ひなこまち

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著者 : 畠中恵
  • 新潮社 (2012年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507160

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ひなこまちの感想・レビュー・書評

  • 「しゃばけ」シリーズも11作目。
    若だんなこと長崎屋の一太郎と、いつもの面々が活躍、まとまった仕上がりで楽しく読めました。

    短編連作で、冒頭の木札が最後まで引っ張ります。
    「ろくでなしの船箪笥」「ばくのふだ」「ひなこまち」「さくらがり」「河童の秘薬」の5編。

    「ろくでなしの船箪笥」は、小乃屋が、本家の祖父からの遺産として貰いうけるはずのもの。
    これが、開けることができないので、何か貴重な品を隠してるのではと疑われ、本家と揉めてしまう。
    相談に乗った若だんなは‥?
    自ら店に行ける程度には元気なので、ちょっとほっとします。

    「ばくのふだ」は近くで行われた寄席の場で、噺家に向けて刀を出した侍が。
    その噺家はなんと夢を食う獏?
    獏が絵馬から抜け出したので、あちこちで怪異が起こっていたという。

    「ひなこまち」は雛小町。
    大名家におさめる雛の顔のモデルに、江戸一番の美女を選ぶという催しが。
    似合う着物を着て歩く娘達に、親も期待をかける。
    娘が身内にいない長崎屋の主人も、審査を頼まれた。
    これが意外に波紋を呼び‥

    「さくらがり」
    花見にたくさんお弁当を持って行こうという若だんなに、手代の兄や達も機嫌よく支度に取り掛かる。
    前にもやったっけ、いや初めてだよねとぼんやり失ったパラレルな経験を思い浮かべながら‥
    そこで出会ったお侍に、惚れ薬を欲しいといわれるが?

    「河童の秘薬」
    1話目に出てきた河童のお礼に、「さくらがり」で秘薬を貰った若だんな。
    思いつめた女性・雪柳が現れ、どうも秘薬は効かなかったらしいと打ち明けに。
    いつの間にか彼女についてきた迷子とは。
    いつしか皆は異世界に来ていたが‥?

    若だんなの具合があまり悪いと、読んでいるこっちも引きずられて寝込みそうになるので、普通な状態のときが長めに続きますように!お願いしたいです~☆
    江戸の人情ものであり、妖怪の存在にも人間の心にも陰影あるとはいえ、基本は、可愛らしくほのぼのしているのがこの世界の一番の魅力だと思いますから。

  • しゃばけシリーズももう11冊目ですか。
    今回は若だんながあんまり寝込むこともなく、自立心がよりはっきりしてきて成長が感じられましたね。
    がんばれ、次は一太郎の恋の話が読みたい。
    少々マンネリというか盛り上がりに欠けるきらいはありましたが、彼の優しさが光ってましたね。

    若だんなのところでやってきた助けを求める木札。
    そこからいろいろ持ち込まれたり巻き込まれたりする騒動を、いつものごとく妖たちと解決していきます。
    河童やら夢を食べる獏やら、そして大名の側室候補の雛小町選びときて、ラストはみんなの幸せを願って終わる。
    さすがに安定感があります。ほっこり。

    しゃばけを読むと、しばらくなんでもない物音を「あ、鳴家だ」って思っちゃうんだよねー。

  • ほっこり感を求めて最新刊を手にとってみたけれども、いまひとつ。
    「困っている」事が若だんなのところへ一話ごとに持ち込まれるのだけれども、その「困っている」事が、以前の作品にあったような切実さを感じられない。全体に何かお気楽な空気が漂っている。
    白粉屋の娘が白塗り仮面になってしまうまで白粉を塗らずにいられない苦しみや、勤め先の井戸に毒を放り込みそうになるまで追い詰められてそれでも乗り越えてまっとうに生きようとしている、そんな市井の人々の姿や内面がさっぱり描かれていない。
    このシリーズの肝は、病弱な若だんながどうにもならないものを抱えながらもまっすぐに生きよう、周りの人々も助けよう、誠実に自分の命を生き抜こうとする姿勢、人間が生きるというのはどういう事なのかというとても重たいテーマに、そういった事とは無縁の妖怪たちの能天気でそれゆえ時に恐ろしい性質が対比となって生まれる味わいにある。
    数作前あたりから、妖怪の可愛さ面白さに重点が移ってきていて、寄りかかってきている印象があったけれども、今作ではすっかり寄っかかってしまっている。
    妖怪の可愛さ(とくに鳴家)、面白さを前面に出せばもしかすると「売れやすい」のかもしれないけれども、物語としての力は薄まる。折角のこの世界観をみすみす勿体無い事を、とファンとしては惜しむばかり。
    前述の、井戸に毒を放り込みかけた松之助を若だんなのビイドロが救ったエピソード。読むたびに、いや思い出すだけでも心が満たされ自分も救われた心持になれる。ビイドロの青い色、月の光、松之助が抱えてきた孤独感、それを包む若だんなのあたたかさ。全てがひしひしと伝わってくる。
    これだけの力のある物語を生み出せたシリーズがなぜこうなってしまったのか。本当に、心の底から残念でならない。

