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- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104393022
感想・レビュー・書評
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人のあがく様に肯定的な乙川氏の作品は、読み終えるその都度ため息を漏らさずに居れない。
『行き暮れて』『希望』『古い風』の終わり方に、それぞれ身をひさいで生きるしかない女性の
行く先を案じてしまうのだが、彼女らの逞しさ故にか後味の悪さは殆ど残らない。
また『散り花』の少女すがには哀れみを寄せ付けない凄み、
『磯笛』の悪い予感しか残さない幕切れには老いた漁夫の情が胸に迫る。
本書の中では特にこの二作がお気に入りである。
そして『果ての海』では、かのの述懐に女の本当の強さという点に同性として非常に考えさせられた。 -
読み終わるのがもったいなくて、少しずつ読んだ。
これをおじさんが書いたってことが信じられないくらい女の人の描き方が良い。
強さも弱さも限られた生き方も、その中で生きるしたたかさも。 -
銚子という漁港を舞台に江戸を流れた女性の悲しい人生を切々と語る傑作
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ひとの苦悩と明かりを描いた作品(未読)
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泣けた。地に足のついた人生。
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