なりたい

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著者 : 畠中恵
  • 新潮社 (2015年7月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507207

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なりたいの感想・レビュー・書評

  • しゃばけシリーズ、第十四弾。
    若だんなと妖怪たちのほのぼの和風ファンタジー。

    長崎屋の若だんなは、今日も離れで寝込んでいます。
    なんとか許婚も決まって、店に出て一人前に仕事をしたくてしょうがないのだが‥
    若だんなだけが大事な手代の兄やたち(妖怪です)は、病弱な若だんなのために、神様まで動員してしまう。
    もてなしに案外ご機嫌な神様達だが、ご利益があるだけに下手すると怖い存在。
    来世で何になりたいかときかれて、若だんなは悩みまくります。
    神様に気に入られる答えは見つかるのか?

    それぞれに、なりたいもの、とは。
    妖になりたい、人になりたい、猫になりたい、親になりたい‥
    味わいの違う問題が次々に現れ、寝込みつつもその謎を解いていく若だんな。
    微笑ましくも、切ない願いと、時にほろ苦い展開。

    生まれつきゆえに病弱で、長生きは出来そうにない若だんな。
    たとえ長生きしたとしても、寿命がないに等しい妖怪たちとはいつか別れが来る‥
    のほほんとした雰囲気が魅力のシリーズなんですが、そのへんに寂寥感も漂います。
    そのあたりの見通しもいくらか、希望の持てる印象に変わって来ましたね。
    のんびり、少しずつ、成長していく様子。
    来世まで繋がる思いに、ほっこりします☆

  • +++
    来世で何になりたいか苦悶中の若だんな! 神様に気に入られる答えは見つかるの~? 許嫁も決まった病弱若だんなは仕事を覚えたくて仕方がない! 渋る兄や達を説き伏せて働いたものの、三日で寝こんじゃった。寝ながらできる仕事を探すことになったけど、悪戦苦闘。しかも消えた死体を探せとか、猫又の長を決めろとか、おまけに神様まで……。長崎屋の離れは今日も事件でてんてこまい! シリーズ第十四弾!
    +++
    「妖になりたい」 「人になりたい」 「猫になりたい」 「親になりたい」 「りっぱになりたい」
    +++

    店表に出ては離れで寝込み、寝込んではせっせとまた寝込む若旦那・一太郎である。許嫁も決まり、人と同じように働きたいという思いは日増しに強くなるが、躰が言うことを聞いてくれず、なんとか寝ていても人の役に立てることはないかと思案するのである。そんな折、神さまたちから出された宿題は、なにになりたいか考えること。何かになりたいあまり事を起こした人たちと関わり、謎を解き明かしていくうちに、一太郎は自分の心の奥の望みを自覚するのである。何とも切なく愛おしく、若旦那にはぜひ健康になってほしくもあり、寝付いたままで知恵を絞るのを見たくもあり、複雑な思いにとらわれるのである。いつまでも応援したいシリーズである。

  •  いつもの離れで いつも寝込んでいる若旦那
    「~になりたい」がテーマで 最後は若旦那が生まれ変わったら何になりたいか?という、お話
     「おやになりたい」は心がキュンっとしちゃいました。
     

  • 来世で何になりたいか苦悶中の若だんな!
    神様に気に入られる答えは見つかるの~?
    許嫁も決まった病弱若だんなは仕事を覚えたくて仕方がない!
    渋る兄や達を説き伏せて働いたものの、三日で寝こんじゃった。
    寝ながらできる仕事を探すことになったけど、悪戦苦闘。
    しかも消えた死体を探せとか、猫又の長を決めろとか、おまけに神様まで……。
    長崎屋の離れは今日も事件でてんてこまい!
    シリーズ第十四弾!