  • 日限の親分の久々の登場が嬉しかったです。確かおかみさんの具合が悪かったはずですが,よくなったのでしょうかね。貰いっ子をしたのですか。ほう,親ばか丸出しとは微笑ましい。。。

  • しゃばけシリーズ。かっぱの甲羅のかけらや秘薬がでてきた。若旦那もなじんだな~
    相変わらず家鳴りの「きゅい~」っていうなきごえがかわいい。
    「たすけてください」っていう木札にはじまって、雪柳の夢の中。
    付喪神たちなのになんだか親しみがわく。

  • しゃばけシリーズ最新作。

    短編5作品ですが、若だんなの手元に助けを求める札が迷い込んだことから、始まるストーリーで、5つの作品は繋がっています。
    お花見の時に、ふっと小紅を想い出すシーンなどは、とてもいいです。
    若だんなは、小紅のことちゃーんと覚えてるんですね。

    そして、今回、新たに仲間に登場した妖は、夢を食べる獏。
    これからも登場しそうで楽しみです。

    今回の話では、若だんなが身体が弱いながらも、”誰か”を助けるために奔走します。もう、子供じゃないというちょっとしっかりした若だんなも良いですね。

    いつかこの先の物語で安吾様と雪柳様も登場してくれたらいいのに。

    この作品では、いつのも若だんなのほっとするような雰囲気に加え、力強さも感じましたし、もちろん、さわやかな読後感はいつも通りです。

  • 相変わらずのメンバーで悲喜こもごも楽しい連作短編集。
    ただ、木の札の持ち主がまだよくわからないんだな~。

  • しゃばけシリーズ第11弾

    「ろくでなしの船箪笥」
    七之助の祖父が亡くなり船箪笥を遺してくれたが、開かなくなるは預けた店では怪奇が起こり…

    「ばくのふだ」
    噺家となっていたバクが悪夢を食べないせいで街に悪夢があふれ出し、侍には命を狙われて…

    「ひなこまち」
    雛小町選びによって着物が売れる時、古着売りの於しなの着物が全て盗まれた

    「さくらがり」
    花見をしに公徳寺へ行った一太郎1行は、ネネ子に貰った河童の秘薬を貰いうけ、妻が大好きな安居と出逢う。

    「河童の秘薬」
    安居の妻である雪柳と共に夢の世界へ迷い込み…
    賑わしていた雛小町の件も終わりほっと一息。
    冒頭で助けを求められ、次々と人助けをする一太郎だったけど、今回に限らずずっと人助けをしているような…

  • 前の話と繋がっている。
    面白かった。

  • ねねこさんの登場以来、河童がらみのお話が増えたな。

    相変わらず病弱ながら切れる推理の若旦那。
    河童の妙薬、他のはいつ使うのかな。

  • しゃばけシリーズ11作目。
    短編集だけど、『助けてください』と書かれた木札が若だんなのところに来てから、次々と困り事がやってくるように。最後には繋がったお話に。
    貘やかっぱ、お殿様と奥様、雛小町など新しい登場人物も。黄色のかっぱの秘薬を飲んだ奥様の話、よかった。

  • しゃばけシリーズ⑪

  •  『お願いです、助けてください』と書かれた木札を手にして以来、若だんなのところにはなぜか相談事が持ち込まれっぱなし。
     禰々子さんも現れて、河童の秘薬をいただいちゃったり、雛小町の選者をやらされそうになっちゃったり、なかなかに大変です。

  • やたらと河童の出てくる話だった。困った人たちを若だんながどうにかする話ってのは、だいたい今までもそうだと思うんだが。桜のあたりで微妙なデジャブがあるのが、ちょっと切ない。河童の妙薬、あと一つ残してるのは次に出番があるのだろうか。

