ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1707
感想 : 226
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507023

作品紹介・あらすじ

日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなったら黙っちゃいられない。若だんなの音頭のもと、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出すのだが…。若だんなと妖怪たちが、難事件を次々解決!史上最弱だけど、最強の味方が憑いてる若だんなの名推理。

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズの2作目。妖に囲まれて暮らす病弱な若旦那が、事件を解決したり、不思議な体験をする話。

    若旦那のキャラが頼りなくもがんばる姿があってよいのだが、今作はその他の人や妖中心の話も多く、ちょっと変わったイメージを持った。人の怖さが出てくる「ぬしさまへ」「栄吉の菓子」「四布の布団」。若旦那の不安な気持ちの話だけでなく、切なさも含まった「虹を見し事」と、ちょっと悲しげな話が多い印象であるw

    中でも「空のビードロ」は、若旦那の兄が中心の話だが、展開される辛い話に対して、最後に人の心がじんわりくるのが、よかった。

    改めていろいろバリエーションのある話で、おもしろいし、根幹に人の優しさを感じられるのがよいなと思う。

  • <目次>


    <内容>
    しゃばけシリーズ第2弾。短編集で且つ半分以上が書き下ろしという。妖たちと若だんな、そして若干の推理要素。面白いですね。

  • やなりいなりの休憩に。しゃばけ2作品目まではやなり普通に話してるんだよねーなんて思いながら
    兄さんの胸ぐらを掴む若だんな

  • しゃばけシリーズの二作目です。
    六編が収録された短編集なのですが、主人公の若旦那以外にもスポットを当てた作品が多く、シリーズものの楽しさを満喫させていただきました。

    妖(あやかし)たちの、人とはちょっとずれた感覚も読んでいて面白いですね。
    それぞれが持つ個性も、際立つように感じます。

    内容は、人の心の裏側に潜むものを露わにする印象が強く、作品ごとに悲しさや切なさが浮き彫りにされる、そんな風に思いました。

    病弱ながらも若旦那の安楽椅子探偵ぶりは、前作同様冴えていて立派ですね。
    シリーズ三作目も、とても楽しみになりました。

  • 2014.9.21再読
    しゃばけシリーズ第二弾

    • ぬしさまへ
    仁吉への恋文
    話はなかなか深いが悪筆はちょっぴり笑える

    • 栄吉の菓子
    命賭けの大博打
    栄吉の菓子で遂に(?)人が死んだ?
    なんだかんだで、栄吉は愛されてます
    ホロリ

    • 空のビードロ
    しゃばけ時の松之助
    松之助兄さん、あんたよくぐれなかったよ…ホロリ

    • 四布の布団
    パワハラと泣き布団
    仁吉佐助の妖脳発揮
    万事は若だんなが全て!

    • 仁吉の思い人
    おぎんさんと仁吉の数千年の想い

    • 虹を見し事
    しゃばけ時から2月後の話
    松之助のその後と若旦那の奇妙な夢か現か?
    若旦那 ちょぴり大人になる?


    空のビードロと仁吉の思い人にはホロリとした
    幸せになることを祈ります

    今回は 仁吉寄りな話が多かった

  •  短編。仁吉さんが男をあげるの巻。
     
     仁吉さんの思いは切なかった。

     佐助にもこういう話が挟まってくるといいなあと思うのです。

  • 妖と若だんなのほのぼのとした短編集。
    千年の片思いなんて、切なくなりますな。

  • なぜこれを登録してなかったのかしら。
    本棚整理をしていて気づいたので登録。

    しゃばけシリーズで
    もっとも好きな話が収録されているのがこの巻。
    「仁吉の想い人」は本当に素敵だぁ。

    普段は若旦那命のクールビューティー仁吉が
    千年片思いを続けている人とは・・・
    これで一気に私の中で仁吉熱が上がりました。

    やはり(物語の)恋は報われないほうがステキだわ・・・

  • 若だんなが自分で言うとおり、これだけ甘やかされていながら素直な優しさ、謙虚さをもって育っているのはすごいこと。
    「凄いばかりのことは出来ずとも、せめて誰かの心の声を聞き逃さないように」
    これを自分も心がけていきたい。

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    ぬしさまへ
    しゃばけシリーズ 2

    2003年5月20日 発行
    2004年5月25日 7刷

    著者:畠中恵(はたけなか めぐみ)
    発行所:株式会社新潮社


    ぬしさまへ
    栄吉の菓子
    空のビロード
    四布の布団
    仁吉の思い人
    虹を見し事

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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