きみはポラリス

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著者 : 三浦しをん
  • 新潮社 (2007年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104541058

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きみはポラリスの感想・レビュー・書評

  • 面白かったー。短編だけどさすがだな…とため息が出ました。
    言葉使いが巧みです。

    「永遠に完成しない二通の手紙」 「私たちがしたこと」
    「夜にあふれるもの」 「骨片」 「森を歩く」 「優雅な生活」
    「春太の毎日」が好き。

    「夜にあふれるもの」…真理子、エルザ・真理
    「骨片」…しっとり先生の白い骨・祖母の砂糖菓子の壺
    「森を歩く」…“うはね”と捨松・盆栽・プラントハンター
    「優雅な生活」…彼と彼女のロハス・無添加無農薬肉断ちの14日間

    最初から最後まで楽しめた。

  • 三浦しをん作の短編集。

    同性を好きになっちゃって生涯片想いとか、
    赤ん坊のアレをなめる妻にやきもきする夫とか、
    恩師の骨を持ち歩く女とか。

    明らかにマイノリティ・リポートなんだけど、読んでるうちに「それもいいかな」って思えてくる。私としてアリかナシかと言われればナシなんだけども、そういう人がいてもおかしくない感じが。

    アブノーマルも一周回れば清純。ちょっとおかしみや切なさを持って寄り添える少し変わった人たちの話。

    ただまあアブノーマルな部分は多々あるので、電車のなかで読んでると「わたしの前に座ってるご婦人がこの本の内容をご存知だったらどうしようか…」と僅かに羞恥心が疼く。まあそうだとしても読むけど。活字中毒だもの。

  • 秘密めいた匂いのする恋愛短編集。
    きみはポラリスって題のお話があるわけじゃないのねと思っていたけど、読み終えてみてなるほどね~って思いました。
    広い宙でいつも同じ場所で輝いていてくれる星で、道に迷ったものを導く道標。
    自分の大切な場所に辿り着くための道標となる存在。

    思わず笑っちゃうのもあったり、しんみり切ないのもあったり
    イマイチなのもあったけど、素敵だなーってのもあった。
    「優雅な生活」がいちばん好きかな。
    次点で「私たちがしたこと」「森を歩く」「冬の一等星」、最初と最後の寺島君と岡田君の。

    巻末の「お題」「自分お題」一覧を見て見返すと、なるほどね~って感じでおもしろかったです。

  • いろんな愛の形がある。

    男と男の愛。
    子どもへの愛。
    愛する人と犯した罪。
    神様への愛。
    死んだ人への永遠の愛。
    夫とは違う人への愛。
    変人との愛。
    ロハスな愛。
    飼い主への愛。
    誘拐犯への愛。
    隠してる愛。

    普通の愛って、普通って何って思うけど、
    ここにある愛は、どれも普通の愛じゃない。

    いろんな愛の形を生み出し、物語にして言葉化できる。
    三浦しをんさんの真骨頂。

    こんな愛でも、愛なんだなって思わせてくれる。
    こんな形でもいいんだなって思える。

  • 11の恋愛短編小説がちりばめられていて、この本そのものが星空のよう。
    BLものは長編で読みたいかも(月魚のように)
    一番好きなのは「優雅な生活」 このふたり何ともほほえましい。
    ★春太がなんてかわいいんだろう

  • 15/04/05
    読みたいなあと思っていた本にばったり遭遇できるのはしあわせですね。ばったり図書館で鉢合わせしました。
    『春太の毎日』がすごく好き。これ星五つ!満点!序盤で春太の正体はすぐ分かるんだけど、うん、すごく好き。

    ・「愛」ってのは、「現在進行形で大切」ってことだったんだなあ (P33『裏切らないこと』)

  • 癖のある恋愛短編集。
    モヤッとするものを感じて、読み終えた後までそれが残るような気分の悪いものが多かった。
    それに短編集としては、特殊なシチュエーションと名前ばかりなので次々読んでいくのが少し大変だった。
    ひとつひとつのアクが強くて簡単にトントン移り変われない。