  • しゃばけシリーズ最新刊 マンネリ化、ネタ切れかなー? と少し思っていたので今回は統一感があって良かった
    表題通り「なりたい」がテーマ
    妖怪になりたい、人になりたい等々 「なりたい」という願望、希望が詰められている1冊
    来世に何を望むのかという究極の選択まであって、自分自身の終活についても考えてしまった
    「江戸さがし」にここでつながるわけかとぽんと膝をうったり
    畠中先生の中で「しゃばけ」世界と言うのはきちんと続いていてつづられているのかーと感心

  • 様々な事情でそれぞれのなりたいものがあり、若だんなが怪の力を借りて解決していく。さくさく読めて面白い。

  • 来世で何になりたいか苦悶中の若だんな! 神様に気に入られる答えは見つかるの~? 許嫁も決まった病弱若だんなは仕事を覚えたくて仕方がない! 渋る兄や達を説き伏せて働いたものの、三日で寝こんじゃった。寝ながらできる仕事を探すことになったけど、悪戦苦闘。しかも消えた死体を探せとか、猫又の長を決めろとか、おまけに神様まで……。長崎屋の離れは今日も事件でてんてこまい!

  • 生まれつき体が弱い一太郎を心配するあまり、畏れ多くも神様たちまでを一太郎の前に呼びつけた兄やの仁吉と佐助。
    しかし呼びつけられた神様たちは怒ることなく用意された酒や食事を楽しんでいる。それでも神様たちは一太郎に宿題を一つ出す。
    それが一太郎は何に「なりたい」のかという答えを考えること。
    答えが神様たちの気に入れば叶うけれど、そうでなければ…考えるだけでも恐ろしい。

    一太郎が答えを考えている間も次々と事件は起こる。
    妖になって空を飛びたい男、
    菓子職人になって子供たちに菓子を振る舞いたい道祖神、
    猫又になって世話になった家をいつまでも見守りたい染屋、
    激しすぎる利かん気の男の子の親になりたい男女、
    来世は何かになって立派に成し遂げたい、その何かを見つけたい幽霊。

    消えた死体やら身代金騒動やら猫又の長決めやらいろいろあるが、いつものように体の弱い一太郎に代わって妖怪探偵団が探索から犯人捕縛まで活躍している。
    一太郎は安楽椅子ならぬ分厚い布団と夜着に埋もれながら推理している。
    そんな中で一太郎が神様からの宿題に出した答えは…?

    私なら一も二もなく丈夫な体に生まれ変わりたいというところだが、それではこのシリーズは成り立たない。
    立派な体と行動力、商売やら事件の謎解きやらなんでも出来る才覚があれば妖怪たちの力を必要とすることはないだろう。
    仁吉と佐助は一太郎を布団に押し込めたり激苦な薬湯を持って追い回す必要もないし、商売で忙しい一太郎は屏風のぞきと囲碁をやったり鳴家たちと遊ぶ暇もなくなるだろう。
    相手にしてくれないとなれば自然と妖たちは一太郎から離れていってしまう。
    それではしゃばけシリーズにはならない。

    それを考えると、一太郎が神様たちに伝えた答えは特に驚きはなかったけれど、これしかない、というものだった。
    そして神様の答えは前作の外伝「えどさがし」と繋がるようなところもあって思わずニヤリ。
    やはり神様の言う通りということでしょうか。

    ちょっと困るところもあるけれど、やっぱりいつまでもそばにいて欲しい。
    そんな愛すべき妖怪たちに囲まれているのが一太郎なのでしょう。

  • しゃばけシリーズ。相変わらず病弱な若だんなではあるけれど。将来のことをきちんと考えているのは立派でもあり、だからこそ切なくもなってしまいます。神々からの問いかけに対する答えも、実に見事でなおかつほろりとさせられてしまいました。
    お気に入りは「親になりたい」。謎の子供を巡る騒動は面白くもあり、切なくもあったのですが。なんといっても「謎の父親」の正体にはあっと驚くしかなく。ううむ、気づかなかったぞ。

  • 相変わらずのしゃばけワールド全開(笑)
    相変わらずかわいいやなりたちにノックアウトされてます(笑)
    畠中恵ワールドの原点。
    そして番外の「えどさがし」に繋がるのかあ。
    万の助さんは若様組に繋がるのかなあ。

  • 家鳴りに癒されるー
    毎回癒されるー
    六道転生、死んだら次に何に生まれ変わるかわからない
    でも、生まれ変わっても精一杯その生をまっとうする
    巡りめぐってまた会えるかも……
    死ぬのもそんなに悪くないな、と思えました
    私も、ねこになりたい(笑)

