- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104451043
作品紹介・あらすじ
順調に見えた一家を襲う試練の数々。春子の入院騒ぎから間もなく、今度は春男の浮気が発覚し、岩田一家はてんやわんや。春男は、どうこの難局を切り抜けるか。春子のスケートは全国レベルへ上達し、五輪を目指すまでになる。一方、夏子には芸能界から誘いがかかり、歌手デビューの話が持ち上がる-。果たして、姉妹のオリンピックそして紅白、ダブル出場の奇蹟は起こるのか?夢見ることが人生だ!涙と笑いと感動の家族劇。
感想・レビュー・書評
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母親の夢が子供の夢にもなり、子供は、母親に喜んで欲しいと努力し、一人は、スケートでオリンピック選手となり、もう一人は、紅白歌合戦の出場歌手と活躍。強烈な個性の母親にもいじけず、ひねくれもせず、自分の能力を伸ばすことに喜びを感じつつ成長する子供達。実際は、色々なことがあったと想像しますが、「三丁目の夕日」を見るように楽しみました。個人的には、夏子の性格がいいかな⋅⋅⋅⋅⋅
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2016.5.21市立図書館
朝ドラでは四姉妹が主役のような、娘たち一人ひとりに見せ場のあるファミリードラマだけれど(中盤までの感想)、原作はあくまでもユニークな妻であり母である照子の物語。そして、スポーツの世界や芸能界のような才能と運で勝ち上がっていく競争の世界で一花咲かせるためにはなにが必要なのか(筆者いうところの「魂の錬金術」)を追求した物語。とくにけが・病気や伸び悩みを克服してさまざまな支えを得て最後にオリンピックへの出場を勝ち取った春子の物語は孤高の現役選手の心中にせまることができて興味深い。実在モデルありてこその迫真。 -
いや素晴らしい家族でした。すげえなあ~
再放送(16年4月から)の「てるてる家族」、楽しみにしよう -
こんなに笑える葬儀を描いた小説家はなかにし氏だけじゃないかというくらい笑いました。何回読んでもいつも笑ってしまいます。最初に読んだときは涙出ましたからね。
その前の冬子の涙で切なくホロリとさせられたのに、こんなふざけた話があっていいのかと。いいんです。岩田一家最強です。亡くなった当の本人だって空の上から笑っていることでしょう。
なかにし氏の奥さんのお母さんが照子さんのモデルということですが、きっと実際の照子さんも魅力的なおもしろい人だったんだろうなーと思いました。
じゃなきゃ娘婿がこんなに照子さんをイキイキと描けるはずがありません。みんなから好かれる、というか憎めないキャラだったんだろうなと思いました。
毎回図書館で借りてきてるけど、そろそろ書店で文庫買っちゃおうかな。 -
池田、佐世保などを舞台とした作品です。
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パワフルな照子さんの閃き、そしてその決断に引っ張られるようにして歩む、大人しめの旦那さんと娘達の人生を綴った本。
照子、強引すぎるよ。
てるてる家族の原作。 -
なかにし礼著『赤い月』『兄弟』の流れを汲み改めて家族とは何かを問う、自伝的小説。
家風かなともおもった
家風かなともおもった