日傘のお兄さん

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著者 : 豊島ミホ
  • 新潮社 (2004年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104560028

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日傘のお兄さんの感想・レビュー・書評

  • 『無理な約束を、たくさんしよう。最初から無理なんだから、もっともっと。考えただけで胸はずむような、馬鹿みたいな約束をするんだ。』素敵ですね。ずっと一緒にとか胡散臭くって嫌いだったけどこんな考え方もあるんですね。胸はずむ約束を誰かとしたいです。

  • 5つの衝撃的な展開ながら切なくはかないストーリー。特にバイバイラジオスターが好きだった。叶わなくてもいい恋があるんだと実感させられた。

  • 短編集。
    同年代の著者にやられっぱなしが悔しいが、最初の3編を読んで「なんだつまらない文章も書くのか」と安心した。
    しかしそれに続く「日傘のお兄さん」「猫のように」でまたやられた。
    なんでこう、私の心をつかむんだろうか?
    特に最後の「猫のように」は、40のおっさんの話であるにも関わらず、共感できるのがすごい。人類共通の寂しさなんだろうか。

    いつもいつも特にバッドエンドなわけでもないが、何かしこりができる、あるいは浄化される。

  • 「バイバイラジオスター」
     新しい恋に向かうまで
     やっぱ、未練たらしく想うことあるんだね、
     女の人もさ。
     過去のことをさ。
     そのねちねち感がうれしいけどね。

    「すこやかなのぞみ」
     やたら前向きと
     ちょっと後ろ向きの気持ちが戦って
     やたら前向きが勝っちゃった。
     すべて前向きじゃなくて
     後ろ向きな想いもあったから、
     より前向きになれたんだなぁ、って。

    「あわになる」
     この設定がホントなら
     ボクは幾つのボクで、15ヶ月、なにしてるかな?
     と考えたりして…。

    「日傘のお兄さん」
     ちいさい女の子とかみてると
     やっぱ、かわいい。と思ってしまう。
     それってロリコン!?
     まわりからロリコンだって云われたら
     そう…? って思いこむかも。
     なんかキャラつくられたら、崩すの大変かもね。
     この女の子は自分に見えたものを信じて。
     なかなか難しいんだよね、こういう事。
     
    「猫のように」
     いつまでもおぼろげで変な自信を
     抱え込んで生きていきそうだよ、ボクも。
     ひとりで死んでくって、淋しい?
     そう思う?どぉ?

  • バイバイラジオスター…女子大生が新たな出発のため過去に一つのピリオドを打つ。少しセンチメンタルだけどしっかり前を向いている。
    すこやかなのぞみ…なかなかきわどいけど面白かった。彼女の切実なのぞみが女の性欲というものなのだろうか。
    あわになる…評価はこの作品。心を直接マッサージされたくらいの衝撃だけどすごい心が暖まった。味わい深くて興味深いストーリー。霊に普通に接する玲奈さんが逆に怖いけど、それはそれで好きかも。やばい、玲奈さんの子供に生まれたくなってきた。
    日傘のお兄さん…変質者のいたずらなのか違うのか、お兄さんを試すような行動が読ませる。島根に向かう途中辺りからだんだんテンポが落ちていったように感じた。
    猫のように…自虐的なオブセッションは誰も止められない。勝手にこうだと思い込み一人で進んでいく。確かにクリエイターに多いタイプなのかも。ん?猫もそうなのか?

  • 短編集だが、どれも読んでいてヒヤヒヤしてしまうぐらい、まっすぐで、自分の気持ちを信じて行動する若者たちが出てくる。長い目で見てそれでいいの!?と感じる自分は、すっかり大人になってしまっているのだろう。自分の今の気持ちを大事に生きることを思い出させてもらった本だった。

  • 人と人との関わりで生まれる
    暖かい感情が描かれている、と感じた短編集でした。

    人の感情はきれいなものだけでない。
    汚ない感情、惨めさ、多数に紛れて他者を批判する弱さ、
    そういうものも沢山ある。

    でも、ふれると温かくて涙を流してしまう・・・
    例えば、ただただそこに居てありのままの自分を受け入れてくれたり、
    自分が道を見失っている時、大切な人が努力して輝いていることだったり
    (「日傘のお兄さん」・「ハローラジオスター」のような)

    そんなふれあいを私は大切にしていたい。


    この本は、豊島ミホさんが大学を卒業して社会人になる前、
    これが最後の出版になるだろうと思って出した本だそうです。
    だから、とても思い入れがあるのだとあとがきに書かれていました。
    (結局、その後も作家を続ける決断をされています)

    4つとも、小さくでも力強い輝きを放つ素敵な本でした。

  • 文庫版の話は単行本版から大きく修正していると聞いて、読み比べてみようと買ってみた。
    表題作は、正直微妙。文庫版の方がまだ好き。
    繊細さと美しさは単行本版の方が感じられるのだが、それが却って私の中で嫌悪感をそそる。どんな理由があっても、どんなに綺麗に書いてても、いや、綺麗だからこそお兄さんの自己欺瞞が鼻につく。
    特に文庫版にはなかった、お兄さんのあの言葉。あれが嫌悪をそそる原因だな。結局どんなに取り繕ったって言い訳じゃないかと思ってしまった。