  • なりたいものはなんだ。毎度おなじみの病弱ぶり。神様のところにお願いに行くより、来ていただいたらいいじゃないか、と、いうことで神様がやってきて問う。神の力は良いほうにも悪いほうにも働く。
    相手を思うばかりに暴走してしまう思い。やさしさが裏目に出てしまう。それは妖だからだけではなくて、相手のことを思えばこそ。暴走してしまうのですね。
    それを一つ一つ、確認するように謎解きしていく一太郎。病弱じゃなければ、最高にいい男なんだろうな。近くの人(妖)のことが好きで、大切で。このはなしはこの前の文庫本のはなしに続くのでしょうね。

  • 神様たちの性格に笑ってしまった~(笑)
    日本の神様は、荒ぶる神様だからねぇ。
    ふっふっふ。
    兄やたちったら、とんでもないんだから(笑)

  • 猫柄の手ぬぐい、今の世でも絶対売れますよ〜。

  • この話が「えどさがし」に繋がるのかぁ。納得!!
    だとしたら江戸時代だけじゃない「しゃばけ」シリーズもありってことだわ。それも楽しみだなぁ。

  • 神様たちとの約束から始まり、
    人、妖かし、幽霊・・・“なりたい”に捉われた方々のもがきと実際。
    なかなか味のある作品でした。
    若だんなの事となると一生懸命で奮闘する
    取り巻き?の妖かしたちの奮闘ぶりも楽しい。
    そして「終」。
    短編集の「えどさがし」にきっちり繋がってくれました(*^_^*)

  • しゃばけシリーズ第14弾

    「妖になりたい」
    長崎屋の商い相手である蜂蜜売りの勘兵衛が空を飛びたいと無茶を言いだし…

    「人になりたい」
    甘々会のメンバーの1人が死んでいた?!しかし遺体は消えており…

    「猫になりたい」
    手拭い染屋にいた猫又が、猫又の長争いをしている虎と熊市のどちらがふさわしいか決める事となり

    「親になりたい」
    拾い子三太のいる柿の木屋さんと長崎屋で働くおようの縁談話が持ち上がるが、三太は付喪神のようで…

  • もうひとつレビュー無しだったのを発見。

    これはあの明治のところに繋がってるのかな。

  • しゃばけシリーズ第14弾。
    若だんながよくなるように寺社への寄進や供物を忘れないよう長崎屋の主・藤兵衛から言われた兄やたち。若だんなの側から離れず済むよう、神様を離れに招くことを思い付く。そこで、心地よくもてなされた神様たちは若だんなに『来世、何になりたいか』を聞き、気に入った答えなら願いを叶えると言われる。前作同様、妖たちとの今後を考えさせられる話。また、神様のと関わり方についても考えさせられた。

  • しゃばけシリーズ14作目。
    「○○になりたい」がテーマ。今回は屏風のぞきが活躍していて嬉しかった。この世界では、当たり前に生まれ変わりが信じられていて、死んでもいつかまた巡り合えるという考えに救われる。外伝の「えどさがし」も読みたい。

  • どれも面白く読めたが、「親になりたい」が良かった。貧乏神の金次が前作からやけに出張っているような。この方が怒ったり張り切ったりするととても剣呑。一方で人としての暮らしにも馴染んできつつあって、わが身振り返ってふと疑問に思ったりするのも面白い。序と終は「えどさがし」につながる話。

  • 安定の人と妖のほのぼの事件簿。
    若旦那の体調が悪すぎて、揺り椅子探偵ならぬ布団探偵みたいになっているような……。
    この最終話も『えどさがし』につながるようです。

  • 若だんな、成長してます

  • いつもの妖の話

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来世で何になりたいか苦悶中の若だんな! 神様に気に入られる答えは見つかるの~? 許嫁も決まった病弱若だんなは仕事を覚えたくて仕方がない! 渋る兄や達を説き伏せて働いたものの、三日で寝こんじゃった。寝ながらできる仕事を探すことになったけど、悪戦苦闘。しかも消えた死体を探せとか、猫又の長を決めろとか、おまけに神様まで……。長崎屋の離れは今日も事件でてんてこまい! シリーズ第十四弾!

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