なめらかで熱くて甘苦しくて

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 734
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104412068

感想・レビュー・書評

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  • 最後の「mundus」だけ、よく分からなかった。
    それ、がなんなのか想像してもさっぱり分からない。
    全体的に言い回しが独特で変わった世界観だった。
    可もなく不可もなく。。

  • 途中まで。
    terraは2度読みをオススメする。メンヘラと言うと簡単だけどなんかそれだけで片せないものがある。
    aerはギリシャあたりの神話ぽいんだけど俗っぽさもある。恋はどうぶつ的って業っぽいていうか、本能的ていうか。

  • 全体的に幻想的で、何だか境界線の曖昧で
    不思議な感じのするお話だったなー。

    甘苦しいって感覚感じたことないかも。

    「死」に関する感じ取り方というか、向き合い方が
    長嶋有さんと近しい気がするな。

  • 2008〜13年に「小説新潮」に掲載された5短編の単行本化。

    「セックスと性欲のふしぎを描くみずみずしく荒々しい作品集。性と生をめぐる全5篇。」という広告文は全く違う。

    aqua 転校してきた小5の女子が、同姓の同級生との薄いつきあいや、かつて同じ社宅で行方不明になって死体で見つかった同姓の女子への思いが、淡々とした短いセンテンスに綴られる。

    terra 自殺した女性に身寄りがないため、故郷まで納骨に行ってやるアパートの隣室の大学生の男と、それにつきあう後輩の女の会話は妙に現実離れしているが、二人の関係の語られない部分を語っている。

    aer 妊娠、出産、子育てを経ていく女の、子供への気持ちや自分の感情、周囲との関わりの分析など、頭に浮かぶ様々な思いを単純な言葉にすくい取っていておもしろい。

    ignis 結婚しないで一緒に暮らす男への感情や記憶を女が思う。ときおり一緒に散歩する道は何かの象徴のよう。

    mundus 人ではない異形の「それ」がいることが当然になっている不思議な家の話。何が言いたいのかな?

  • 純文学寄りの短編集。
    川上弘美はさらさらと読める印象が強かったのだが、今回は読み進めるのがつらかった。難解で、内容がなかなか頭に入ってこない。

  • 子供を産む話は興味深かった。最後の2つは全然分からない。

  • 私の好みとは合わなくて挫折。。。

  • 20150905

  • 久しぶりに川上弘美さんを読みました。aqua(水)、terra(土)、aer(空気)、ignis(火)、そしてmundus(世界)の5つの短編で構成されてます。最後のmundusはあまりに抽象的過ぎてついていけなかったです。^^;

  • 読むのがしんどくなった
    私には難しい((´∀`))
    著者の何気ない日常を描いたものが好きだ
    これは本来のもわっとしたものなのかな
    ≪ 性欲と 死にたい欲は 同じかな ≫

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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