池波正太郎の食卓

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104453016

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  • 20151206読了
    2001年出版。小説新潮の連載をまとめたもの。作家でありながら美食家でもあった池波正太郎の食の風景を、ゆかりの料理人が再現。和食は銀座「てんぷら近藤」主人の近藤文夫、洋食は日本橋「たいめいけん」主人の茂出木雅章。●小鍋立ては江戸の料理だったのかー。具はせいぜい2~3種類、少しずつ煮ながら食べるもの。七輪にかけた小さな鍋に顔を寄せ合ってままごとのように食べる、非常に親密な空気を伴うものだから「わけありの男女が差し向かいでやるもの」なんだそうだ。こういうのが江戸の粋ってやつなんですね。アサリと大根の小鍋立て、おいしそう。●とんかつとカツレツの違い。とんかつは豚の厚切り肉。食べやすいよう包丁を入れて出し、箸で食べるから和食。肉を薄切りにして大きいまま出され、ナイフとフォークで切りながら食べるのがカツレツ。豚でも牛でも使う。ルーツは明治初期に入ってきたフランス料理のコトレットで、その英語読み「カットレット」から「カツレツ」になった。

  • 駿河台の「山の上ホテル」に行って天ぷらを食べたいと思った 新橋の「橋善」 食通で知られる作家にとって、小説の中に旬の食物を書き込みするのは楽しみだった気がする 

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