すえずえ

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著者 : 畠中恵
  • 新潮社 (2014年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507191

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すえずえの感想・レビュー・書評

  • 「しゃばけ」シリーズ、13作目の連作短編集。
    ほのぼのと楽しいのはいつもですが~これまでと違う展開があり、いい出来だったと思います。

    「すえずえ」というタイトルどおり、それぞれの将来のことを考えさせるような内容。
    若だんなの一太郎は病弱で、長生きしないと思われているぐらいだし、立派に跡取りになれるのかどうかも、シリーズ当初は見込み薄な感じだったかと。
    妖怪たちとの楽しい暮らしも、続くという保証はない‥
    そのへんをうまくさばいています。

    「栄吉の来年」
    幼馴染の菓子職人・栄吉に縁談が。
    話してもらえなかった一太郎はがっかり。でも、それには理由が‥? 結局、一肌脱ぐことになります。
    栄吉は、ほほえましい組み合わせに。

    「寛朝の明日」
    寛朝は、箱根山の黒羽天狗から妖の封印を依頼されて、小田原まで出向くことに。ところが‥?

    「おたえの、としこし」
    若だんなの父・藤兵衛が大阪で行方不明に。
    大阪の取引先が藤兵衛から証文を貰ったと、長崎屋を受け渡すよう、夫の留守を守るおたえに迫ってきます。
    病弱な一太郎が何と、大阪へ。そして‥対決の行方は?

    「仁吉と佐助の千年」
    一太郎にも縁談が持ち込まれます。
    そんなとき、仁吉はお銀の庭に呼び出されます。同時に佐助も‥
    妖と人間のときは違う、その切なさ。
    生まれ変わりを千年でも待つと、覚悟を決めるのでした。

    「妖達の来月」
    一太郎がいずれ結婚することになったら、妖たちがこれまでのように部屋に入りびたりというわけにはいかない。
    その解決策として‥?

    これまでの作品では、将来のことを考えるとただ寂しくなってしまって、今のささやかな幸せが貴重だけど、切ない、というあたりで止まっていましたが。
    少しずつ成長して、意外にちゃんと解決策も見出していける(笑)
    無理のない変化が起きていく様子が、とてもよかったです☆

  • うーん、なんだかいまひとつ足りない感じ。
    栄吉さんが嫁をもらうこととなったり、一太郎が上方まで行ったり、ついには許婚を迎えたり、仁吉と佐助が離れから出ることを決めたり、ちょっと新たな方へ展開してきました。
    兄やたちの思いなんか切ないんだけどね、安定感からかマンネリなのか......
    やっぱり長編が読みたいなーと思ってしまいます。

    そろそろ終わりを迎えようとしている印象なので、次には更なる怒涛の展開を期待してる。

  • しゃばけシリーズ。
    幼なじみの栄吉や若だんなのお見合いや馴れ初めの話、兄やたちの決断の話、寛朝さんやお坊さんとお弟子さんの話など短編集。
    「仁吉と佐助の千年」が個人的には好きな話でした於りんちゃんが若だんなの許嫁になり(かなり年下だけど)、兄やたちも若だんなとこれからも一緒に生きていく決意をし、裏の長屋に妖たちと暮らすことに。将来に向け一歩前進したお話で、良かったです。

  •  今回のしゃばけシリーズは、みんながちょっと将来のことを考えちゃうお話。
     栄吉さんはお見合いしちゃうし、若だんなにも嫁取りの話が来ちゃうし。
     若だんながお嫁さん貰ったら、妖たちが一緒に暮らせない~。
     ずっと『このまま』がいいけれど、ずっと『このまま』でもいられないという状況や気持ち、よく分かります。

     あと、猫じゃ猫じゃが見れて嬉しい。

  • 【内容】「時」が題名に入ってる短編が五つ。若だんなに婚約者。はとんどの人が嫁候補No.1に考えていただろう人物。
    【感想】いつかはこんな日々も終る。そんなことを考えさせられる巻でした。外伝の「えどさがし」を読んだばかりやったのでさらにその感強しでした。(2016年01月03日読了)

