ちょちょら

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 874
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507139

感想・レビュー・書評

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  • うーん。。。留守居役を主人公にしたのはいいかんじの切り口だと思うけどなぁ。でもなあ、お手伝い普請の総抜けってのがなぁ。もちろん藩の命運にかかわるし逃れなければ命のひとつやふたつでは済まされない事態にはなるんだけど。幕府が治水をしようとするには単に各藩の勢力けん制なだけでなく、ほんとにそこで水害があまた発生してるから、なわけだし。じゃあ一藩だけの負担にせずに必要な工事なんなら全員協力総がかりでやろうぜって話ならともかく。みんなで難を逃れよう、そのために金をよきところに使え、っていうのね、なんか、堂々とああそうだよなと思って読めないというか。うしろめたいしすっきりしない。そら大層なお菓子だろうけど、お菓子を全種類揃えたら、お前んとこに便宜はかってやろうぞ、なんてさぁ。もんのすごく気苦労と神経を使う場所がなんか違うんじゃないかなーなんて。畠中作品にもいろいろあるなぁ。やっぱ王道しゃばけシリーズがすきだなぁ。続編でそうな終わり方だったけど、続きはあまり関心はないかも…。

  • 「ちょちょら」とは「おっちょこちょい」という意味であると書かれていたので、主人公も「おっちょこちょい」なのかな、と思って読んだら、逆に観察力に優れ、状況に応じた対応ができる人物だったので、タイトルと合っておらず、違和感を感じた。それを抜きにして読めば、江戸留守居役である武士の日常が分かっておもしろい。

  • しゃばけシリーズ以外は個人的にはイマイチだったが、これはぜひシリーズ化して欲しい
    新之介の江戸留守居役としての成長が楽しみ

  • がんばった❗️

  • 兄の自刃を受けて多良木藩の江戸留守居役に任命された間野新之助の奮闘記。望まぬ職に就かされて日々接待や幕府との連絡調整、他藩とのおつきあい等に駆けずり回る。。ってなんか自分の今の境遇と重ね合わせてしまった。でもこの新之助、ちゃんと成長していくんだよねえ。続編があったら読んでみたいかも。

  • 面白かった。余分がいっぱいあった気がするが読後感よし。

  • 禄は少ないが、藩の金を使って人脈を作り、情報を探り、藩の不利益を避け、利益を掴むキーパーソン江戸留守居役。自刃した兄の死の理由と消えた憧れの女性の行方を探しつつ、藩のお手伝い普請を避けるため奔走する新之助の活躍を応援したくなる。
    どうやって人を動かすかというと、まあ基本は付け届けな訳だが、まっすぐで真面目な新之助が、色々な方法で広げた人脈や得た信頼をフル活用して事を成してゆく過程は、ドキドキさせられるが痛快である。兄の死の理由や女性の行方は結構あっさりわかり、女性の行く末もえーっ!という感じなのだが、まぁとにかく面白かった。
    妖怪は、出ません。イケメンは、出ます。

  • すごく面白かった。
    しゃばけシリーズが好きで、色々な畠中さんの作品を読み漁っていましたが、久しぶりにどんどん先が知りたい!と思い、あっという間に読み終えました。
    しゃばけもつくもがみもまんまことも、のんびりと楽しみながら読んできましたが、この『ちょちょら』は主人公に感情移入してハラハラしたり、たくさんの個性的な登場人物に振り回されたり、最後にはとてもスケールの大きい話になりました。でも結末は、最初の個人の小さな出来事がうまく収まった感じで、心地よい終わりになっていたと思います。
    ハラハラしどうしだったのに、清々しさを感じました。

  • 前半のだらだら続くストーリーになかなか読み進められず意図せぬ睡眠薬に(笑)
    普請総抜けの展開になってからようやく読むスピードが出てきた。
    廊下で羊羹を持つ老中と大饅頭を持つ新之介の絵を想像して吹いた。
    一番美味しいところは曲者の岩崎が持っていっちゃったし(笑)

  • 財政難の弱小藩の
    新人 江戸留守居役が主人公。
    同部屋、他藩の先輩留守居役たちに
    かわいがられ(?)ちょっとずつ成長。
    現代に負けず劣らずの
    情報戦が繰り広げられる。
    なかなかおもしろい。
    江戸版お仕事小説。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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