警官の血 下巻

  • 622人登録
  • 3.81評価
    • (76)
    • (144)
    • (129)
    • (8)
    • (0)
  • 111レビュー
著者 : 佐々木譲
  • 新潮社 (2007年9月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104555062

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

警官の血 下巻の感想・レビュー・書評

  • 苦い読後感……

    下巻の後半は胸にこみあげるものがあって読み進めるのが苦しかった。三代目の和也の特命の緊張感と恋人との物語は胸が痛い。こんなに心をわしづかみにされて振り回される作品も久しぶりだ。

    三代に渡る警察官の親子それぞれの物語が素晴らしい。時には汚れ役もいとわない警察官と清廉潔白な人間という二つの顔の間で揺れ動く葛藤に、一読者たる私も彼らと同じようなつらさを味わった。

    物語全編を貫く謎は解き明かされたけれど、謎などなくても十分にこの作品は通用する。本当に素晴らしいミステリは謎解きの後でもまた楽しめるものだ。いつかまたこの本を手に取る日がくるだろう。

  • 上巻の途中から一気に読み進んだ。まっさらな正義はないというのが説得力はあるし、よかった。

  • 清二、民雄、和也、戦後から平成にかけて三代に渡る警官一族の年代記。人の犯す罪とは何なのか考えさせられる。

  • 半世紀にも及ぶ警官3代記

    小さな伏線あったので読み返してみたい。

  • 過多な感情表現もなく場面転換も歯切れが良く一気に読了。読後が爽やかとは言えないが、結末は少しスッキリとした。

  • 面白かったが、あっと驚く展開ではなかった。

  • 昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。
    管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。
    父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。
    父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。
    戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。

  • 2007年このミス1位だったので読んでみた作品。祖父の死の真相を子があばく。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/neta4203.html

  • 三代に渡る警官の血の物語が終わった。
    「血」でしか説明できないような巡りあわせ、合わせ鏡のような運命。一つの謎を軸に、上下巻一気に読ませる面白さ。750Pが短く感じた。

  • なかなかの衝撃的なラストだった。なんか公安が怖くなった。

  • プロットが詰め込まれすぎていて後半、あまりにも急ピッチ。しかも三部でのそれぞれのプロットがそれまでのものを凌駕するほど面白い。つまり、上下巻という枚数制限という事情があったことが明白だとしてももったいない構成になっている。十分に倍の紙数で成り立つものだ。

    加賀屋のくだり、警察の善悪のくだり、それを三代受け継いだというタイトルの真意。いくらでも膨らませられる。

  • 警察組織や事件でなく、警察官の人生が主題に描かれた作品。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/6314507.html

  • 正義とは何か?
    語りかける作品。

    人間のエゴにグイグイ食い込んでいきます。
    真相を知った時に自分はどういう行動をとるんだろ?

  • 駐在警察官民雄は、父の謎の転落死の真相に近づくが、規則違反ではあるが人質を救う為、殺人犯に撃たれ殉職してしまう。二階級特進し警部となる二部終わる。三部は、民雄の子供和也が現代の警察組織で上司の内部摘発に使われる。「警察の正義」とはなにか?三代にわたる隠された真相を追究する。真相は解決されたがあっけなかった。

  • 社会は正しいことだけで成り立っているわけではないし、正しいことが必ず正しい結果につながるわけでもない。社会のなかで自分なりの正義を貫くってすごく難しい・・・と真面目に感じた一方、同じ単語が何度も出てき過ぎて、途中で何度もだれてしまった。もう少し文章に新鮮味を保つ工夫があったら嬉しかった。

  • 三代目中心の話。事件の真相は軽く、時代と共に警官組織についてリアルに書かれてる。和也が色々経験して、ふてぶてしく強くなってたのは頼もしく感じたが、無きゃダメなんだけど組織って面倒臭いもんだ!ヒーローも派手な事件も仕掛けもない分、読み応えはあった。

  • 途中緊張感を維持できなかったが、最後は締まってよかった~。
    正義とはなんなのか?
    自分の正義を貫く姿勢が良くも悪くも心地よい。

  • 上に記載の通り

  • 戦後から平成の現代まで、これは大河的な警察官の親子3代の物語。
    上下巻のボリュームも去ることながら、
    相変わらず佐々木譲の描く世界は、濃厚でずっしり重いです。

    祖父・安城清二は戦後混迷期、町の派出所勤務。
    父親・民雄は高度経済成長期、学生運動のスパイに。
    息子・和也は裏社会と繋がりをもつ警官の内偵職に。

    その時代で社会のあり方が違えば犯罪も違ってきます。
    親子3代それぞれが、時代に必要とされた警官だったのかもしれませんが、
    決して幸せな人生であったわけでもなく、
    警察官であるがゆえの苦悩と葛藤を抱えて生きていたということ。
    息子に想いが伝わらず家族を傷つけ、結果すれ違いの道を歩むことになっても、
    でも最後にきちんと道が交わるところに、
    ドラマとしての物語の質を感じました。

    初代清二の話は、著者が当時の風俗や文化をしっかり勉強した上で、
    物語を作っているのが良く分かります。
    二代目の民雄の話が読んでいて一番苦しかったです。
    潜入捜査で精神に異常をきたす姿は、読むに耐えませんでした。
    終盤明らかにされる恋人の末路も、とても切ないです。
    三代目和也の代になると犯罪も巧妙化して、特に時代性が感じられます。
    暴力団、薬物、警察身内の内部問題。特に麻薬に関しては秀逸。

    親と子。同じ警官でも全く違う別物。
    例え子が親を憎もうと、進むべき道は同じであったことに、
    それは警官の血が、そうさせたのでしょうか。

  • 三代にわたる警官物語
    ミステリーではなく、戦後から現代までの歴史物として楽しめた

  • 3代に渡る警察官の、3代に渡る謎解き。
    読んでいる方は最初の警察学校での給料泥棒の時に犯人がわかってしまったが…
    3代にわたらせた意図が今ひとつ。
    そこまで遠大にした割には、なるほど、という終わりでもない。
    それぞれのエピソードはおもしろく、昭和史の事件を辿るような構成になっていてそこは楽しめたのだが…

  • 警察小説 長編の下巻。親子三代にわたる警官。清二の謎の死と男娼殺人2件の真相を追う。予想通り清二の同期がカギを握っていた。クライマックスはどんでん返しもなく、淡々としていた ミステリーというよりは、警察の視点を通した戦後の時代を描写した作品。

  • ははーん。犯人そこか。

    というか、それをそっちに利用するのか。


    また時間あるときにDVD借りて観よ。

全111件中 1 - 25件を表示

警官の血 下巻を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

警官の血 下巻の作品紹介

過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。折にふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。迷宮入りになった二つの事件。遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッスル。真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる…。殉職、二階級特進。そして、三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受ける。疑惑の剛腕刑事加賀谷との緊迫した捜査、追込み、取引、裏切り、摘発。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは-。

警官の血 下巻のKindle版

ツイートする