猟師の肉は腐らない

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著者 : 小泉武夫
  • 新潮社 (2014年7月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104548040

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猟師の肉は腐らないの感想・レビュー・書評

  • これはすごい本だ‼️
    あと星三つくらいは追加したい!

    作者は学生時代に「水と塩以外は全て生きものだ」と気づいた教授だが、この本の主人公は、この先生の友人である猪狩義政さんである。

    ふたりが初めて会ったのは、東京の片隅の酒屋。
    先生は客、義っしゃんは雇われ店主のくせに店の酒をカポカポとやっていた…オイオイ^_^;
    気兼ねのないおしゃべりを楽しむ仲になるが、義っしゃんは店をクビに。
    だが、それからも京都やインド、ギリシャの片隅でバッタリ出会ったりする。

    そんな義っしゃんは、ついに故郷の八溝の山に帰り、猪撃ちをして生活していくことに決める。(義っしゃんの父もまた猟師であり、この山も父が残してくれたものなのだ)

    町人からターザンと呼ばれる義っしゃん。

    クマという猟犬とともに古の人々の知恵そのものの生活を逞しく、かつ愉快に送る義っしゃん。

    それが、すごい生活なんである!!
    (私、大興奮‼️)

    冷蔵庫なんてないから、保存のため猪や兎の肉は灰で燻す。すると、腐らず、しかも美味しい! もう他にもドジョウやら虫!やら、すごいのだ‼️
    しかも義っしゃんの調理は野趣あふれる美味しさに満ちているらしい。

    やはり、その根本は命を頂いている、という精神。

    命に対して真剣に向かい合っている男の人なのだ。

    しかし先人の知恵は素晴らしい。
    彼らにとってはまさに日常なのだが、その知恵は「生きている」

    本当にまだこんな人がいるんだ‼️っていう発見が嬉しくて、読みふけってしまった。
    いや、本当に楽しかった‼️

    (でも、もちろん私はこんな生活できませんよ…)

  • 茨城県北部と栃木県、福島県にまたがる八溝山地の猟師義っしゃんは山奥で愛犬クマと自給自足に近い生活をしている。

    自然の恵みに恵まれ、イノシシ、うさぎ、ドジョウ、などの動物タンパクだけでなく、山菜や果実など利用できるものは利用できるだ利用する。

    原始的というより始原的な生活に見える。鉄砲や火薬、本。服装など文明の利器も利用するところは利用している。

    人間が生きていくということはこういうことなのだということを再認識させてくれる本。

  • マタギの生活。
    日本にいながらにして、都会や町とはまったく異なる生活。

    簡単な生活ではないが、このような生活様式があることは知っておいたほうがいいだろう。

    あえて、なのかもしれないが、写真などがあるとよりよかったと思う。

    この先、このような生活を送る人たちがいなくならないことを祈る。

    難点は、著者の考えなはずではあるが、方言をそのまま記載しているので、若干読み進めにくいところがあった。

    払ってもいい金額:2,200円

  • 山でひとり逞しく生きる猟師の義っしゃん。

    その生活には、人が物を食べて生きる上で大切な考え方や昔ながらの素晴らしい知恵が詰まっている。

    物語としての面白さもあるが、義っしゃんの生き方に感動した。この中の少しだけでも自分で心に留めて実践していけたらと思う。

  • お馴染み、発酵先生の本。方言満載の会話調の文章にどんどん引き込まれていく。現代の社会にあって殆ど経験できない様なサバイバル生活の様子が面白おかしく描かれていて興味深い。

  • 農学者、発酵学者である小泉武夫先生の作品。エッセイは何度か読んだことがあるが、フィクションは初めて読みました。自然の中での生活に対する憧れがひしひしと感じられる作品。ここまでのサバイバルは現代人には無理でしょ~と突っ込みながらも、読んでいると、こちらまで、やんちゃな小学生男子のような気持にさせられるお話でした。

  • 目からウロコ。

    食事の描写の素晴らしさは言うまでもなく、人生観や仕事観など、非常に唸らされる内容でした。

    ほんとに強い男は優しいし、ほんとに優しい人はとてつもなく強いんだなー。へー。

  • 自然人にならなければ自然のごちそうは味わえないと言う事か!池袋の居酒屋で食べたってそんなにおいしいもんじゃないだろうなぁ?山小屋って囲炉裏が絶対必要な設備なんだなぁ、ムカデなど虫予防と保存食置き場に!

  • ただのエッセイの人、と思っていた。
    実際、図書館で借りたが、食物のカテゴリに入っていた。が、これは素晴らしい現代への提言だと思う。(自分はフィクションとして読んだ。)

  • セミにハチ、ドジョウ、岩魚、兎、猪を山や川で調達し、手早く料理する義っしゃんの逞しさが爽快。八溝・阿武隈ごっちゃ語も耳に心地よい。山で生きる上での昔ながらの知恵は興味深かった。こんな山の中にお酒とくさやを手土産に訪ねる先生と、先生が来たことに大喜びする義っしゃんの関係が素敵。

  • まさにWild Lifeを体現する山奥で一人で暮らす猟師義っしゃんとの1週間(夏冬合わせて)を小泉先生が小説形式で記述する。
    獲物の取り方、皮のはぎ方、燻し方、調理の仕方、保存の方法、山の実の発酵方法、おそらく著者が後世に残しておきたかった技法をワクワクする形で記録し広めたかったと思われる。

