たぶんねこ

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著者 : 畠中恵
  • 新潮社 (2013年7月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507184

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たぶんねこの感想・レビュー・書評

  • しゃばけシリーズも12弾。
    連作短編5編が入り、快調です。
    江戸は通町(とおりちょう)の廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋の若だんな、一太郎は身体が弱い。
    祖母のおぎんが大妖という妖怪だったため、妖怪を見ることが出来て、何かと不思議なことに巻き込まれる。
    珍しくふた月寝込まなかったので、喜んだ手代の兄やたちに今度こそ丈夫になるために半年の間は大人しくしていてくれと頼まれ、約束するのだが‥?

    「跡取り三人」
    一太郎ら3人の若者が、商家の集まりで跡取りとして披露される。
    塗物問屋の跡取り、幸七は一番年上で身体も丈夫。
    煙管問屋の跡取り、小一郎は木刀が得意で侍のように生真面目。
    両国の親分、大貞の発案で、3人は一月の間の稼ぎを競い、器量を試されることになる。
    工夫して一時は稼げるようになった一太郎だが、この話に疑問を感じ‥?

    「こいさがし」
    若だんなの母おたえが行儀見習いに娘を預かることに。
    ところが、この於こん、可愛いのだが家事はまるで出来ない。江戸で14歳ともなれば一人前の娘なのに。
    折りしも、大貞が見合いを世話しようとして手下が苦労していて、一太郎は一肌脱ぐことに。
    河童まで、その日に見合いをすることになり、縁談は行き違ってもつれるが‥?

    「くたびれ砂糖」
    栄吉の働く和菓子屋の安野屋に、3人の新入りが入るが、これが生意気な男の子達。
    たまたま主人が腹痛で寝込んでいるため、押さえが利かない。
    安野屋で起きた事件を解きほぐす若だんな。

    「みどりのたま」
    河童の秘薬を取り合ううち、川に落ちて記憶を失った仁吉。
    手代とは仮の姿、妖怪の白沢なのだが‥
    白沢としての仁吉を知る妖狐の古松に出会うが?
    神の庭にいる忘れえぬ人への思いが切ない。

    「たぶんねこ」
    たぶん、て何?と思うでしょう。その理由が楽しい。
    見越の入道が江戸に連れてきた幽霊の月丸。
    なんとも不運な男で、成仏できなかったのだが、どこにも居場所がない。
    月丸の入っていた巾着の中に吸い込まれるように落ちてしまった若だんなは行方不明となるが‥?
    月丸が諦めてただ消えていきそうになるのが嫌でたまらない若だんな。そして‥?

    若い子のわがままや世間知らずっぷりは、現代にも通じるかも。
    イライラしそうになるけど~幼くても元気で、おさまるところにおさまるので、途中で憎めなくなります。
    起きることやその後の采配はお江戸妖怪譚ならではですが。
    若だんなの優しさが光ります。
    もう少しだけ元気になってほしいなあ‥時々は寝込むにしてもね。

  • 毎度おなじみ、病みがちの若だんなと兄やたちと妖の面々が、騒動や災難に巻き込まれてしまう「しゃばけ」シリーズ12弾。
    のっけから一太郎がふた月も元気でいたりして、芯から丈夫になるために向こう半年養生する約束をします。

    ところが
    跡取り息子として仕事を頑張ろうと奮闘したり
    恋や見合いのいざこざに巻き込まれたり
    和菓子屋栄吉の修行先の騒動を解決したり
    仁吉が川に落ちて行方知らずになった上に記憶喪失で見つかったり
    猫に化ける幽霊と一緒に夜の町を彷徨ったり