    文庫版より好きだったのは「バイバイラジオスター」。著者お得意の、青春時代を切り取った切ない作品。

    全体的に考えると、文庫版の方がどれも登場人物がいい意味で逞しく図太く感じられた。
    これは著者自身の変化が反映されているのだろうか。

  • 表題作『日傘のお兄さん』を含む全5作の短編集。どれも心にじんわりと優しく染み込むようなお話でした。
    この人の本、もっと読んでみたいなぁ。

  • 久々にほわっとしたおはなしを読んだなあ…
    5作の短編集なんですが、ぜんぶ好き。
    『バイバイラジオスター』も『あわになる』も好きなんだけど、やっぱり表題作の『日傘のお兄さん』が1番好きだな。
    『日傘』と『お兄さん』ってどうしても結びつく言葉じゃないから、なんだか不気味というかずっと落ち着かない気分でした。
    展開も展開だし、ずっと胸騒ぎするというかどきどきするというか。
    でもなっちゃんとお兄さんのまっすぐな想いがすごく伝わってきて、読み終わったときに泣きそうになってました。
    うんそう、この本に入ってる作品に出てくる人はみんなまっすぐなんです。
    恋する気持ちがちっちゃくちっちゃくぎゅってまとまってて、刺さってくるような。
    人を信じることって素敵なことなんだな、って思わせてくれた作品でした。

  • 表題作「日傘のお兄さん」はちょっと変わった味のある作品。こういう人が主人公になった話が出来るのか、という目からウロコ感がありました。

    短編集で他の作品も味のあるお話が多かったような。
    すごーく前に読んだので内容がうろ覚えですが、この本を読んで
    「豊島ミホ」という作家を認識しました。

    10代から20代半ばくらいの方にお薦めかと思います。

  • 『日傘のお兄さん』のお兄さんが、
    経歴とか抜きに、お兄さんという人間としては、
    私の理想の男の人ドストライクだった。
    女の人のようなきれいな顔、サラサラの髪、やわらかな物腰、物言い、本が好きなこと、そこに書いてあることを話してくれること・・・

    女の人が読んで、きゅん、とするようなお話が多い短編集だった。
    少女漫画みたい、と形容する人がいるのもうなづける。
    男の人がこの類の小説を読んでどう感じるのか、興味があるな。

  • 「ラジオスター」とかすごいありそうで素敵。
    日傘のお兄さんは最初すごい怖かった。

    ぱぱっと読めます。

  • 短編集。
    表題作「日傘のお兄さん」は、ありえないような話なのだが、切なくて優しくて素敵だった。日傘のお兄さんが楽に生きられたらいいと思った。
    また「バイバイラジオスター」もありえないような話なのだが、切なくて綺麗で素敵だった。ラジオを聴きたくなった。

  • 私が幼稚園に通っていたときの頃
    いつも庭で遊んでくれた日傘のお兄さん。
    突然ぱたりと姿を見せなくなったお兄さんが
    8年後私の家の前に座り込んでいた。
    お兄さんに頼まれて匿うことにしたのだが
    学校でお兄さんがロリコン変質者だと噂されていると知り
    彼を信じたい私は逃亡劇につきあうことにした。
    「日傘のお兄さん」ほか4編。
    装丁:新潮社装丁室 装画:アルコ

    こんなにどの話も好ましい短編集は久々だ。
    ぼんやりとした切なさと前向きな気持ち。
    「日傘のお兄さん」はなっちゃんがこういう子だから
    報われるんだろうけどもし周りの皆と同じ感性だったら
    すごく痛々しい話になるのだろうなぁ。

  • バイバイラジオスターが大好きです。好き過ぎて、下手に感想は書けないです。現状は変わらないけど、頑張ろうって思えます。

  • 「あわになる」がよかった

    「日傘のお兄さん」はラストあたりまではすごく好きだったのに最後のいい加減な終わり方がちょっと


    いや、無理にハッピーエンドにしなくてもいいのではって思った

    お兄さんの性格とか経歴的にあんなこと言わないだろうに

  • 表題作の「日傘のお兄さん」が好きだ。ロリコンでヘタレとかなんて萌えるんだお兄さん!笑 あと、「すこやかなのぞみ」も好きだし、「あわになる」は最後のほう読んでて泣けた…!っていうか5つのお話どれもいい!豊島さんの本は読みやすいしおもしろいから結構読んでる。終わり方が上手い。切なくてきゅんとくる話がいっぱいですごちそうさまでした!

  • 文庫版を読んで、単行本も読みたくなった。「日傘の〜」は文庫版の方が好き。
    ラジオとすこやかは、同じ話なんだけど全く違っておもしろかった。

  • 泣いた〜・・・。

  • 表題作の日傘のお兄さんが好き。
    無理な約束を、たくさんしよう。

  • 豊島さんの作品は純粋に面白い。必ずどこかに胸に響く一文が隠されてる。
    どれも好きだけど「あわになる」は特に胸を鷲掴まれた…

  • ストーリー性も空気感も好きです。
    豊島さん、好きなんです!と手を差し出したい!

  • 改稿された文庫版よりこっちのほうが好き。

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