  • しゃばけシリーズ13弾!
    まったり、ゆっくり時を刻んでいくしゃばけしりーず。
    それでも変わらないようで、やはり、変わらざるをえない生活。
    今が幸せだからこその変化のせつなさ。
    ”すえずえ”
    それぞれの未来を感じさせつつ、相変わらずまだまだ
    シリーズは続いていくようで安心しました。
    いつかは終わるのかも知れないけれど、
    ながーーーく読んでいきたい大好きなシリーズです。

    ※とはいえ、過去の作品忘れつつあるので、
    この機会に再読しよーーっと。

  • しゃばけシリーズ、13作目。

    タイトルの「すえずえ」の通り、一太郎や妖たちのちょっと先の未来、行く末を案じさせるような話ばかり。若旦那や栄吉が成長し、そろそろ妖たちとの暮らしに転機が訪れる頃なのかなぁとしみじみ。一太郎の見合い話の時は、一体どうなることやらとハラハラしたけれど、一番望まれる形に収まって本当に良かった。この人なら当分の間、安心かな?(笑)

    猫踊りがめっちゃツボ。「みゃあ、みゃあ、どりゃ、どりゃ」が暫く頭から離れてくれなかったデス。

  • シリーズもいよいよ13弾

    栄吉の来年…栄吉に持ち上がった縁談話と栄吉の恋。
    寛朝の明日…小田原へ妖退治に寛朝を呼んだ黒羽天狗の狙い。
    おたえの、としこし…大阪に行った藤兵衛の不在中に長崎屋に難癖をつけに来た赤酢屋。
    仁吉と佐助の千年…一太郎に縁談が舞い込み、将来を考えさせられる仁吉と佐助。
    妖達の来月…一太郎の長屋に移り住むことになった妖たち。

    シリーズも13弾となると登場人物も成長するわけで、あんなに病弱で何もできなかった一太郎は、病弱ながらも今回は小田原に行ったり大阪に行ったりと大活躍。
    未来のお嫁さん候補もなんとなく見えてきたり、妖たちが一太郎の離れを出たりと動きが多かった今回。
    そのうちシリーズも終わる時が来るのかな?とちょっと寂しくもなった。
    ずっと続いてほしいなぁ。

  • 今回はちょっと趣向が違うのか、タイトルの『すえずえ』とは行く末、さきざき、将来という意味で、登場人物たちのこれからが語られます。
    栄吉の見合い話、なんと若だんなのお嫁さんが決まったし、、珍しく母親のお妙がメインだったりです。ヒヤリとしたのは仁吉と佐吉の今後でしたが、うまくまとめてますね。そうですよ、兄やたちはこうでなくちゃ。
    今後の展開も楽しみです。

  • シリーズ13作目。5編の連作短編集。
    安心して読めるシリーズ。将来に向けて少し動きがあった今作。妖と人では時の流れが違うけど、お互いを思いやる若だんなと妖たちにじんわり。
    装幀のハートがかわいい。切なさを感じつつも、ハートがぴったりな内容でした。

  • しゃばけシリーズ13作目。
    ずっと妖たちと若だんなのどたばたで愉快な日常が続くのかなと思ってたけど、時間は着実に進んでいるんですね。栄吉さんも結婚し、若旦那にもついに婚約、長崎屋の離れに住む妖たちは一軒家にお引越し…と、それぞれがそれぞれの生き方を見つけて歩き出したようで、少し寂しくもあります。
    「仁吉と佐助の先年」がよかった。妖と人間では生きる長さが違うため、いつかは一太郎と別れなくてはいけない時は来るけど、先年待つと言った仁吉の台詞に泣かされた。妖たちが一太郎を慕う気持ちはシリーズ当初からずっと変わらないんだな。今回はなんだかシリーズ初期のような、笑いあり涙ありな面白さが戻ってきてよかった。

  • 『栄吉の来年』
    栄吉に持ち上がった縁談。何故か一太郎に話したがらない栄吉。栄吉の縁談相手おせつにちらつく他の男。おせつの妹のお千夜と栄吉の喧嘩。おせつの恋人の借金。

    『寛朝の明日』
    箱根山の黒羽天狗から小田原の寺で僧を二人食った妖の封印を依頼された寛朝。獏久と猫又を連れて小田原へ。誰も僧を食う妖の存在を知らない。寺で何者かに殴られた三人。寛朝をおびき寄せた天狗の狙い。

