- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104539024
作品紹介・あらすじ
「今」をいかにとらえ、どう行動すればよいのか。
感想・レビュー・書評
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文庫本になってから購入したカスタマーですが、非常に読みやすい本というのが第一印象。つまり言い換えれば非常に聞きやすいスピーチを出井氏がしているということだと思います。更に冒頭にも書かれているように、ただ聞きやすいだけでなく印象に残るキーワードをカチっとはめている意図も良くわかった。「非連続の時代」「クオリア」「統合と分極のマネジメント」「デジタル・ドリーム・キッズ」などなどである。
これらの言葉は社員に対する意識形成だけでなく、世間一般に対しても、「ソニーがまた何か新しいキャッチーな言葉をつくったぞ」、と思わせたかったのでしょう。恐らく世間のあちこちの企業で同じような言葉が今でも社長から伝えられているのではないでしょうか。
私が本中で最も印象に残った言葉は、実は盛田氏が言ったとされる「万が一君が失敗したとしてもソニーは失敗から学ぶことが出来る」という言葉でした。その後出井氏は自分のPC事業の失敗を紹介し、それが現在のVAIOの成功につながった旨を述べています。私は個人的にこの精神が日本企業の成功の根底にあったのではないかと感じています。1回泥まみれになってからはい上がった人は強いですよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジネス選書サマリー。ソニーのCEOによる一冊。書かれた時代が9.11テロの直後なので仕方ないが、あまりにも今となっては常識的な当たり前のことしか言っていない。つまり以前より今の時代のスピードの変化は早いので、過去をベースにした連続的な着実な進化と、未来を見据えたチャレンジ常に全身的な変化療法を進めていかなければならないと言う内容。
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こういう本は、リアルタイムで読まないと本当の価値が見えない。筆者は、2005年3月にソニーの会長兼CEOを退いており、ソニーの不振は2006年が終わろうとしているのにいっこうに払拭されず、そういう状況が続く中で、2002年に書かれたこの本を読むのは、いささかフェアではないからだ。
とはいうものの、ソニーほどの会社で会長兼CEOというポジションにのぼりつめるのは、並大抵のことではない。たとえ十分な結果が出せなかったとしても、そこに行くまでで十分大変なのだ。その筆者の言葉から、学ぶべきものは多い。
p.60 もちろん、一七万人もの社員をかかえる大企業になると、内部では矛盾が起きたり、同じ商品を作ったり同じサービスをやったり、必ず混乱が起きる。しかしこの混乱は恐れてはならず、井探さん、盛田さんの時代から変わらぬ「夢の創造と実現」というミッションの下で、逆にどんどん混乱を起こすべきだと思うのです。混乱を恐れていては漸次的な進歩はあるとしても、非連続の革新は決してない。混乱、カオスがあって初めて、創発的進化が起こるのです。
このあたりの話は、コクーンが発売された当時の状況が思い出される。テレビを録画するだけのために、何種類も違った角度からソニー製品が投入されていた。夢の創造と実現はあったのかもしれないが、残念ながら、大きな成功はなかったようだ。
さて、これからソニーはどこへ行くのか。『ソニーの法則』も前に読んだが、私はソニーのファンなので、ぜひとも頑張っていただきたい。心から応援している。 -
頂きもの
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すぐに読める。思ったより内容が薄かった。
時代に法律や官僚体制がついていけていないと。
どうしたらよいのだろう。 -
インターネットの技術は日本はアメリカより進んでいる。一番ないのが、政府の方針とかビジョン。
これまで日本はIT戦略を電話戦略やNTT戦略と取り違えていた。IT産業は本来、水平産業。NTTもIT産業のために変革しなくてはならないのではなくて、NTT自身のために変わらないと、もはや生きていけない時代。 -
出井さんの本。
ビジョンはよいんだけどね。
非連続の大切さ、意味が伝えられなかったんだよね。
観察者だったんだと思うよ。 -
▼2008/03/16購入。
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なだらかな変化でなく、世界が急激な変化を起こす。パソコンの貢献はすばらしく、そして、おそろしい。