深川にゃんにゃん横丁

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104422043

感想・レビュー・書評

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  • お江戸・深川『にゃんにゃん横丁』♪
    そのあたりに住む猫たちの通り道になっている小路。
    そこで暮らす人々の人情物語。

    誰かが困っていたら、何のためらいもなく声をかけて助け合う。
    そんな”おせっかい”が、温かかったです。
    ”おせっかい”って、今の世の中だとマイナスにとらえがちですよね。
    でもこの時代は、かまう方もかまわれる方も、どことなくおおらかで、
    心豊かな時代だったんだなぁと…。

    期待したほど、猫ちゃんは登場しませんが、
    猫がしゃべったんだよ~!とみんなでわいわいがやがや。
    あれ?猫ちゃんってしゃべりますよね~?(笑)

    そして、おつがさんとまだらの最期を見守る彼らの姿にジーンとしました。

    • azu-azumyさん
      杜のうさこさん、こんにちは~♪

      私、宇江佐真理さんの本も読んだことがありません!
      私の読書、どんだけ偏っているのか…(汗)
      杜のう...
      杜のうさこさん、こんにちは~♪

      私、宇江佐真理さんの本も読んだことがありません!
      私の読書、どんだけ偏っているのか…(汗)
      杜のうさこさんのおかげで、またまた新たな出会いの予感~♪
      ありがとうございまーす(^^♪

      なんかほっこりするお話のようですね~
      ”おせっかい”大好きです!
      この本、ぜひ読みたい~!

      大阪人の私は”おせっかい”文化の中で育ってきました。
      例えば…
      八百屋さんで、「キャベツが欲しいけど、これは大きすぎる」と悩んでいたら、全く知らないおばちゃんが「姉ちゃん、はんぶんこしよか~」と言いつつ、「おっちゃん、姉ちゃんと半分ずつにして」って。
      もう、こんなことが日常茶飯事でした。
      でも、大阪を離れると、知らない人が気軽に声をかけてくれることは少なくなったなぁ…、と思うのですが。
      これって、やっぱり関西だけなのかなぁ…

      そう言いつつ、私はつい”おせっかい”をやいてしまうのです(;´・ω・)
      余計なお世話になっていなければ良いなぁ~
      2016/03/21
    • 杜のうさこさん
      azu-azumyさん、こんばんは~♪

      私も宇江佐真理さんは、初めましてなの~。
      時代小説が苦手でね…。
      実を言うと、『みをつく...
      azu-azumyさん、こんばんは~♪

      私も宇江佐真理さんは、初めましてなの~。
      時代小説が苦手でね…。
      実を言うと、『みをつくし料理帖』が記念すべき時代小説デビュー!
      デビューにして、あれほど素晴らしい小説に出会えたという強運の持ち主(笑)

      私も本質はかなり偏ってると思う。
      でも、基本欲張りなんだよね~。
      なんでも読みたくなってしまって。あはは。

      そういえばazu-azumyさん、大阪でしたね~。
      おしるこの記事のとき、私も関東との違いに驚いたもの。
      美味しいものは忘れない(笑)

      いいね~、キャベツ半分こ♪
      大阪のあったかい”おせっかい”すっごく好き♪

      私は関東人なの。
      でも小さい時から、転勤族だったから関西も住んでたことがあります。
      そういえば、気軽に声をかけてくれたのは関西の方が多い気が…。
      関東の人は、かけたくても遠慮しちゃうのかなぁ?
      「関東の一個残し」でしたっけ?、そういう
      気質なのかもね。

      私も心配性だから、おせっかいやきたい人間なんだけど、
      どうしよう~~と迷ってるうちにタイミングをはずしちゃうタイプ(笑)

      azu-azumyさん、余計なことなんてないと思います。
      ”おせっかい”良いじゃない!
      温かい気持ちからなんだから~。
      2016/03/23
  • 深川の山本町にある通称「にゃんにゃん横丁」にはたくさんの野良猫が住んでいる。にゃんにゃん横丁の住人である徳兵衛、富蔵、おふよの3人は幼馴染。徳兵衛は裏店の大家を任されていることから、近隣でおこる数々の騒動に常にまきこまれる。全てが丸く収まる訳ではないけれど、どの話も人情味があり、素朴な人々が生き生きと描かれていて、楽しく読めました。野良猫たちもまた、可愛くて可愛くて…。怒りっぽくて、お節介やきなおふよさんの人柄がとても温かくて大好きです。