    どうにもこうにも無理や心労から逃れられず、相変わらず寝込みがちで過保護な日々を送っているようです。

    それぞれ趣向が違っていて、どれも面白かったのですが、そろそろ次の展開がほしいかなー。
    がっつり長編を読みたいかも。

  • 『しゃばけ』シリーズ・第十二弾、普段は文庫版で読んでいるのですが、
    今回はブクブク交換でソフトカバー版をゲットしてホクホクと。

    珍しくもひと月の間寝込むことのなかった若だんな、
    半年の間、おとなしくしていることを約束させられたようですが、、さて。

    ちょっと変わったスタートでしたが、
    相変わらずにほっこりな感じの、連作短編でした。

    “日常”が変わらずに続くことって、ありがたいなぁ、と。
    でも、そんな中でも変わらざるえない事があるのもまた、真実で。

    個人的には、栄吉さんの菓子作りの腕前が、、
    わずかでもいいから上がってほしいなぁとも。。

  • 安定のほのぼの感。短編連作で読みやすいし重なるのがやはり好みの構成。序と終がまた面白い。最後まで読んでから序を読み返したら見事に約束五つコンプリートで、思わず笑った。

  • 1年に一度のお楽しみ。
    やはり鳴家は極上の癒し。
    ほんわかした雰囲気の中にも、どきりとするような作者の洞察力が垣間見える。
    いつまでもぶれない、しゃばけワールド。

  • このシリーズ、いつもタイトルが「?」という感じでとてもそそられます。
    「たぶん」ってどういうことよ?って思いますよね。その訳がわかったら
    思わずくすりとしてしまいます。

    今作品、若だんなは手代二人とある約束をさせられます。
    その約束がどうなるのか…が一つのテーマ。
    個人的にはもらった河童の玉がどうなるのかに興味がありまして。
    結果は「そうきたか!」です。
    いやぁ、予想外だらけでほんとしゃばけシリーズはいつもほんとに楽しい。
    すっかり妖怪の一員?のような気持ちで若だんなを追ってしまいます。

    あの場所に新たに一員となったあの人(人?)が今後どう活躍するのかも気になります。

  • 私の好きな仁吉主役作品が収録されているじゃないですか!
    あいかわらずほろ苦いですねぇ。
    もちろん若だんなが一番大事に決まっていますが、
    心を騒がせるのはやはりあのお方なのですね。
    切ない・・・

    仁吉さんにはいつまでも若だんなのそばにいてほしいですが、
    いつか、いつの日にかは幸せになれるといいなぁと思ってます。

  • 2013/7発売の「しゃばけ」シリーズ第十二弾短編5編。長崎屋周辺は今回も大騒動。花嫁修業に超不器用な行儀見習いの於こんが来たり、幼なじみの栄吉が奉公する安野屋は生意気な新入りの小僧のおかげで大騒ぎ。病弱若な若だんなが大店の跡取り息子たちと稼ぎの競い合いをすることになり、手助けの出来ない鳴家・妖・手代達は不満いっぱい。表題作「たぶんねこ」月丸という神の庭にいる幽霊がなぜか昔いた江戸に戻りたいと言うので、見越の入道様が連れて来るのだが…。久しぶりでも読み出すと直ぐにしゃばけファンタジーに浸れました。

  • 『謎解き』の面白さはシリーズ初期に比べると減少傾向かもやけど
    キャラクターに愛着がでてきてるぶん安定の面白さ。
    一時期のどうしようもなく鬱々とした感じも消えたし ね。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    今巻では仁吉っつぁんの純情が垣間見えて
    ちょっとこっちがもじもじしちゃったよ。 
    『鬼灯』さんの白沢さんとは大違い(笑。
    それにしても
    そんな大妖さんでも頭ぶつけて記憶喪失とかなるんだねぇ。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    最終話で『あるがまま』を受け入れてくれた若だんな。
    そうやって自分の『あるがまま』も取り込んで大人になって
    いつか若だんなから「若」が取れる日が来たり。
    ちょっと淋しいような、なぜか誇らしいような。

  • 今回は珍しく病にかからなかった若だんなをさらに丈夫にするため兄や達から五つの約束が出される。五つとも若だんなは離れで大人しく過ごせという意味合いのものだけれど、結局若だんなは妖達と騒ぎに巻き込まれ寝込んで苦い薬湯を飲んでる(^^;朝昼晩死にかけてる若だんなだけれど、最後はいつも幸せそうで読んでてホッとする(*^^*)

