不味い!

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 63
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104548026

感想・レビュー・書評

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  • 美味しいグルメを紹介する雑誌やテレビ番組は多数存在しますが、裏を返せば世の中には不味い食べ物も沢山あるはずです(笑)。この本では、不味い食べ物に焦点を当てて大食いの著者が面白おかしくレポートしています。ピーマンや納豆が嫌いといった個人的な好みとは関係なく皆が一様に不味いと感じる食べ物もあり、「不味い学校給食」や「不味い総菜」などの章はご自身の経験と照らし合わせて共感できる箇所も多いのではないでしょうか。著者は挑戦心が強いようで、昆虫やカラスのような普段は食べる機会のなさそうな食べ物も取り上げられています。
    (機械系エネルギーコース M2)

  • 「味覚人飛行物体」と綽名されるこの手の本の大家である著者の、これまで食べた「不味い!」を集めた本。
    感想としての「美味い」「不味い」だけでなく、なぜそういう味になるのか、それを不味いと感じるのかが書かれているのが面白い。

    ただ、一人称がずっと「俺」だったのが…この方のスタイルなんだろうけど、ちょっと合わないかなぁ。

  • 美味い食べ物の本は数あれど、不味い食べ物の本はほとんどない。そんな不味い食べ物を集めた一冊。不味いのレベルが桁外れの外国の珍味シリーズは、もはやホラーの領域でした。中でも衝撃的だったのが、世界一臭い缶詰と言われるシュール・ストレミング。それは、食べ物なのか?兵器か何かではないのか…???以前お土産にもらった鮒寿司が臭すぎて食べられなかった記憶があるのですが、臭さ指数でいうと鮒寿司が486、シュール・ストレミングは8070と言うんだから、驚きです。桁違いです。やはり兵器か何かだと思う…。

  • ホテルのバイキングに関しては、著者に共感。
    ホテルスタッフはラクだろうし、客は好きなものを
    好きなだけ食べられるけど、
    でも、おいしいものばかりとはいかない。
    しかし、著者の味覚はすごいなぁと感心。

  • 珍しい、全国で食した不味い物の本。
    本人は醗酵学者で美味いもの、臭いものの本の第一人者で、ただあれが不味かったこれが不味かったではなく、こんな風に不味かったあんな風に不味い、それはこういうせいだと言う書き振りもあって、面白い。
    ただ、ぼくらが同じくそう言うものを食べて不味いと感じられるのかどうか、ちょっとその辺も心配になった本。

  • コシのない蕎麦、ぬるいラーメン、べっちゃりした米など読んでいるだけで不味さが伝わってくる(笑)

    食いしん坊なら1度は食べてみたいと思われるシュールストレミングやカラスの肉などのリポートは抱腹絶倒。

    著者の本職が発酵学者だけあって、不味さの理由が詳細に記されているのも⚪︎

    美味いものに理由があるように不味いものも理由があることを考えさせられる。

    しかし、不味いものを食べた話は、どうしてこれほど面白くなるのだろう。

  • 別の本でうまいといって食べているものも紹介されているのであった

  • 8月13日読了。美食家の小泉氏が今までに味わった「まずい」ものの思い出・遍歴について語る本。モンゴルの「羊の血の腸詰め」は同じく、血の味とすっぱ味が強すぎて私も食べられなかったなー。ただ、氏が指摘するまずいものの中には私が普段喜んで食べているものも含まれている、ような気がしてならない・・・。二郎とか。

  • 虫や血、カラスから病院の食事、観光地のラーメンまで色々食べた不味いものの話。不味いものを出して金をとろうとする店は犯罪だ!

  • 旨いものは不味いものがあってこそ成立するという逆転的発想。旨いだろうと思って食べ始めるのはいつものことながら・・・

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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