つめたいセックス

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著者 : 真中優多
  • 新潮社 (2002年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104438020

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つめたいセックスの感想・レビュー・書評

  • 昔の言葉で言えば 『苦界におちる』と言うことか。
    彼氏は ヤクザの組長の息子。その借金の返済のために、
    ピンサロ、イメクラ、ヘルス、デリヘルを経験する。
    わずか1年の間の ことの 私の視点からみた
    ドキュメンタリータッチの小説。

    店長が 自分の利益をえるために
    オンナたちを 奴隷のように使う。
    それが、借金漬けと罰金システム。働いても働いても、返済額は減らない。
    ホストに 入れあげさせて、借金をつくらせる。
    名古屋の イメクラにに 紛れ込んでしまう。
    そして、大切にしてくれる店長のモトに、駆け込んでいく。
    オンナの扱い方が 違うことで、ホッとする。
    素股のテクニシャンとなり、プロという自覚を持つ。
    キャバレーとイメクラでは、要求される女のタイプが違う。
    口でやったりするのは、セックスと呼ばない。
    シゴトのモチベーションが上がっている。
    名古屋が セックス産業の先進であることは知らなかった。
    大阪の方が すすんでいると思ったが。

    大阪にもどり、ヘルス。デリヘルとなる。
    結局は、お金を得るために セックスもすることになる。
    守っているものが、なくなってしまう。

    何を嫌うのか?
    何を大切にするのかが、どんどん基準が下がっていく。
    なぜか、繰り返しが多いようなところがあるが、
    観ている目は さめている。
    それで、彼氏が 自殺することで、自分も足を洗う。 

    この本をよんで、ずいぶん 感じたのは セックスの深淵。
    やはり、もっと 快楽を求めていく んですよ。
    たとえ 自分の価値観が 崩壊しても。

  • 喫茶店に本がある
    しかも・・・
    大変だね働くのも

  • 経済的事情から風俗嬢として働くことになった著者の経験を基にした小説。この作品で素晴らしいのは、作者の登場人物に対する距離のとり方である。風俗嬢たち、店のオーナー、ビラ撒き、デリバリーヘルスの運転手等の社会的には白い目で見られてしまう人々を一元的に、被差別者として描いていない。もちろん一般社会から向けられる差別的な視線も描かれているが、一般社会では暮らしていけない人間の脆さも描いている。良い、悪いではなく、先天的になのか、後天的になのか、普通の社会で暮らしていくには、埋められない欠落を背負った人々がいて、それを受け止める環境が存在し、その共同体の中でも人情があり、足の引っ張り合いがありという、どこの学校でも会社でも繰り返される人間の営みに、人間のしぶとさと悲しさを感じた。

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