  • 人情もの。猫も絡んできて楽しく読めた。
    時代物は苦手意識が強いんだけど、このくらい庶民の話だと入りやすい。

  • 猫がたくさん暮らす長屋の横丁「にゃんにゃん横丁」に暮らす店子の物語。

    やっぱりみんな猫はしゃべると思ってる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「やっぱりみんな猫はしゃべると」
      どんな展開なんだろう、、、気になる。気になる本が増えて困るーーー
      「やっぱりみんな猫はしゃべると」
      どんな展開なんだろう、、、気になる。気になる本が増えて困るーーー
      2012/06/14
    • 美希さん
      >nyancomaruさん☆

      自分ちの猫はしゃべるってだいたい猫飼いさんは思ってって…ていう程度のことです。猫好きなら楽しめる作品だと...
      >nyancomaruさん☆

      自分ちの猫はしゃべるってだいたい猫飼いさんは思ってって…ていう程度のことです。猫好きなら楽しめる作品だと思います。
      2012/06/15
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「自分ちの猫はしゃべる」
      確かに、、、
      もっとも私は飼ってませんが
      「自分ちの猫はしゃべる」
      確かに、、、
      もっとも私は飼ってませんが
      2012/06/15
  •  深川に猫がいっぱいいる にゃんにゃん横丁があります。にゃんにゃん横丁に喜兵衛店という裏店があり、店子はみんな猫好き。そして、酒代は出す癖に店賃は溜めるのが平気な連中ばかり。大家の徳兵衛55歳、指物師の女房で町内のご意見番、昔は深川小町と呼ばれたおふよ55歳を中心にした物語。ちゃん、恩返し、菩薩、雀蛤になる、香箱をつくる、そんな仕儀 の6話。宇江佐真理「深川にゃんにゃん横丁」、2008.9発行。

  • この作品は長屋に住む住人と,いつの間にやら多く住み着いた猫たち。それぞれが抱えた問題が、隣近所の助けや、猫の存在で治る。人情話。

  • 2017.11.11 読了


    下町の猫がいっぱいいる横丁
    にゃんにゃん横丁の人たちの話。

  • 「猫が見ていた」で澤田瞳子さんの「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」で取り上げられていた本。
    江戸の人情短編集。
    猫は主役ではないが、近すぎず遠すぎずの猫の間合いで登場します。
    ラストはにゃんにゃん横丁ならではの幕引きです。
    猫の隠された能力?についても語られています。この本を読んでのお楽しみ。猫好きならもしかしてこんな経験はあるかもという内容ですが。

  • 長屋ものだが、大家が主役。
    こうるさい婆さん付き。
    さしたる山もなく、ぶらぶらと読める。
    香箱を作る。
    たしかに猫は「うま、うま、うま」と言いながら食事する。

  •  深川にある小路には、野良猫がいつも2,3匹はいることから、『にゃんにゃん横丁』と呼ばれている。
     そこで暮らす人々の人情劇、てことなんですが。

     はっきり言うと、おふよさんのキャラが私には合わなすぎて、途中で読むのを断念。
     世話焼きのお節介キャラて言うことなんだけど、そのお節介さが尋常じゃなさすぎて。
     自分が『いい』と思ったことには、人の気持ちも考えずに強引に進めてしまうところが、ついていけない。自分の正義が世界の正義だと思ってるの。
     こういう独りよがりな人、ホント嫌い。
     創作の中だから、それが結果オーライみたいになってるけど、もっと人の気持ち考えて、て思う。

     あと、言うほど猫出て来ない。


     ところで、猫のことを『にゃんにゃん』て言う言い方、江戸時代からあったの? ホントに?

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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