ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507023

感想・レビュー・書評

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  • 病弱若だんながいい味わいです
    仁吉の想い人の話は楽しかったです

  • 大好きなしゃばけシリーズ(^O^)

  • 小間物屋の娘が死に仁吉が容疑者にあがる「ぬしさまへ」
    栄吉の菓子を食べた直後に隠居が死んだ「栄吉の菓子」
    奉公先のお嬢さんに好かれている気がする松之助の「空のビードロ」
    誤って届いた布団からすすり泣きが聞こえる「四布の布団」
    仁吉の恋するお吉さんは千年も鈴君を待ち続けている「仁吉の思い人」
    妖怪たちが見えないことから誰かの夢の中にいると思う若だんなの「虹を見し事」
    装画:柴田ゆう 装丁:新潮社装丁室

    しゃばけシリーズ第2段は短編集です。
    若だんなの兄の境遇が切ない「空のビードロ」と
    弱みなどないように見える仁吉がかわいい「仁吉の思い人」がよかった。
    もっと妖怪の活躍する場面があってもいいなあ。

  • 6つのお話から成っております。
    相変わらずの病弱若旦那と妖が繰り広げるお話。
    楽しかったですよぉ~。

    ぬしさまへ
     女という生き物は怖いものです。意地汚く生きようと上を見るから天罰が下る。

    栄吉の菓子
     とても切ない 博打打ちが大好きなご老人 の話。粋なんだけど切ない。

    空のビードロ
     犬猫殺しが続く町で犯人と間違えられた松之助。あまりのひどさの仕打ちに奉公先を出た矢先の大火。
     拾った根付を持ち主に返しに行くも、そこには異母兄弟の弟が。感動です。

    四布の布団
     布団がすすり泣く。
     布団を扱う田原屋で気を失う若だんな。若だんなを寝かせようと襖を開けると男が一人死んでいる。
     手違いで死んでしまった通いの番頭。犯人にされるのが嫌で皆で彼方此方に移動させられ、結局若だんなの謎解きで田原屋を懲らしめる。
     天晴れ、若だんな。

    仁吉の思い人
     仁吉が思い焦がれた人。実は若だんなのお祖母様。

    虹を見し事
     若だんなの周りの妖が居なくなる。
     若だんな、蛤の夢に閉じ込められたかと悩みまくるが、実は捕物帖。
     そして おまき という奉公人の思い。
     若だんなは 大人になろうとしています。

  • 日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなったら黙っちゃいられない。若だんなの音頭のもと、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出すのだが…。
    若だんなと妖怪たちが、難事件を次々解決!史上最弱だけど、最強の味方が憑いてる若だんなの名推理。

  • 短編なのですね。読みやすくて面白かったです。兄さんも出て来て一安心しました。最後の櫛のお話は切ないですね。。。

  • あいかわらず楽しくてちびちび惜しみながら読みました。
    しんみりかなしいエピソードも。

    (2005年12月24日読了)

  •  短編集なほうが好いですね、これ。妖怪たちのキャラが立ちます。
     基本は安楽椅子探偵的であるものの、各話ごとに趣向が異なって飽きさせません。
     今さらですが、このシリーズ読んでいこう。

  • しゃばけシリーズ2作目短編。
    「栄吉の菓子」と「空のビードロ」が好き。
    栄吉の作ったお菓子、そこまで凄いなら一回食べてみたいな。

  • 今回のテーマは『恋心』だろうか。一途な思いがぎっしり詰まった本作は、表紙絵のかわいらしさとは対照的に、涙ぐんでしまう話が多かった。妖と若旦那のやり取りは面白いけれど、人と人でないものの考え方の差が読めば読むほど浮き彫りになってきて、若旦那を取り巻く環境が和やかなぶん、かえってその思考回路の違いが時に残酷に見えてしまうのは、自分が人だからか。そういったものをひっくるめて、人情について考えさせてくれる。甘さの中で塩辛さが舌に乗る、それでも続きが気になるシリーズだと思う。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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