百万遍 上

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104467020

作品紹介・あらすじ

初等少年院出身と噂され、誰もが恐れ、避けた。教護院あがりの俺、吉川惟朔はある日、同級生をぶち壊し、その日、高校を自主退学し、施設を追われた。親なら棄てた。行くあてなどどこにもなかった。だから女を求め、闇雲に生きるしかなかった-。『人生劇場』『青春の門』を継ぐ反教養小説の大傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 2024.03.23読了

  • 京都を舞台に猥雑と堕落、暴力と頽廃、おそらく自分の潜在的・顕在的心情を表現した自伝的小説で、70年代の青春を描いて余すところがない。
    『青の時代』、『古都恋情』、『流転旋転』とそれぞれに上下巻がある長編で、他の著書まで手が回らないので読んでないが、小説家の「業」というものを感じて、恐ろしくも呆れてしまう。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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