    しかしこの癖のある感じは本当三浦しをんさんだな〜。
    マンガみたいだ。良くも悪くも。

    題名のキラキラ感に対して期待してたものと違ってがっかり。
    「優雅な生活」「春太の毎日」「冬の一等星」「森を歩く」らへんは割と好き。

  • ヨクワカラナイ

  • 様々な形の愛を描いた短編集。


    実は『船を編む』が読みたい。淡々としていながら底には情熱を感じられて切なくなるんじゃないだろうか、と勝手な想像をしている。前にこの著者のエッセイを読んでみて、私の抱いていたイメージとのギャップにのけぞった。でも小説は違う雰囲気かもしれないので、今度は試しに短編から読んでみようかと・・・。ああ、やはりあくの強い嗜好がここにもあふれていた。いや、選本を間違えたのだろうか?
    で、この本の感想は、冒頭の手紙の話は一瞬どきりとさせられるが、全体的には密やかな感じが良かった。その後の数編は今一つ。特に母息子の話は受付難い。犬も話と星座の話は好き。
    全体を通してみると、まさに恋愛に形はないのかもしれないと思えてくる。
    同性間の話は秘めた感じが漂うのに、異性間の話は激しい(特に女性)のが笑えた。

  • 三浦しをんさんの本をそこまで読んでるわけじゃないけど、
    はじめてちょっとついていききれなかった(´△`)
    でも、「私たちがしたこと」はすごくあたたかいようで冷たいようで、切なかった。

  • 11話の短編からなる。
    最初と最後の話が同一の登場人物で構成されていることは、
    読み返して、初めて思い出す。

    ・永遠に完成しない二通の手紙
    恋に落ちやすい男と仲のいい男の恋文の話
    ・裏切らないこと
    夫婦に見えた兄妹の記憶のように家族に絆を感じる男の話
    ・私たちがしたこと
    学生のころの秘密にしばられた女性の話
    ・夜にあふれるもの
    神がかりやすい女性が妊娠したことでおきた話
    ・骨片
    片思いする男性が亡くなった女性の話
    ・ペーパークラフト
    生活に疲れた夫婦の話
    ・森を歩く
    プラントハンターとその彼女の話
    ・優雅な生活
    ロハスな生活を始めた二人の話
    ・春太の毎日
    家族がいない孤独な女性と春太の生活
    ・冬の一等星
    車で寝るのが好きで、小さいころに誘拐された女性の話
    ・永遠につづく手紙の最初の一文
    幼馴染二人が倉庫に閉じ込められたことで起きる話

  • 短編集で、入り込めなさそうな感じ。

  • 短編集。さくっと読める。
    最初と最後の構成が、これが恋愛についての短編集だと語っているようだ。
    個人的に冬の一等星、私たちがしたこと、のふたつは、
    そのストーリーの持つ力に、ぐっと引きつけられた。

  • 様々な愛の形の短編小説。最後の初出&収録一覧に、お題が書かれていてふむふむと思う。

    しをんさん、実はこれまでエッセイしか読んでこなかったんだけど、あのパワフルで思うが儘の方向に突っ走る感じが結構好きなタイプだな、という印象。ようやく初小説!短編だったけど、どのお話も読み易く、少しダークで少しロマンティックで、どこか温かい匂いのするものばかりだった。

    文章がよい。最近、冒頭で登場人物の説明をダラダラする話とかも多いので、登場人物の説明もよどみなく、無駄がなく、率なくするっと本編に入ってくれるのも安心する。言葉のチョイスも私好みだけど、物書きと言えど恋人との日常会話で「咀嚼」なんて単語使う人はあんまりいないんじゃなかろうか…というのが気になった。

    「森を歩く」「春太の毎日」がとてもほっこり、好みでした。

    --
    どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

  • どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

  • ☆永遠に完成しない二通の手紙

    ☆裏切らないこと
    主人公、素敵な旦那さん‼︎えりかとゆうとくんをすっごく大切に思う気持ちが、自分の過去の体験を交えながら描かれている
    裏切らず、本気を貫く