  • しゃばけシリーズ。厄介ごとに巻き込まれないように……しようと思っても向こうからくるんじゃあ仕方ないよね(笑)。というわけで、またしてもいろんなことに巻き込まれてしまう若だんなの活躍が見ものです。
    「跡取り三人」で改めて若だんなの賢さを認識した気がしました。寝込んでばかりだけど、商才はありますよねえ。頑張りも応援したくなります。
    そして「みどりのたま」ではまさかの事態に! ええ、あの人だよねえ、いったいどうしてこんなことに? とどきどきしながら読み進め。しかし若だんなよりあの人の方が心の比重が上だったのか(笑)。

  • 今回は不甲斐ないものシリーズでしょうか。
    とうが立った花嫁修業の於こんちゃんや、小僧さん3人組、三十路の月丸さんに一太郎ら若旦那三人衆。いずれも「置かれた場所で咲きなさい」というよりは「置く場所を選んであげなさい」と言いたくなる面々。

    終いには、いい年した大妖である白沢まで涙ぐむ。
    もっとも、こちらは積年の想い人であるおぎん様の姿を垣間見ての涙。
    シリーズも初めの頃に語られた悲恋物語を思い出してぐっときました。

    何事も全うできなかったという月丸の愚痴に至っては身につまされるばかりなのだけれども、ニコニコ一気読みしていた我が子は、年近の登場人物たちから何か学んでくれたのかどうなのか。

  • +++
    病弱若だんなが兄やと交わした五つの約束とは? 累計580万部「しゃばけ」シリーズ最新作! えっ、若だんなが大店の跡取り息子たちと稼ぎの競い合いをすることになったってぇ!? 長崎屋には超不器用な女の子が花嫁修業に来るし、幼なじみの栄吉が奉公する安野屋は生意気な新入りの小僧のおかげで大騒ぎ。おまけに幽霊が猫に化けて……。てんやわんやの第十二弾の鍵を握るのは、荼枳尼天様と「神の庭」!
    +++
    表題作のほか、「跡取り三人」 「こいさがし」 「くたびれ砂糖」 「みどりのたま」
    +++

    きょうもきょうとて律儀に寝付いている若だんなの一太郎である。そして相も変わらず七面倒くさい厄介ごとに巻き込まれ、あちらへこちらへと走り回っている。そんな若だんなだが、今回は、厄介ごとの巻きこまれ方がいままでとはいささか違うような気がするのである。いままではいやおうなく巻き込まれてしまった感じが強かったが、今回は、人の行く末を思いやって自ら厄介ごとを引き受ける姿勢がみられるような気がするのである。ただ寝付いているだけではなく、ずいぶん大人になったものだと感慨深い。なにより驚いたのは、若だんなってお酒が飲めるんだ、ということである。兄やたちも止めないところを見ると、普通に飲めるようである。大人になったんだなぁ。それでも躰は強くならないものか、と思わされる一冊でもある。

  • もう11冊目!

    新潮社のPR
    「花嫁修業にきた超不器用な女の子の正体は? 幽霊が猫に化けた理由って? 「しゃばけ」シリーズ第十二弾のキーワードは「神の庭」! 」

  • どう考えてもムリムリな“五つの約束”!
    相変わらず若だんなは人以外の方々との事件に
    巻き込まれてしまうのね。
    でも、今回は“人”との関わりの「跡取り三人」と
    「くたびれ砂糖」が良かったです。
    現代社会の子どもや若者に置き換えても面白い。
    「みどりのたま」の白沢さん大丈夫?な話、
    案外とホロリとしました。
    久々のおぎん様でしたから。

  • しゃばけシリーズ第12弾

    「序」
    珍しく一太郎が病に伏せていない!というところから始まる
    「跡取り三人」
    跡取り息子の三人は誰が一番稼いで男を見せれるか!両国の親分が持ち出した。
    一太郎が己の力だけで頑張り、知恵を働かせるところが好き。
    「こいさがし」
    両国の親分が仲人で稼ごうと恋を探すものの、長崎屋へ奉公に来ていた家事の苦手な女の子が首を突っ込み、河童の恋までみつくろうこととなり…

