とるとだす しゃばけシリーズ 16

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 667
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507238

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ

    長崎屋の主が突然意識不明に!
    身体の弱い息子、若旦那を心配するあまり
    5種もの薬をいっぺんに試したせい。

    自分のせいでおとっつあんが倒れたと
    若旦那は責任を感じ
    なんとか助けるために奔走する

    若旦那がいつもに増して頑張った!!
    そして狂骨の話
    鳴家の頑張りにホロリ
    護符も、狂骨も怖かっただろうに・・・

  • 複数のお薬を一度に飲むのは、怖い。
    うっかり扉のタイトルを読んでしまい、気が動転してしまう。で、読むのを一旦止めたけど、やっぱり気になり、最後まで一気に読んでしまった。寛朝様も寿真様も杓子定規ではなく、融通のきく判断をなされるのが好ましい。
    「ばけねこつき」若だんなが金次達にもちこまれる縁談を華麗に解決する手腕に驚いた。さらに金次は上手に他の人に押し付けちゃうのだから、やっぱり世慣れているなぁ。私はこんなふうに解決できないや。
    「ふろうふし」など、最近では兄や達がいなくても、若だんなと妖だけで解決する場面も増えてきて、若だんなも頼もしくなってるなぁ。

    16巻も読了し、最新刊が近づいてきたので、ここらで別冊も読んでみようと思う。
    それにしてもこれだけ毎月連載を書ける畠中恵さんは本当すごい。そして、長期間楽しめることが本当にありがたい。

  • 2018 5/8

  • 江戸の妖たちと病弱な薬種問屋の若だんなが織り成すユーモアたっぷりのファンタジックなシリーズ第16弾。今度はどんな事件が展開するのか、ワクワクしながら読みました。

    まずは薬問屋の集まりに赴いた、薬種問屋長崎屋の主藤兵衛が急に倒れた所から話は始まります。若だんなや妖たちの調査だと、藤兵衛は若だんなの病弱な体質を治すよい薬があると、薬問屋の仲間から薦められるままに、何種類もの薬を試薬したとか。生きているけれども、大量に飲んだ薬の副作用で、意識は戻らず、眠り続けたまま。若だんなたちは、薬の毒を消そうと、蜃気楼に住む妖「枕返し」を訪ねたりして悪戦苦闘します。挙句の果てには、薬種問屋が捜している薬なら不老不死の薬に違いないとか、あらぬ噂がたてられ、若だんなの命まで狙われる始末。

    そんなこんなのドタバタ騒ぎが書かれた5つの章。倒れたままの父親を思う病弱な若だんなが、とても頼もしく描かれていました。シリーズも16弾になると、若だんなもここまで成長してくるのですね。
    貧乏神の金次や付喪神の屏風のぞきなどおなじみの妖たちも、それなりに愛着がわいてきます。そしてなんといっても、ピカ一でかわいい鳴家とよばれる小鬼たち。若だんなは成長するのですが、周りの妖たちは歳をとらず、このまま若だんなが天寿を全うするまで、若だんなのことを見守り続けるのだろうなと、温かい気持ちで読み終わりました。
    次回はどんな事件が起こるのか、鳴家の活躍も楽しみです。

  •  しゃばけシリーズ。
     今回は旦那様が薬の飲み過ぎで倒れ、寝込んでしまうところから、話は始まります。

     狂骨の話は切なかった。
     その正体も、なるほど! て感じだった。

     最後の『ふろうふし』は、何かちょっとあっさりした話だったかな。

     相変わらず鳴家ちゃんたちがかわいい。

  • しゃばけシリーズ第16弾。

    今回は、長崎屋の主人が一太郎の身体にいいという薬を多数、試したため倒れてしまい、一太郎がなんとかしようと奔走するお話です。

    二話目は、藤兵衛を心配する一太郎が蜃気楼の中へ迷い込んでしまいます。
    三話目は、縁談の持参金として持ち込まれた秘薬、はたして藤兵衛の病に効くのか?
    四話目は、狂骨というおそろしいものが出てきますが…
    ラスト5話目では、常世の国にあるという不老不死の薬が登場です。

    5話目のおとぎ話主人公たちは…必要だった?

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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