風が強く吹いている

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 1387
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104541041

感想・レビュー・書評

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  • いやもうビックリ。
    予想以上に良かった。
    面白かった!
    なんだこれ!

    箱根駅伝、同じ職場の先輩に大ファンの人がいてはって。
    その人が毎年、年始は駅伝休暇を取るのですが。

    いや、ほんとに。
    その気持ちがやっと。
    やっと分かりました。
    こんなに素晴らしいものだったなんて!
    なんて私は今までもったいないことをしてたんやろう、と。
    年始に大々的に放送しているだけありますね!これは。

    スポーツを真剣にやっている人は、
    なんて魅力的なんだろう、と心から思いました。
    とても綺麗な、純粋な涙がこの本を読んで流れた気がします。

    走る姿が美しく、
    それを見る者に感動を与えるなんて、今まで気づかなかった。
    そして何より。
    走るという行為はそんなに溺れるものか、と興味が湧きました。

    年始まであと少し。
    今年の終わりに、この本に出会えてよかった。
    本当にそう思います。

    あー泣いた泣いたー
    予選会から、べらぼーに泣いたなー笑

    • マサトさん
      こんにちは。僕も年末にこの本を読んだんだけど、もう今から箱根駅伝が楽しみです(*^^*)
      多分、二日間テレビにかじりつきになりそうです。

      ...
      こんにちは。僕も年末にこの本を読んだんだけど、もう今から箱根駅伝が楽しみです(*^^*)
      多分、二日間テレビにかじりつきになりそうです。

      本を読んでも普段は泣いたりしないのに、この本は・・・泣かされました。僕の今年のベストワンです(*^^*)
      2012/12/15
  • 文句なしに楽しめた。
    十人の若者が箱根駅伝を目指す事になった。
    それぞれにある色々な思い。
    みんなをまとめていくハイジが良い。

    前半は駅伝を目指しての練習。
    後半は駅伝の二日間で、襷をつなぐために走る若者の姿に感動した。

  • 真っ直ぐ。
    読んでいると何度も胸が痛くなる。走るのは(歩くのも)大嫌いだけれど、それなりの運動部に所属していたので気持ちはよくわかる。
    人は身体と心でできていることも。心でこねくり回して迷路に入ってしまうことも、身体が意外に真っ直ぐな道を通ってくれたりもするのだ。

  • 一言で感想を言うならすごく面白かった!!!

    二回ほどある危機というか不穏な状況がちょっと
    物語に波をつけました~という感じのベタ感がぬぐいきれなかったけど
    話の大筋はさわやかで濃い友情で大好き!
    1人1人のキャラクターが生き生きとしている作品は本当に好みです
    文庫で持っていたいと思ったけど
    文庫版の表紙がちょっと残念な感じ・・・

    来年の箱根駅伝を見る目は確実に変わります

  • 読書後、久々にこれほど長い余韻に浸れた。人はみなそれぞれのゴールを目指して、ドラマを持ち、悩み、苦しみ、生きている。挫折を味わい、逆境を乗り越え、地道に生きている。
    シンプルに走ることを通じ、ひとりで生きていける強さを持ちながら、人と繋がる喜びを持ち、無いものを妬み、羨望しながら、自分にできることをこつこつと積み重ねて生きていく。駅伝を通しながら、選ばれたもの、選ばれなかったもの、それぞれの苦しみを背負いながら、ひたすらに足を運び続ける若者達の青春群像。登場人物それぞれは自分に似ていなくても、どこか投影してしまい、涙が出るほど心から応援したくなる物語。
    北風は、旅人の服を脱がすことができず、太陽はやさしく旅人を包み込む。でも人生は、晴天の中、強い北風が吹いている連続だ。人の向く方向によって、逆光にも、見晴らしが良くも、向かい風にも、追い風にもなる。ただ太陽は輝き、風は強く吹いているだけなのだ。

  • 面白かった。一気に読み終わった。読み終わった後、なんだか走りたい気分になった。来年、箱根駅伝を見るのが楽しみ。

  • 高校の時、テニスをしていた時の私は弱かったんだなと気づいた。
    下手じゃない。下手じゃないけど試合で勝てない。何か言い訳を付けて途中で諦めてしまう。

    先生に言われた
    「勝つ気がないだろ」
    何も言えなかった。


    下手じゃない。弱かったんだ。
    強くなりたい。そう感じた一冊。


    普段走っている人でなくても、何かの励ましになる本ではないでしょうか。
    友人に勧められて読みましたが予想以上の爽快感です。
    ちなみにその時の友人の言葉が
    「ずっと走ってる本だよ」。

  • 良かったああああああ。途中から「早く次を知りたい!」という気持ちと、読み終わりたくない、という気持ちが混じり複雑な心境で読み進め、あー、終わってしまった悲しい~、と思いながら読了。

    青春小説、と聞いて全然乗り気じゃなかったんだけど・・。

    なんなの、このハマりようは(笑)。途中から、5ページに1回のペースでウルウル来る始末。一言一言にグッと来てしまった。

    漫画の延長みたい感じはある。話もちょっとできすぎでもある。でも不満は全くない。こんなエンディングで良かった、とも思わせてくれる完璧な一冊。綺麗な事しか書いていないのに妙に切なくなる所も多々あり。そして折々ぷっ、と吹き出させてもくれる。一人一人も素晴らしい。10人も主人公がいるのに、どれにも平等に思い入れできる、人物描写がいいんだね。大家入れると11人か。葉菜ちゃんがそうでもないのは、自分が同性だから?(笑)でも、この小説には、女の子はいらないかもね。

    もう一度熟読したい。ついでに、表紙も良い。図書館の本で読んだけど、買っちゃおうかな。

    出会って良かった本。

  • 何回感動の鳥肌が立ったか・・。今年最もよかった小説かもしれない。自分が読んだ青春小説というジャンルにおいては、比類なきナンバーワンだ。内容は、素人集団の箱根駅伝出場までの奇跡の物語。リアリティはないのかもしれない。が、信じさせてくれる、そしてなにより人生のある時期にだけ特別に放ついわゆる青春の輝きがうらやましい。仲間の大事さ、かけがえのなさがコレでもかコレでもかと伝わってきたし。また10人個々のキャラクターの描き方が抜群。タイムリーなことに先週に市民マラソン大会に友達に誘われて初めて出たのだ。5キロの道のりをぜんそくさながらの呼吸で走った。そんな経験もこの小説を読む上での押し上げになり文字通り無我夢中で読みふけった。まったく興味なかったけど、間違いなく来年の箱根駅伝を見る目が変わった。

  • 学生のうちに出会えてよかった。
    本当に部活に打ち込んだ人にしかわからない感情がある。
    それが良く表現されていて感動した。
    清瀬灰二のコーチングがすごく好き。
    無理はしないけれど甘えることもしない、本当に理想的なブラッシュアップの仕方だと思う。
    そして最大の敵はいつも自分であることや、ひとりでは頑張れないけれどチームで支えあっていくことの面白さを再確認できる作品だった。
    忘れたころにもう1回読みたい。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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