    『おたえの、としこし』
    大阪に向かった藤兵衛が行方不明に。藤兵衛から証文を受け取り長崎屋を受け渡せと迫る赤酢屋。大阪に向かう一太郎。大黒様と金次の相場対決。赤酢屋とおたえの勝負。

    『仁吉と佐助の千年』
    一太郎に舞い込む縁談。大事なときにお銀の庭に呼び出される仁吉。同時に佐助も弘法大師ゆかりの寺へ。二人のいないなかでの一太郎と縁談。一太郎と仁吉、佐助との将来。

    『妖達の来月』
    一太郎の長屋に住むことになった金次、場久、おしろ。引っ越しの準備で忙しいなか消えた一太郎から贈られた火鉢。その他の日用品も消えていく。

  • 今回は若旦那に縁談の話がきます。ずっと続いてほしいシリーズですが進展も期待します。
    いつもの妖達とのやりとりもほっこり癒されました。
    また一年お楽しみに待つとしよう。

  • この調子で続いていくと思っていたけれど、今回はそれぞれの未来に向けての決断を迫られる(--;)若だんなの母おたえの時は上手くいったけれど若だんなの嫁が普通の人なら、今までどおり妖たちといつも和気あいあいとはいかないもんね(^^;)とりあえず許嫁が妖と仲良しの娘で良かった(*´∀`)♪幼なじみの栄吉の嫁も決まったし、みんな成長してるんだなぁ(*´-`)でもまだしばらくは今までどおり、この物語を楽しめそう!\(^o^)/

  • タイトル通りに主要登場人(?)物たちの先ざきを考える巻。

    長いときを生きる妖たちと、人なる身の若だんなだもの、もちろん多少の切なさは伴われる。
    でも一時の、あの重っ苦~しい感じは全くなくなってる。
    良かった。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    若だんなの許嫁(仮)は割と予想できはしたんやけど、
    そのままスムーズに実現したら良いな、って気持ちと
    ありゃ~ かなめさんがお嫁さんになるって道は完全になっしんなのかなぁ?って気持ちと
    今んとこ半々。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    最近 まつのすけさん出てこないね~。
    幸せにしてるのかな。

  • 「この本を読んでると和菓子がたべたくなっちゃうんだよねえ」なんて話しながら気楽に本を開いたのだけれども、どうも今回は眠気に誘われて…と思っていたら、夢の話だったのです。貧乏神が活躍するとどうなるか、という場面では肌寒くなったり。また、大福食べないうちに読み終わりました。

  • 昔のようなミステリアスな要素が減り、人が殺されるような場面もなくなり、落ち着いた印象を持ちました。
    代わりに、妖と人の寿命の差とか、いつか来る別れのことなどを考えさせる、せつない部分が増えてきたのかな…。
    お嫁さん候補は納得。期待通り。
    おたえお母様がとても可愛らしくて、ちょっとずれていて、大好きです。

  • もうシリーズ13弾が出るんだ。。。未だ半分も読んでないなぁ、、、

    新潮社のPR
    「病弱若だんながついに嫁取り!? めでたいけど、仁吉佐助、妖たちとはお別れなの?ハラハラな新展開にドキドキのシリーズ第13弾! 」
    しゃばけ倶楽部~バーチャル長崎屋~|新潮社
    http://www.shinchosha.co.jp/shabake/

  • 短編集。
    どれぞれの主人公or登場人物に纏わりつくのは、
    遠出と距離と時間、そして将来への兆し。
    ほっこりとした話は相変わらずだけど、
    そこに見え隠れする新展開♪
    これからそれぞれがどんな道を歩むのか、楽しみです。
    帰る場所がある、頼れる存在がある・・・大事だなぁ。

  • しゃばけシリーズ第13弾

    「永吉の来年」
    永吉が見合いをしたとの噂を聞いたが、友から話を聞かされなかった一太郎。噂を拾うと見合い相手の女性が2人出てきて、しかも片方は男付きであった。

