- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507160
作品紹介・あらすじ
大人気「しゃばけ」シリーズ第11弾!
感想・レビュー・書評
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「しゃばけ」シリーズも11作目。
若だんなこと長崎屋の一太郎と、いつもの面々が活躍、まとまった仕上がりで楽しく読めました。
短編連作で、冒頭の木札が最後まで引っ張ります。
「ろくでなしの船箪笥」「ばくのふだ」「ひなこまち」「さくらがり」「河童の秘薬」の5編。
「ろくでなしの船箪笥」は、小乃屋が、本家の祖父からの遺産として貰いうけるはずのもの。
これが、開けることができないので、何か貴重な品を隠してるのではと疑われ、本家と揉めてしまう。
相談に乗った若だんなは‥?
自ら店に行ける程度には元気なので、ちょっとほっとします。
「ばくのふだ」は近くで行われた寄席の場で、噺家に向けて刀を出した侍が。
その噺家はなんと夢を食う獏?
獏が絵馬から抜け出したので、あちこちで怪異が起こっていたという。
「ひなこまち」は雛小町。
大名家におさめる雛の顔のモデルに、江戸一番の美女を選ぶという催しが。
似合う着物を着て歩く娘達に、親も期待をかける。
娘が身内にいない長崎屋の主人も、審査を頼まれた。
これが意外に波紋を呼び‥
「さくらがり」
花見にたくさんお弁当を持って行こうという若だんなに、手代の兄や達も機嫌よく支度に取り掛かる。
前にもやったっけ、いや初めてだよねとぼんやり失ったパラレルな経験を思い浮かべながら‥
そこで出会ったお侍に、惚れ薬を欲しいといわれるが?
「河童の秘薬」
1話目に出てきた河童のお礼に、「さくらがり」で秘薬を貰った若だんな。
思いつめた女性・雪柳が現れ、どうも秘薬は効かなかったらしいと打ち明けに。
いつの間にか彼女についてきた迷子とは。
いつしか皆は異世界に来ていたが‥?
若だんなの具合があまり悪いと、読んでいるこっちも引きずられて寝込みそうになるので、普通な状態のときが長めに続きますように!お願いしたいです~☆
江戸の人情ものであり、妖怪の存在にも人間の心にも陰影あるとはいえ、基本は、可愛らしくほのぼのしているのがこの世界の一番の魅力だと思いますから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しゃばけシリーズももう11冊目ですか。
今回は若だんながあんまり寝込むこともなく、自立心がよりはっきりしてきて成長が感じられましたね。
がんばれ、次は一太郎の恋の話が読みたい。
少々マンネリというか盛り上がりに欠けるきらいはありましたが、彼の優しさが光ってましたね。
若だんなのところでやってきた助けを求める木札。
そこからいろいろ持ち込まれたり巻き込まれたりする騒動を、いつものごとく妖たちと解決していきます。
河童やら夢を食べる獏やら、そして大名の側室候補の雛小町選びときて、ラストはみんなの幸せを願って終わる。
さすがに安定感があります。ほっこり。
しゃばけを読むと、しばらくなんでもない物音を「あ、鳴家だ」って思っちゃうんだよねー。 -
若だんなはある日、1つの木札と出会った。
若だんなに助けを求めて、色んな人が訪れる。5つのお話がつなかっている。
謎だった木札の送り主は、わからぬままで終わる。
ねね子様格好良い。鳴家かわいい。 -
日限の親分の久々の登場が嬉しかったです。確かおかみさんの具合が悪かったはずですが,よくなったのでしょうかね。貰いっ子をしたのですか。ほう,親ばか丸出しとは微笑ましい。。。
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しゃばけシリーズ。かっぱの甲羅のかけらや秘薬がでてきた。若旦那もなじんだな~
相変わらず家鳴りの「きゅい~」っていうなきごえがかわいい。
「たすけてください」っていう木札にはじまって、雪柳の夢の中。
付喪神たちなのになんだか親しみがわく。 -
しゃばけシリーズ最新作。
短編5作品ですが、若だんなの手元に助けを求める札が迷い込んだことから、始まるストーリーで、5つの作品は繋がっています。
お花見の時に、ふっと小紅を想い出すシーンなどは、とてもいいです。
若だんなは、小紅のことちゃーんと覚えてるんですね。
そして、今回、新たに仲間に登場した妖は、夢を食べる獏。
これからも登場しそうで楽しみです。
今回の話では、若だんなが身体が弱いながらも、”誰か”を助けるために奔走します。もう、子供じゃないというちょっとしっかりした若だんなも良いですね。
いつかこの先の物語で安吾様と雪柳様も登場してくれたらいいのに。
この作品では、いつのも若だんなのほっとするような雰囲気に加え、力強さも感じましたし、もちろん、さわやかな読後感はいつも通りです。 -
<目次>
略
<内容>
江戸の美人を「雛小町」のランクにする話を軸に、河童の彌彌子の秘薬がかき回していく。若旦那の推理が冴えます。妖たちも大活躍❢