  • 小泉先生ならではの小説。食べ物の描写がおいしそうかというとなかなか微妙なところがこの人。

  • 著者は東京農大の教授であり、農学博士、そして珍味、寄食に挑戦する「食の冒険家」として有名な方。

    ある男と偶然渋谷の飲み屋で出会って、そこから交流が始まる。
    男の名前は猪俣義政(義っしゃん)である。
    義っしゃんは色々な職業に就くが、合わずに故郷の福島県、阿武隈の山奥に帰って猟師になる。
    地元の人たちには、「ターザン」と呼ばれるような暮らしぶり。
    そこへ、久しぶりに再会する為に著者が訪れて、
    色々な体験と生きる知恵を義っしゃんから学んでいく。
    羨ましい生活であると同時に
    自分には出来ない尊敬の気持ちが湧く面白本だ。

  • 私は読みにくかった

  • 八溝の山のターザンこと義兄んにゃの破天荒で堅実な人柄、またその相棒の猟犬クロの誠実で勇敢な犬柄?に痺れました。夏と冬の二つの季節のそれぞれの滞在記のあまりの盛り沢山さにびっくり。生活の知恵にも関心を通り越して驚嘆!しました。しゃべり言葉の方言がまた言いようのない味を出していて、本当に面白かったです。

  • 「猟師の肉は腐らない」小泉武夫◆大学教授である著者が、山の中で暮らす友人を訪ねるエッセイ。自給自足の冒険ものって大好きなので、忠実な猟犬を連れて狩りに行ったり、魚を獲りに行ったり、昔ながらの方法で肉を保存していたりで最高!読んでるだけだから軽々しく最高とか言えちゃうのだろうけど。

  • 質・量ともに読み応えのある1冊。本は明るいところで終わっているが、義兄さんの住む八溝山は震災後どうなったんだろう、と書かれていないだけに不安に思う。非合法な話も書いてOKということは。。。

  • 小説のテイをとってるが、先生のエッセイの延長として読んだほうがいいかも。小説だと思って読むと、冗長なところも多いし、起伏も少ないから単調に思えてしまうかもしれない。

    先生の著書はどれもそうだが、通常だったら「うぇっ」と条件反射するであろう食べ物(虫とか、臭いものとか)も、活字だけで見事に美味そうに思わせてくれるというか、腹がへるし興味がわく。

    とりあえず、もう少し暖かくなったら、粕取り焼酎とくさやを通販ででも入手して、人気の少ない市民キャンプ場ででも食べにいこうと思う。こぴりんこ。

  • ユニークな小説。食べ物描写は流石

  • 2015年2月新着
    農学博士の著者が一人称の「俺」。
    「俺」と、「義っしゃん」と呼ぶ猟師との交流を描いた、まるでノンフィクションのような「フィクション(らしい)」。ほんとか嘘かわからないような驚きの描写もあって、「八溝・阿武隈ごっちゃ語」という独特の田舎弁でつるつる読んでいるうちにもうどっちでもいいや的気分に陥る。本書は読むに限る。

  • またぎの義っしゃんと教授との自然の中での交流。またぎの代々受け継いできた自然との戦い、生きるすべ、精神などストーリー仕立てで楽しく紹介してくれる。はらはらドキドキの話の展開もすばらしい。

  • 冒険ものといえば、主人公は若者、場所は日本から遠く離れたところ、というのが定番のような気がするんだけど、主人公は2人のオッサンと犬、しかも東京からそう遠くないところが舞台。でも、全編を通じて、独特のワクワクがあふれる一冊。著者ならでは、なんだろうけど、珍しい食べ物への好奇心とチャレンジする姿勢も楽しい。

  • 義っしゃんの日々の生活に驚き、自然との共存、人生哲学・・・などなど彼の生き方に感動を覚えるとともに、チャーミングな人柄に惚れた。面白かった!

  • DASH村の三瓶明雄さんを彷彿させる猪狩義政さん。明雄さんは百姓で、義っしゃんはまたぎなんだけれど、自然と向き合いながら逞しく生きる姿は通じている。文明社会から離れ、昔、といっても2世代ほど前までは継がれていた生活の知恵を保っての暮らしぶりが魅力的だ。いかにも残念だけど、もう次世代には残せないんだろう。せめて読み物としてこうして伝えらることに価値がある。粕取焼酎は好きだけど、需要がなくて高くなった。居酒屋で食べたくさやは臭くなかったが、本物を食ってみたい。

  • 目次もなく章立てもなく、ただ2部構成というだけで、いきなりストーリーが展開していく。フィクションなのかノンフィクションなのかも不明。しかし、それでも最初からグイグイ引き込まれてしまうのは何故か。猟師としての暮らし、生きていくうえ生活していくうえでの知恵、そして山の暮らしの魅力、現代の日本人から消え去ってしまった暮らしが、ここには詰まっている。

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猟師の肉は腐らないの作品紹介

猟師の知恵に思わず脱帽! こんな豊かな暮らしが山ン中にあるなんて。世界を巡った末に、故郷・阿武隈の山奥に戻った猟師の義っしゃん。愛犬をお供に猪を狩り、岩魚を釣り、灰や煙を使って保存食を作り、冬に備え、危険から身を守る。蜂も蝮もなんだってご馳走になる。自然と生きる猟師の暮らしは、先達から受け継がれた様々な知恵と工夫がてんこ盛り。命の連鎖も身をもって学んだ、驚きの体験記。

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