    「寛朝の明日」
    僧が喰われたと天狗に呼ばれた寛朝が、猫又のおしろと獏の場久をお供に旅に出る。旅先では猫又たちの「猫じゃ、猫じゃ」踊りが披露され、想像してとても可愛くて最高だった。

    「おたえの、とこしえ」
    一太郎の父と大阪で結んだという契約書を持ってやってきた男が、長崎屋を乗っ取ろうとする!
    またまた神様が登場しててんやわんや。

    「仁吉と佐助の千年」
    一太郎の縁談話が持ち上がり、仁吉と佐助はそれぞれ呼ばれた先での用のため留守に。自由に出来ない妖のうっぷんが溜まりだす。
    とうとう一太郎のお嫁さんが決まった!このまままとまるのか、気になる。

    「妖達の来月」
    先の件からも、新しく出来た長屋に妖の家を借りようと、猫又のおしろ、漠の場久、貧乏神の金治が引っ越すことに。
    しかしその妖だらけの家に盗人が入って…
    切なさを感じる物語。

  • シリーズの良さがぶれないまま、少しずつ変化がある。とても切ない……でもそれ以上にやっぱりあたたかい。

  • しゃばけシリーズ第十三弾、栄吉に許嫁ができたり、長崎屋が上方の商人に乗っ取られそうになったり、若だんなにも山のように縁談が持ち上がったり、そのせいで、若だんなも、仁吉・佐助たちも妖たちとの未来について考えることになる。
    いつか来る永遠の別れ、その時仁吉・佐助の辛さを思い、この機会に若だんなのもとから二人を離そうと考える若だんなの祖母・おぎん。先のことを考えすぎて、何が正しいかわからなくなることがあるが、そんな時、自分のやりたい方を選ぶ選択をした仁吉、そしておぎんのように、若だんなが生まれ変わるのを待つという。また佐助は妖たちが若だんなのそばにいれる方法を考えて、やはり若だんなの側にいることを選ぶ。兄やたちと若だんなの強い繋がりを感じた作品。

  • 仁吉と佐助が若だんなの側にいると決心して、じんときた。
    若だんなが大坂に行ったり、妖たちの家ができたり、少しずつ離れの住人たちにも変化が訪れている。
    今回は今までの作品の中でも好きなお話が多かった。

  • 栄吉や若だんなの嫁取りの話や、妖たちのこれからについて。「おたえの、とこしえ」が母上チートで素晴らしい(笑)。福の神様がたじたじになってしまうのが。そしてこの母上にしてこの息子あり、な若だんなも。「仁吉と佐助の千年」で、「えどさがし」につながるんだな。なんとなく問題先送り、今楽しければいいじゃない!という感じだけど。最後の「妖達の来月」はしんみり。貧乏神は怒ると怖い。若だんなから長火鉢もらった3人がじんわり嬉しくなってるのがいい。これからはご近所さんで、人の中に混じって暮らすのか。賑やかだねぇ。

  • 2014年に「小説新潮」に連載された5話の単行本化で「しゃばけ」シリーズ13作目

    若旦那の幼馴染みで菓子職人修行中の栄吉に縁談があると聞いて、思わず事情を探るいつもの妖たち。
    藤兵衛旦那の留守中に、大阪商人が長崎屋を乗っ取りに来てさあ大変。若旦那は大阪まで藤兵衛旦那を探し真相を確かめに行くのだが、大黒天たちの応援で大儲け。藤兵衛の無事もわかりめでたし。
    裏の長屋が火事で焼けたのを機に、若旦那が儲けた金で長崎屋が買い取って通い番頭さんたちのための2階建ての長屋を作ったのだが、若旦那に縁談が数多舞い込んで、この先今までどおり妖たちとは仲良く暮らせないという心配をし始める。

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すえずえの作品紹介

な、なんと、病弱若だんなが遂に嫁取りだってぇ!? お相手は、いったい誰なの~? 上方で大活躍した若だんなの評判を聞きつけ、仲人たちが長崎屋に押しかけてきちゃった! けれど結婚したら、仁吉や佐助、妖たちとはお別れかもしれない。幼なじみの栄吉にも何かあったみたいだし……。いつまでも、皆で過ごすこの日々が続くと思っていたのにな――ハラハラな新展開にドキドキのシリーズ第13弾!

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