    ☆私たちがしたこと
    高校のとき付き合ってたひとと遭遇したある事件がいまも主人公を前に進めさせてくれない‥て話

    ☆夜にあふれるもの
    まりこが変なのは昔からだ。から始まる話。
    旦那さんいいひとそうなのに‥気分悪かった

    ☆骨片
    薄気味悪い
    好きだった先生の骨の話

    ☆ペーパークラフト
    最悪
    不倫の話
    家庭が崩壊して行く様が生々しく描かれてて、後味わるかった

    ☆森を歩く
    捨松とうはねの結婚に至るまでの話
    捨松にこんなに愛されてうはねは幸せやな〜

    ☆優雅な生活

    ロハスとは⁇って話
    俊ちゃんいい男!
    ☆春太の毎日
    この話が一番良かった!
    春太かわいい
    読みながら、春太の表情とか動きが
    目に見えるようだった

    ☆冬の一等星
    うーん?
    よくわからん。誘拐の話

    ☆永遠につづく手紙の最初の一文
    一話目の続き。
    やっぱそういうことか。
    でもわたしにはわからん!

  • 前に読んだのとは雰囲気も違って短編だからかすんなり読めた。
    『私たちがしたこと』が個人的には好き。
    サスペンス的な要素もあるけど凄く思ってる事が伝わってきた。
    逆にイマイチだったのは『夜にあふるるもの』かな。
    何が言いたいのかわかりにくかった。

  • ホモ、レズ、ロリ、ショタ、裏切り、禁忌、崇拝、なんでもあり。それぞれの愛の形を描いた短編集。こう端的に並べ立てると何だかキャッチーですが、話の雰囲気はどこか一貫してほの暗く、それでいてどこか暖かい感じでした。私は好きです。

  • 短編集。

    三浦しをんさんの中ではわりと有名な本だと思うけど、私はイマイチだったなぁ。

    同棲中のパートナーがプラントハンターというそんな職業あるの?って仕事?の人で、やきもきしてる彼女の話はわりと面白かったけど。
    要するに普通からちょっと外れると私は理解できないのかもしれないな。
    なんとなく村上春樹が好きな人はコレ面白いかもと思った。
    自分が理解できないとすぐ村上春樹好きにならわかる、と思ってまいがちf(^_^;

  • 今は、生活の全てが、家族になってしまったけれど、昔は確かにあった感覚が沢山つまったお話だったな。

     友達が大切で、その子の幸せを願うけれど、大切すぎて、彼氏ができると複雑な気分になったり・・・

    完全に忘れてた。

    でもきっと娘は今からそういう複雑な気持ちを体験しながら成長していくのかと思うと、なんだかまたセンチな感じがしてきたwww

    人が人を思う気持ちは、家族の愛情や、男女のものだけではないって、思い出させてくれました。


    三浦さん、ありがとう

  • 恋の短編集。
    同性愛や家族愛もあり、いろいろな種類の愛を読めます。

    私はあまり好きではなかったかな。

  • ”アパートのドアが乱暴に叩かれたのは、すべてがつるりと滅菌されそうなほど、寒さの厳しいある昼下がりのことだった”


    という書き出しで始まる。

    あーこの本、好きだな、私。
    と、一瞬で感じた。
    なんていう表現なんだろう、と。


    どちらかというと、
    ツラツラしている話の方を好むので、短編集は私あまり好きじゃないんだけど。

    これは、面白かった。
    全ての話がちょうどよい。
    あれ以上長くても、短くてもいけない、そんな気がした。
    ちょうどよい。

    「森を歩く」
    「冬の一等星」


    が好きだったかなー

  • 初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛・・・さまざまな恋愛がつまった恋愛短編集。
    中でも「冬の一等星」は心にぐっとくるものがありました。
    8歳の少女映子と誘拐犯文蔵の短い夜のドライブ。
    大人になった映子が文蔵を思い起こすフレーズに涙が出ました。
    「8歳の冬の日からずっと強く輝くものが私の胸の内に宿っている。夜道を照らす、ほの白い一等星のように、それは冷たいほど遠くから不思議な引力をまとっていつまでも私を守っている。」

  • 本屋で、話題になっていた「きみはポラリス」

    恋愛をテーマに短編を、という依頼から「三浦しをんさん的」恋愛短編集です。

    初出・収録一覧が最後に載っているため、依頼者からあらかじめ提示されたテーマと自分で勝手に設定したテーマがあり、それも書いてあるので読んでいて楽しかった。

    しかし、内容が、少し重々しいかと・・・。もっと、すっきりしたせつない物語(十分、切ないですが。)を期待していたのですが。


    でも、冬の一等星が気に入っております♪

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