1000の小説とバックベアード

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著者 : 佐藤友哉
  • 新潮社 (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104525027

1000の小説とバックベアードの感想・レビュー・書評

  • ええっと、タイトルが面白かったんで手に取ってみました。
    そしたら三島由紀夫賞受賞してびっくり。
    内容の方も、どんだけすごいのかと期待しすぎてしまいました。
    最初に期待しすぎちゃだめですね。

    物書きに、小説家と片説家とやみの3種類があるのは面白いです。
    作品内の蘊蓄で、作者自身がすごい読書家さんなのも伺えます。
    でもちょーっと好みではなかったかな?
    勢いのある作風でしたが、後半のとりとめのない話になってくるとついていけなくなりました・・・。

  • 【189】
    2016.3.20
    再読。
    佐藤友哉の作品の中で一番、文学文学してる気がする。作家として働いていく決意表明のような作品。
    そういう意味では私小説のよう。

  • 佐藤友哉氏のおもしろ小説『1000の小説とバックベアード』を読了。オーダーを受けてその人や企業の為に文書を書く片説家という職業があるという設定の中、片説家として働いた会社から解雇され、ある結社が作っている小説家になろうとしてなれなかったひとを幽閉する図書館に連れ込まれてしまうところから物語は始まる。一瞬難しい展開かと思いきや話は主人公がもう一つの結社”日本文学”に導かれ旅をしながら小説家になるという決心をしていくという不思議なストーリー。ファンタジー小説なんだろうが、ちょっとサスペンス的要素もあり、小説というテーマと結びつけたファンタジーなのでかなり面白く読めました。文章を書きたいと思った事がある人にはおすすめです。

  • 小説が好きな人は読んで欲しい本だと思いました。

    小説家と片説家とやみ
    バックベアード。

    ストーリーの世界観は唯一無二。
    でもそれよりも、筆者の佐藤さんの小説に対する気持ちが刻々と伝わってきました。
    「普通に販売されている普通の小説を、普通に推薦されている普通の小説を、普通に売れている普通の小説を僕は普通の気持ちでもう読めない」

    小説とは何か?小説家とは何か?
    なんて考えても仕方ないけれど、きっと名作を生み出すために、考えちゃうんだ。
    そういうのを考えるうえで、この小説ができたのかなと思いました。

  • 作家を目指すひとには、響く。

  • よくわからなかったけど、面白かったです。

    伏線もなく、村上春樹を思わせる強引ともいえるような展開で勢いのある作品でした。概念が伝われば物語の論理性は必要ないというような気概を持ってると思います。

    作品を作るという行為を続ける人はその文化に対して誰もが愛憎入り混じった感情を持つものなのかもしれないですね。
    佐藤友哉さんは小説を愛しているのだなあと思いました。

  • 小説を書けないことを小説にする、というのは小説としてありなのか。

  • 読了。佐藤友哉の作品は、なんだかんだいって、つい読んじゃう・・・・

    今回もそんな感じで・・・実は好きなんじゃないか?!とか思いながらも、いやいや、こういう作風は受け付けないのだよ。と・・・せめぎ合う。

    本書もだれか一人のために物語を書く「片説家」と「小説家」、そしてその間から顔を出す「やみ」をめぐり、主人公がうろうろする小説。

    小説を愛する雰囲気をひしひしと感じた。

    結末はなんだかきれいにとはいかないまでも、それなりに収まった感じで、「なんだかようわからんな?」という感じ。
    ただ、不完全燃焼ではなく、これはこれでいいのかなー。と不思議な読後感はいつものことで。たぶんそういうところが好きなのかもしれない…

  • なんだかよく分からなかった。

  • 難しいなぁ・・・。
    頭がついていかない。文字を拒絶する。
    頭がうねうねする。文字が遮断する。

  • 死にかけの作家・佐藤友哉渾身の一撃。
    クリスマス・テロルでやっちまった佐藤が講談社を離れて純文学向けに書いた今作は相変わらずオチが破たんしてはいるけど、図書館を抜け出すくらいまでは良かった。

  • なんのために小説を読むのかと聞かれると上手く説明できないのだなぁ。
    『言語』とは魔法なのだと思う。
    そんなにダイレクトに人間の五感に訴えられるのなら
    小説どころか今使ってる言葉すらいらないのでは。
    図書館に幽閉、というのが村上春樹の「ふしぎな図書館」を連想する。
    新しい小説の可能性って何だろう。

