間関係でいつもクヨクヨしていた。親になって神経が図太くなったのか?

    何の罪もないのに殺められた春奈ちゃんと、その家族の心痛を思うとやりきれない。山田被告の子供達も・・・。山田被告の子供達は、今、どこで、何を想っているのだろう。もし、近くにいたら、自分は何と声を掛けるだろう。

  • 事件当時、煽り気味な報道合戦が繰り広げられたり、関係者を名乗るおばさん(本書にも出てくる虚言癖のあるお受験コメンテーターを名乗る方)がしゃしゃりでてきたりで強い違和感をおぼえたのを思い出しました。
    もう10年以上前の事件で今さらな感じもありますが、ふと思い出して事件にまつわるルポを読んでみたくなりました。
    被害者ご親族のコメント、拘留されている被告と著者の手紙でのやり取りなど、他では見られなかった事実にあたることができました。
    でもやっぱりこの事件が起きた原因はよくわからないです。
    生育歴、夫婦仲、コミュニティー、色々な面からのアプローチをしてみても難しいですね…。

    この本には事件とは何ら関係ない子育て中のお母さんたちへのインタビューも沢山ありますが、どんなお母さんも多かれ少なかれ子育てや取り巻く環境に対して悩み、かつそれを大抵ひとりで抱え込みがちなんだなと感じました。
    なので勝手にですが、現在子育て中のお母さん達に対しての
    「悩みを抱え込んでるのは、夫と共有できずに孤立感を抱いてるのは貴女だけじゃない」
    という歌代さんからのエールも込められてるような気がしました。

  • どちらかと言うと、事件の全体像を捉えているというよりは、犯人が犯行に追い込まれるに至った経緯、環境を重点的に綴っている印象がある。冗長と言ってしまえばそれまでですが、私はなかなかよい本だと思いました。

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音羽「お受験」殺人の作品紹介

法廷で明かされた新事実と、関係者への丹念な取材をもとに、犯人山田みつ子の内面に肉薄。事件の謎のベールを剥ぎ落としつつ、過熱した「お受験」の現状と子育てに悩む主婦たちの心に潜む危機を描く。

音羽「お受験」殺人はこんな本です

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