    「くたびれ砂糖」
    永吉の修行先に小僧が三人増えたのだが、生意気で言う事を聞かず…

    「みどりのたま」
    仁吉が記憶喪失となり己が妖である事も忘れ、古狐と出会う。

    「たぶんねこ」
    神の庭にいた幽霊月丸が江戸への戻り、一太郎と共に人切りに出会う。

    「終」
    そして結末はやはり。

  • 若旦那って15歳だったのか。。
    達観しているイメージだし
    今15周年で16作だから、いつの間にか+2、3歳で18歳くらいに感じていた。

    『跡取り三人』
    →若旦那、やはり切れる。。
    『こいさがし』
    →ラスト何言ったのかと驚いたけれど、いつもの若旦那でした。。 
    『くたびれ砂糖』
    →奉公の大変さ。『みをつくし』シリーズを読みたくなる。
    『みどりのたま』
    →屏風のぞきのように深刻にならなくてよかった。。
    『たぶんねこ』
    →若旦那の長所が存分に発揮。

    成長せず、毎回読み切りっぽくなっているようだが
    それはそれで毎回楽しみ。

  • 序での約束事が、いきなり破綻してるのに驚く。半年待つまでもなくもう寝込んでるじゃないですか・・・。「跡取り三人」どこの跡取りも育ちがいいのか人も良い。いけずな男もいるんじゃないかと思ったが、まっとうすぎる。「こいさがし」於こんの正体にまったく気付かず。道理で変な子だと。河童の志奈ちゃんにさくっとやり込められてるのは良かった。バッティングが重なりすぎてこんがらがる。「くたびれ砂糖」こんな新人絶対嫌。冒頭の跡取りと対をなしてるのか、酷すぎる。「みどりのたま」仁吉の記憶喪失。若だんなで思いだすと思ったのに、おぎんさんですか、そうですか(笑)神の庭、よさげなところだなぁ。「たぶんねこ」と思ったらその神の庭から出たい幽霊の話。何者にもなれなかった男が、死んでから何ができるのか。ちょっと甘ちゃんだな、と思うんだけど。大抵の人間は何かを極めるなんてできないんだし、高く望み過ぎてるのでは。成仏できない理由もいまいち強さが感じられず。共感できない話が表題作であった。

  • ひさびさの長崎屋入り。
    跡取り三人/こいさがし/くたびれ砂糖/みどりのたま/たぶんねこ
    5編。
    なんかもうメインキャラ固定のまま 毎回あたらしい新キャラが登場してひと騒動、みたいなアンパンマンスタイルが定着してきた感。なんだかんだで長崎屋はいつもどおりだった。

  • しゃばけシリーズ⑫

  •  栄吉さんが修行に行った先の安野屋は、新入りの小僧たちで大変な目に遭っているし、超不器用な女の子が長崎屋に花嫁修業に来たり、幽霊は猫…? 多分猫に化けたり、今回も大騒ぎです。
     そしてまたも河童の秘薬が登場します。
     河童すごいね。

  • 妖達と暮らす若だんなの心がホッコリする短編集。
    今作も微笑ましい話です。
    主人公らが成長し、嫁取りの話が出てきたり、親友は新人の指導をする立場になったりして、シリーズが続いていることを感じました。

  • 請求記号: 913.6/Hat
    資料 I D : 50080827
    配架場所: 図書館1階西 学生選書コーナー

  • ゆるい妖たちと、やっぱり事件に巻き込まれる若旦那の短編5編。

  • しゃばけシリーズ12作目。短編集5話。今回はしばらく若旦那が具合悪くならないうちに色々と…。この時代の上下関係って厳しいんじゃないかしら…このパターン前にもあったような…とか思いつつ読了。居場所がないってのは辛いなあと最後に。

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たぶんねこの作品紹介

病弱若だんなが兄やと交わした五つの約束とは? 累計580万部「しゃばけ」シリーズ最新作! えっ、若だんなが大店の跡取り息子たちと稼ぎの競い合いをすることになったってぇ!? 長崎屋には超不器用な女の子が花嫁修業に来るし、幼なじみの栄吉が奉公する安野屋は生意気な新入りの小僧のおかげで大騒ぎ。おまけに幽霊が猫に化けて……。てんやわんやの第十二弾の鍵を握るのは、荼枳尼天様と「神の庭」!

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