  • ろくでなしの船箪笥、ばくのふだ、ひなこまち、さくらがり、河童の秘薬。

    雑誌連載の短編集なのに、1冊の本で見ると、つながって、締めがある。『助けてください』の木札、河童、雛小町番付、大名家と正妻と幼子。

  • 大妖の祖母を持つ回船問屋と薬種問屋を営む
    律儀な商いで知られる大店「長崎屋」の跡取り
    一人息子の一太郎。

    病弱な体であったため、また素直な優しい性格のため
    いつしか離れに住む一太郎の周りには、
    妖、付喪神たちが集まり、賑やかなこと。
    誰からも愛される一太郎はそんな妖たちを見ることができる。

    江戸の街に起こる起こる難事件を妖たちと共に解決。
    悪人らしい悪人があまり出てこない
    全体にほんわかムードの時代物。

    ずいぶん前に実写版ドラマが放映されましたが
    あの後、続きがありません。
    CGも巧みに使えば楽しいドラマが作れそうですが
    予算の関係もあるのでしょうね。

    気軽に楽しめた一冊で、毎回失敗ないシリーズ。

  • 獏が出てきた。お話はあいかわらず。

  • じわり切なくも温かみを感じる、シリーズの良いところを引き継ぎつつも、少し変化が見られたような?短編連作という作りはとても好み。

  • 「助けてください」と書かれた木札を拾ってから、困っている人を助けてあげたいと願う気持ちが高まった若だんな。
    表題を含む5話には、そんな若だんなと、それに振り回される(?)兄やたち、また大勢のひょうきんな化け物たち。
    楽しいなぁ。
    最後の論評も、本物の噺家が書いており、そのテンポある話し言葉がまた楽しい。

  • 「しゃばけ」シリーズ。
    久しぶりにこのシリーズを読んだ。
    事件が起きても緊迫感のなさが面白い。

  • 『お願いです、助けて下さい』――5月の10日までに……。

    荷に紛れ、長崎屋にやってきた一つの木札に書いてある願い。誰が書いたか知らないが、以後、若だんなのもとへは次々と困っている人がやってくる。
    若だんなの友人・小乃屋七之助と冬吉兄弟の祖父が遺した“ろくでなし”の開かない船箪笥。それが預けられた商家で次々と怪異が起こる『ろくでなしの船箪笥』にはじまり、寄席で怪談がはやり、なぜか界隈の人々が悪夢に悩まされ、悪夢封じのお札から獏が失踪する『ばくのふだ』、またしても屏風のぞきが九死に一生。繁盛する古着屋に不自然に充実する在庫の謎を追う表題作『ひなこまち』、桜咲く花見の季節、連れ添う妻の気持ちがわからなくなった武家・安居が無茶と承知で求める河童の秘薬が巻き起こす騒動『さくらがり』、その秘薬を飲んだ安居の妻・雪柳の夢の中で出会う子供の正体『河童の秘薬』。
    寝込んでばかりだが、若だんなはだからこそ聡明で強い。いつ倒れるかわからないけど。江戸一番の美女探しが巻き起こす騒動を描く連作短編集。11作目。

  • しゃばけシリーズ第11弾。
    相変わらず可愛い鳴家に(・∀・)モエッ
    装丁のイラストの男前なねねさんにも(・∀・)モエッ
    もっと活躍してほしい(笑)

  • 2014.10.13再読
    しゃばけシリーズ第11弾

    謎の木札からのSOS。
    いつ、誰が、誰に、何の為に、、??
    まだまだ ゆんでめてリンクあります

    ・ろくでなしの船箪笥
    小乃屋の七之助 冬吉 兄弟&河童のSOS
    箪笥が開きませんっ 泣
    ( 禰々子-佐助 )

    ・ばくのふだ
    噺家 漠と寛朝のSOS
    悪夢食べるより高座にでたい〜 >_<

    ・ひなこまち
    仁吉と屏風のぞきが仲良く盗っ人退治
    ( 屏風のぞき-仁吉 )

    ・さくらがり
    みんなで花見!
    河童の秘薬がのろけ話⁉
    禰々子登場!
    仁吉のしょんぼり!
    ( 花見をしなくちゃ! )
    謎の天然お武家 安吾さん。

    ・河童の秘薬
    雪柳さん登場!みんなで秘薬の中へ
    知らぬ間に超護られてるお子と安吾さん達にまた逢いたい!!
    仁吉と佐助と禰々子の大喧嘩

    今巻は、ずいぶん貧乏神 金次がちゃっかり離れにいるな〜
    蜜柑と炬燵は最強や!
    さくらがり と 河童の秘薬 が大好きだっ

  • 8月28日読了。図書館。

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大人気「しゃばけ」シリーズ第11弾!

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