- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507238
感想・レビュー・書評
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しゃばけシリーズ
長崎屋の主が突然意識不明に!
身体の弱い息子、若旦那を心配するあまり
5種もの薬をいっぺんに試したせい。
自分のせいでおとっつあんが倒れたと
若旦那は責任を感じ
なんとか助けるために奔走する
若旦那がいつもに増して頑張った!!
そして狂骨の話
鳴家の頑張りにホロリ
護符も、狂骨も怖かっただろうに・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018 5/8
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江戸の妖たちと病弱な薬種問屋の若だんなが織り成すユーモアたっぷりのファンタジックなシリーズ第16弾。今度はどんな事件が展開するのか、ワクワクしながら読みました。
まずは薬問屋の集まりに赴いた、薬種問屋長崎屋の主藤兵衛が急に倒れた所から話は始まります。若だんなや妖たちの調査だと、藤兵衛は若だんなの病弱な体質を治すよい薬があると、薬問屋の仲間から薦められるままに、何種類もの薬を試薬したとか。生きているけれども、大量に飲んだ薬の副作用で、意識は戻らず、眠り続けたまま。若だんなたちは、薬の毒を消そうと、蜃気楼に住む妖「枕返し」を訪ねたりして悪戦苦闘します。挙句の果てには、薬種問屋が捜している薬なら不老不死の薬に違いないとか、あらぬ噂がたてられ、若だんなの命まで狙われる始末。
そんなこんなのドタバタ騒ぎが書かれた5つの章。倒れたままの父親を思う病弱な若だんなが、とても頼もしく描かれていました。シリーズも16弾になると、若だんなもここまで成長してくるのですね。
貧乏神の金次や付喪神の屏風のぞきなどおなじみの妖たちも、それなりに愛着がわいてきます。そしてなんといっても、ピカ一でかわいい鳴家とよばれる小鬼たち。若だんなは成長するのですが、周りの妖たちは歳をとらず、このまま若だんなが天寿を全うするまで、若だんなのことを見守り続けるのだろうなと、温かい気持ちで読み終わりました。
次回はどんな事件が起こるのか、鳴家の活躍も楽しみです。 -
しゃばけシリーズ。
今回は旦那様が薬の飲み過ぎで倒れ、寝込んでしまうところから、話は始まります。
狂骨の話は切なかった。
その正体も、なるほど! て感じだった。
最後の『ふろうふし』は、何かちょっとあっさりした話だったかな。
相変わらず鳴家ちゃんたちがかわいい。