うそうそ しゃばけシリーズ 5

著者 : 畠中恵

• 新潮社 (2006年5月30日発売)

感想・レビュー・書評

[高坂さんの感想 · 2012年11月29日]

悩める若者を励まそうという気概があふれるお話。
悪くいうと青臭いというか説教くさいというか。
その印象が強くて、「面白い！」とは言いにくいなぁ。

内容とは関係ないけど、図書館から借りてきたら今にも表紙から脱落しそうなぼろぼろっぷり…。
愛されてるんだろうけど、申告はちゃんとしないとですよね(´ω｀；)

[katujityudokuさんの感想 · 2012年10月22日]

そろそろマンネリ？

[chakosukeさんの感想 · 2012年9月19日]

しゃばけシリーズ5。久しぶりの長編。
若だんなが箱根へ湯治にでたが、騒ぎに巻き込まれる。しゃばけシリーズにしてはわかりにくい書き方が多いように思う。いつも通りのドタバタだけど若だんなや手代達の良さが少ない気がするので⭐3。

[木 崎さんの感想 · 2012年6月13日]

しゃばけシリーズ第５弾～！今回はひさびさの長篇です。 ちなみに「うそうそ」とは「たずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ」とのこと。

あいかわらず寝こみがちな廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若旦那。
ある夜、眠っていると地震が起きたがどうも様子がおかしい。暗闇の中、「若旦那」を殺そうという声、一太郎を心配する声、何かを欲しがっている声、そして泣き声…別々な声が聞こえてきたのだ。そして、また次の地震の時にも、女の子の泣き声が…。
頻繁する地震に不安に思った母・おたえが若旦那を湯治に行かせたらどうかと提案し、丈夫になりたい若旦那は渋る兄やの佐助と仁吉をなんとか説得し、箱根まで初めての旅行に行くこととなった。
船と駕籠での旅だから問題もなく到着できる…はずだったのだが、仁吉も佐助も何故か行方不明になってしまい、同道していた兄・松之助といっしょに攫われ、天狗装束の者らに襲われ、地震はさらに頻発し…。
大冒険の若旦那と妖怪たちの箱根旅行。果たして若旦那は丈夫になれるのか？？

ひさびさの長篇は、丈夫になりたい・早くちゃんとした大人になりたい・役に立ちたいと切望する若旦那と、箱根の山神の娘・お比女ちゃんの想いが重なって成長するお話。このお比女ちゃんがかわいい。すねたり羨んだりどもったり早口だったり…。特に鳴家たちとのくすぐりっこは愛らしいったら！まがりなりにも「神の娘」にかわいいなんて言っちゃいけないんですけど、まぁしゃばけシリーズだからいいのかな。天狗の蒼天坊もかわいいよ（笑）ツンデレかしら…。
それにしても『想い』というのは恐ろしいものでもありますね。若旦那とお比女ちゃんの想い、お侍たちの（少々利己的な）想い、噂に踊らされて行動した地元の人々の想い、過去にお比女ちゃんにひどい仕打ちをした村人たちの想い、雲助の新龍さんが「過去」として捨てた想い、松之助さんが未だに引きずっている想い。どれもが目に見えない心から湧き出たものなのに、膨れて怖くてどうにもならなくなって…突き動かされるように動き出してしまう。怖い怖い。妖怪よりも、人間のそんなところこそが怖いものかもしれませんね。

[Yayoi Ohkuboさんの感想 · 2012年6月6日]

長編だった

[shogun-connectさんの感想 · 2012年5月24日]

よみやすい文章と軽いストーリー。全体にほっこりした感じの内容でした。途中なかだるみしたような部分がありましたが全体的にはお薦めします(*･∀･)

[はしっこさんの感想 · 2012年4月25日]

≪内容覚書≫
「しゃばけ」シリーズ、第５弾にして、長編。
若だんな、湯治の旅に出る。
が、侍にさらわれ、天狗に襲われ、謎の少女と出会う。
おまけに佐助や仁吉とも離れ離れ。

さて、初めての体験づくしのひ弱な若だんな。
無事長崎屋に帰りつけるのか。

≪感想≫
箱根山の神、その娘の姫神、姫神の守役の天狗達。
さら謎の雲助に珍種の朝顔を命懸けで探す侍。

この新たな登場人物たちが、
若だんなを溺愛してくれないせいか、愛情不足。

これから若だんなが、
見事、彼らをたらしこんでくれることを、
大いに期待する。

仁吉や佐助は側にいないし、
屏風のぞき達は、ほぼ出て来ない。
シリーズ愛読者としては、物足りなさを感じてしまった。

しかし、湯治に行ったのに、
温泉に入っていない若だんなが気の毒すぎる。
できれば、温泉に入ってゆっくりする描写も欲しかった。
それだけで、もう少し、ほのぼのできたのに。

個人的に短編はあんまり好きじゃないのだけれど、
しゃばけシリーズは、短編の方がメリハリがあって、好き。

[icanさんの感想 · 2012年4月10日]

長編に違和感、最初のが長編だったから、2〜3作目あたりは短編に違和感があったのにね。

[imemuyさんの感想 · 2012年4月9日]

ΦдΦ「きょっげー」
Θ◇Θ「ぎゅわー」

普段は短編集が好きだけど、しゃばけシリーズに限っては１冊続く話が好き。

若だんなも悩みはいろいろあるのね。

[ナタネさんの感想 · 2012年3月9日]

しゃばけシリーズ。お比女ちゃんくらいの小さい子を人柱になんて怖いと思った。また噂だけで若だんなを追いかけるのも怖い。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第１回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」