    感想がまとまりません。今の職場が出てくるよ。笑

  • 僕は「片説家」。「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。いや、正確には「片説家」だった。四年間この仕事をしてきたが、今さっき解雇されたのだ。27歳の誕生日だというのに…。あてもなく過ごしていたところへ、「私のために小説を書いて欲しい」という女性が現れた。奇しくも、失踪しているという彼女の妹は、かつて僕のいた会社が、片説の原稿を渡した相手だという―。

    あらすじ抜粋

  • 特定の個人に向けて物語を書く「片説家」を解雇された僕。その僕に小説を書いて欲しいという配川ゆかりと、その行方不明となっている妹、配川つたえ。京王プラザホテル地下にある図書館とバックベアード。日本文学、そして1000の小説とは何なのか。

    小説について考えさせられる。設定や物語の進行は意味不明だが、読みやすい。でも最後には何だかよくわからない感じが残った。

  • 片説家の話
    なんか小説についてぐだぐだいう話
    あんまおもしろくないわ

  • 某賞受賞作品なので、読んでみました。
    印象が少し薄い・・・・かな?

  • 鏡家サーガでしか佐藤友哉を知らなかったので印象がガラリと変わってしまいました。普段は割とマイナスめな文章ばかりで、特にクリスマステロルとは真反対って感じでした。

    言葉は残るのです。

  • 本人は絶対に嫌がるのでしょうが遂に「本格」に足を踏み入れた作品。もしくはこれさえも「確信犯」なのか。まぁいずれにせよ小説としてやはり素晴らしいとは思います。ストレィトに読みたい方はやっぱりこれなのかなぁ。三島由紀夫賞受賞作品。なるほど。

  • 小説に関わる3つの存在「片説家」「小説家」「ヤミ」の間で繰り広げられるストーリーの中で、小説とは何かを自問していくメタ小説。

    言葉は残り、バックベアードによって循環させられる。

    これが作者のメッセージであり、小説に対する願いと共に小説を書き続けることへの希望なのだろう。

    きっと文化も同じ事だろう。

  •  この人の一番いいところはタイトルセンスだと思う。バックベアードなつかしすぎる(笑)
     これだけの枚数を費やして結局「四の五の言わずに小説書くんだYo!!」的な、ありきたりな結論に終始したわけだけど、全体的に楽しんで読めたし読後感はなかなかよかった。一ノ瀬探偵が個人的にツボった。
     今回暴力やグロの描写がほとんどないので、その点では読みやすい。ただ文体は「読者のことを考える」とか云々言っている割には、読者そっちのけで自分一人悦に入っているような書き方がときどき癪に障る。改行を繰り返して短い言葉を積み重ねていくところとかちょっと厨二病ぽくて個人的に苦手なんだよぉ~。でもまたタイトルに釣られて読むに違いないんだ……。
     この本は、主人公と同じように小説を書く理由だとか意義だとかに疑問を感じている人よりも、小説なんて読む側一辺倒で書いたことなんてないよ、という人にオススメしたらどうだろうか。読み終わるとなんとなく小説書いたら楽しいんじゃないだろうかという気持ちがきっと起こる。私は片説家っていう職業どうやったらなれますかーと思ってしまったけどね!(笑)

  • 小説というものに対する葛藤?煩悶?が延々と語られていた感じ。

  • 一人の依頼者のために組織だって小説を書く「片説家」の主人公が小説家として再生する。

    小説という形をとっているものの、これは作者による小説賛歌。

    しかしそれを書いた人が小説だと言えば、もう既に小説なのだ。

    紛れもなく。

    良くも悪くも佐藤友哉らしい作品。

    もっとごちゃごちゃして、読後感も気持ちの悪いものならば偉大な奇書になれたのに、中途半端に纒まってしまった感がある。

  • 人間は、自分に才能がないことにかならず気づく。自分が天才じゃないことにかならず気づく。でも、そのときに屈服するな。あきらめるな。逃げるな。つらくても可能性がゼロでもふんばれ。笑うやつがいても無視しろ。なぜならそいつも才能がないからだ。わかったか? 約束できるか?
    (P.182)

     綺麗なものだけを見ていたいから、自分を穢した。
     綺麗なものに到達するために、茨の道を選択した。
     綺麗なものがほしいから、悪と悪と悪に染まった。
     ずるい。
     そんな簡単に幸福にさせないぞ。
    (P.199)

  • 最初はうにうにしたけど、おもしろかった、かな

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1000の小説とバックベアードの作品紹介

僕は「片説家」。「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。いや、正確には「片説家」だった。四年間この仕事をしてきたが、今さっき解雇されたのだ。27歳の誕生日だというのに…。あてもなく過ごしていたところへ、「私のために小説を書いて欲しい」という女性が現れた。奇しくも、失踪しているという彼女の妹は、かつて僕のいた会社が、片説の原稿を渡した相手だという-。

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