- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507047
感想・レビュー・書評
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ちょっと重めのノンフィクションが続いたので、少し気楽な感じで、しゃばけシリーズをと。
何巻か空いているので、ちょっと状況が変わっているものの、基本単話なので、違和感なく読めました。
「こわい」は、不幸を呼ぶということで、受け入れられない狐者異が物悲しく、気持ちもすさんでいるのが、さみしい。
「動く影」では、幼い頃の若旦那が必至に友達についていく様子が健気でよい。子供達が情報を収集したり、いろいろ考えていく様子も良かった。
全体的に、若旦那を中心に人を思いやっている感じが、ほっこりしながら読めてよかったです。
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お雛の化粧を扱った畳紙、一太郎と栄吉の幼い頃の動く影、吉原が舞台のありんすこく、鳴家が活躍するおまけのこと、全体的に良い話が多かったです。
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こわいが余りにも不憫。自ら拒否したのだが、優しい若だんなとも居られないこわいは誰とならば一緒にいられるのだろう。
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「こわい」「畳紙」が特に印象に残った。
「ありんすこく」と「おまけのこ」は、なんとなく消化不良。
もう少し詳しい結末を描いてほしかったかな。
「動く影」も、お美津のことがわかりきらない。
あえてそのようにして、次の作品のネタにするつもりなのだろう。。。 -
相変わらずほんわかしたムードに癒されます。「こわい」だけは切なかったなあ・・。鳴家はシリーズを重ねるごとにどんどんかわいくなってますね。ちゃんと若旦那に見つけてもらえるくだり、ほっとしました。
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<目次>
略
<内容>
これも5作中3作が「小説新潮」に、2作が書き下ろし。畠中ワールドに慣れて、入り込みやすくなった。影女と雲外鏡。飛縁魔もうまく料理してる。「狐者異(こわい)」は哀しい話。「ありんすこく」の決着はちょっと乱暴。「おまけのこ」は、鳴家(やなり)が主人公のちょっとかわいい話。バラエティに富んでいる。 -
表題作を含む五編が収録された短編集。
病弱ながら鋭い観察眼を持つ若だんなと、個性豊かな妖(あやかし)たちの活躍が魅力のしゃばけシリーズ。
四作目は若だんな以外の登場人物や、妖たちにスポットを当てた作品が多く、前作の登場人物が再登場するなど、短編集ならではの楽しさが感じられました。
どうにもならない出来事の前に、打ちひしがれ哀しい気持ちになる作品もあるのですが、シリーズを通して根底にあるのは優しさや温かさで、悩みに対する向き合い方にも様々あると教えてくれます。 -
2019/08/25
若だんな18歳。
5歳の頃の影女の話が新鮮だった。 -
だんだん飽きてきた。
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こちらも短編集。読みやすい。
今作は各キャラクターに焦点を当てた話が多くて読んでいて楽しかった。
ただ、短い中にまとめるのが難しいのか、終わり方が強引な感もある。
個人手には「畳紙」が好き。 -
シリーズ第四弾
短編集。
小さな一太郎の冒険に、小さな鳴家の冒険。
一太郎は子どもの時。鳴家は今の話。
こわいより
職人の腕が上がる薬を貰うより、自分の力でという栄吉を佐助が誉めた!
「はっきり言います。栄吉さんにとって、そいつは人の二、三倍は大変なことで」
「だが、そいつは一人前の男の考え方ですね。江戸っ子の男伊達ですよ。栄吉さん、いい男になってきましたね」 -
「おまけのこ」の家鳴りの大冒険が可愛い。1作目から比べて少しずつ若だんなが成長しているのが感じられる。次作が楽しみ!
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鳴家、かわいい♡
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おまけのこ
しゃばけシリーズ4冊目。
「こわい」
人からも妖からもきらわれる「こわい」が持つ天狗の薬を巡って騒動が起きる。
なんとも切ない。妖と人との言動の捉え方の違いから不幸を回避して、これで良かったのかまた悩ましい。
「畳紙」
厚化粧のお雛
前の巻で出ていたお雛の事が描かれていて良かった。
「動く影」
一太郎の子供の頃で、まだ妖の手代もおらず、友達と共に解決する話
子供たちが恐怖を前に手を繋いで頑張る姿が可愛い。
「ありんすこく」
花魁の足抜けを手伝う話し
「おまけのこ」
鳴家の大冒険。鳴き声が可愛いなぁと思っていたけど、このお話でますます可愛くなってきた。 -
「おまけのこ」が好き。一匹の鳴家が月の玉を守るため大冒険をする話。若だんなが自分を見つけ出してくれたことを誇らしく思う鳴家が可愛すぎる!
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内容は、以下の5話。
・こわい
・畳紙
・動く影
・ありんすこく
・おまけのこ
個人的に、こわい という妖怪の切ない話が好きです。
また、おまけのこ は鳴家が主体の話になっていて、可愛かったです。 -
しゃばけシリーズ短編集。
今回は若だんなというよりも、妖たちや脇役たちがメインのお話が中心。
相変わらず鳴家がかわいい。かわいい。かわいい。
若だんなのことが大好きすぎて、いつも若だんなに群がってるの。若だんなの膝の上、鳴家だんご。
そして最後の「おまけのこ」は、鳴家がメインのお話。ヤッター。
鳴家の大冒険。
「きゅわきゅわ」言ってる鳴家もかわいいけど、一生懸命喋ってる鳴家、かわいい。お月様の玉。
若だんなは、我が家の鳴家を見分けられるんですね。
それにしても、鳴家3匹も引っ繰り返ってしまうほどのまずさの栄吉さんの饅頭。。。 -
本書くらいまでは、そこそこまじめに読んでいたせいか、内容を少し覚えていた。にしても、最初の物語「こわい」の悲しいこと。誰からも愛されず受け入れられず、仏にさえ愛想をつかされたという孤者異の、なぜ生まれて生きていかねばならないのか、という根源的な問いが、非常に痛ましかった。手を差し伸べようとしてそれが出来ない主人公の優しさと悲しみもまた、個人的に好きな部類だった。
で、単行本の装丁には妖怪化した仁吉と佐助が描かれているが、やっぱり中国系の白沢はどうも気持ち悪い。 -
秀作揃い。
「こわい」はやるせないが共感でき
「畳紙」「動く影」はほんのり温かい気持ちになれてすごく好き。
【図書館・再読・2/18読了】