痴情小説

著者 :
  • 新潮社
3.39
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本棚登録 : 41
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104513024

作品紹介・あらすじ

目を閉じたまま、みき子の首に手をかけていた。みき子が若く見えるのは、そうだ、このすべすべとした首筋のせいなのだ-。主役は、どこにでもいるような、男と女。彼らはどうして血の匂いを放つようになったのか。実はすべて、運命の定めだったのか。その経緯を生々しく、時には幻想的にえぐり出す短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 収録内容は以下の通り。

    本編
    藤本由香里: 解説

    汚濁の中に浮かび上がる、妖しげで眩いほどの光。すべての色は互いに個性を無くし、交じり合って毒々しい幻影となる。幻影の後に待ち受けるのは、鬱々とした心象風景か、或いはそんな憂いから、現実からの解放か。

    カバー装画は上田風子。

  • 淫猥すぎる。作家自身もタイや韓国に恋人がいたんだよな。猥雑&憐憫。

    • kiyop92さん
      あオレ無理かも、清廉潔白な毎日だから!
      あオレ無理かも、清廉潔白な毎日だから!
      2012/09/24
  • 短編集。現代。ホラーっぽい。
     各タイトルが綺麗。「翠の月」「灰の砂」「朱の国」「青の火」「白の影」「黒の闇」「藍の夜」「茶の水」「碧の玉」「赤の狐」「緋の家」「桃の肌」「銀の街」。
     韓国、ベトナム。異国情緒。でも、根底にあるのは「岡山」。
     この人はずっとこれでいくのかな。「ぼっけぇ、きょうてぇ」から始まって。岡山弁、岡山風俗、岡山的に。
     タイトルの割に中身は上品だと思ったのは、勝目梓の「闇路」を読んだあとだからだろうか。
     表紙の絵が綺麗。装画が水口理恵子。無夜の好みの絵の構図。柔らかそうですごくいい。

     内容はオチがついているのと、全然オチがついてないのと、色々。無理にオチに持って行かなくてもいいんだなと、目から鱗ですね。
    「藍の夜」と「緋の家」、「碧の玉」が印象に残りました。特に「藍」は無夜が無料配布に使うホラーに仕立てたくなるようなネタで。
     短編が詰め込まれているので、読み終わったあとタイトルと中身が全然思い出せなかったり(笑)。
     内容は「若くない男とやっぱりそれほど若くない女の話」です。

  • 短編集。ちょっとがかり。一つ一つもっと長くても。

  • だいぶ前だから忘れた。

  • 作者は自分の事を散りばめているのかしらと思った。チャイ・コイが満載。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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