私という病

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著者 : 中村うさぎ
  • 新潮社 (2006年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104567041

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私という病の感想・レビュー・書評

  • 『私という病』というタイトルからしてすごい。
    女としての価値を確かめたくて「実体験」してしまった、うさぎさん。

    私もこの時のうさぎさんと似たような年齢なので
    気持ちがすんごくよく理解できました。
    世間の30~50代の女性はみんな似たような葛藤を
    心の中に持っていると思う。

    それを自分で「実体験」してしまうんだから、うさぎさんは
    潔いというか・・・体当たりというか
    本当にすごいと思いました。

    3日間のデリヘル体験。赤裸々に語られていました。

    2章からはルポになるのだけど、過去のホストとの色恋沙汰とか
    とても痛々しくって・・・。
    読んでいてつらかった。

    あまり生々しいことは書けないし、自分の中でうまくまとめることが
    出来ないけど2章の「女としての価値」には
    ずいぶんと思い当たる点があって、若い頃には感じなかった
    「年齢の壁」みたいなものは、やっぱりあるんだよね・・・
    と、娘を見ながら感じた自分でありました。

    そこら辺のおばちゃん達は、この確認作業の裏返し、または一部として
    韓流ドラマにハマっているんだと思うし、私は乙女ゲーに
    ハマっている。(情けないけどなにかすがりつきたい)

    うさぎさんみたいに真正面からぶつかって確認する
    強さもなければ潔さもないから。

    うさぎさんは『強い人』だと思う。

  • エグいくらいにパワフルで全力

  • 俺、一生好きだな、この人。

  • 一人の♂として反論したいとこはあるが、一人の♀が人生経験を基に考察したことをストレートに書いてあるということにリアリティーと意味がある。それは間違っているんじゃないか、とつっこみを入れる段階で、我々の脳ミソはふるかいてんするから、刺激的である。彼女のような♀が書く♀とはなにか、みたいな本はもっとあってもいい。数が少ないから、希少価値でこの本の価値も上がってしまっている。いずれそれを♂とか♀とかでとどめないで、人間とはなにか、という部分まで広げられる書き手の本が読みたい。

  • うさぎさんと言えば、ゴクドーくんと買い物依存しか知らなかったんですが…すごい人だ。うさぎさん。
    デリヘル体験を元にした、女性性について、いや男性性に対する女性性について、と言った方がいいのかしら…ともかく、うさぎさん自身の体験を交えた、女性性についての考察です。
    デリヘルをやろうと思うまでの思考過程ももちろん、デリヘル体験そのものも面白いけど、うさぎさんが書いてるように「デリヘル後の周囲の男性からの視線のあからさまな変化」の方が、もっと面白い。
    風俗に来る男性は、そこで働くうさぎさんのような女性をきちんと「人間」として扱うのに、世間の男は妻や友人を人とも思わない扱いしかしない人がたくさんいるのは何故か、についての考察など、非常に興味深い。
    正直、男性がこれを読んでどこまで理解出来るかって怪しいと思うけど(難しくて抽象的な内容だし)でも、読んでおくと、女性に嫌われるような考え方がどんなかが分かるんじゃないでしょうかね。

  • 「毒婦たち:…」(http://bit.ly/1o2T800)を読んでいて読みたくなった本。
    うさぎさんほどの切実さは私にはないけど、十分共感できますねぇ。
    このうさぎさんを含め「東電OL事件」については、当の女性がかなり深く言及しているにもかかわらず、佐野眞一氏(だけではないが)のトンチンカンぶりは、まさに女を人間として見てないんだね。(いや、見れない、のか。)

  • デリヘルは身体を売る商売→実際に売買されているのは「性的幻想」、という筆者の認識の変化
    "人間はスレる。(中略)そうか、老いるとは、そういうことだったのだ。どんな刺激にも麻痺して、不感症になることだったのか。"
    通りすがりの女が性的鑑賞対象になるのに、自分に所属する女(彼女、妻、娘など)が他人の性的鑑賞対象になるのは不快である、という男性の心理(勿論独占欲や性的タブー感はあるだろう)→『鼻くそをほじくりながら歩く』下品と、『露出系』下品は、同じ下品でも違う
    放埒(ほうらつ)…勝手でしまりが無いこと
    そびやかす…肩などをことさらに高くあげること
    女衒(ぜげん)…女を遊女屋に売ることが職の人

    (筆者の、ストーリーや心情の妄想がすごい/主張の一貫性に欠ける)

  • 赤裸々やな

    この人の身を削ったような内容や書き方に
    共感することのほうが多い私は、やはり女なのだと思う

  • 一章はとても面白い。そこからは、ひたすら病について。女性をもっと理解しなければ。

  • 言いたいこと解るような、解らないような…。
    それなりに人それぞれ色んな考え抱えていると思えるけどね。

  • 社会人になって、セクハラを受けて、男性に嫌悪を抱くようになったという箇所に激しく共感。
    ホストの話は胸が痛くなった。
    自分はこのくらいの年齢になったらどうなるんだろう…

  • 著者のデリヘル体験から、「女であること」への違和感の正体、「女としての価値」とは?、男の「自己正当化」病と女の「引き裂かれ」症候群、東電OLという病、についての考察。
    途中、デリヘルでの源氏名に使った”叶恭子”さん本人からクレームが来たときの対応はさすがだった(笑)

  • 中村うさぎ女王のデリヘル体験記。
    売文業の商品であることを止めちまったというか、もともとそうじゃなかったのが明瞭になったのはこの本からだったのかな?と。
    この吐露文体が気色悪くて読めない、という人もいると思う。
    「私の」が売りで、かつ「私の」がいちばんのネックなので仕方ないとは思うが、これでは実際変わってほしい人には届かないような気がする。せっかくやってんのに勿体ないんじゃないか。
    今でも社会人になった女性は、唖然として耳を疑うような差別発言とか、そーいう感覚の露呈に触れることがあると思うけれども(実体験)、中村うさぎ女王の世代が経験したほどではないのかなぁ。根本的に変わってない部分もずいぶんあるんだろうけど、女性側にもできることの増えた分、私たちの世代はまだ幸運なのかもしれない。そんなこと初めて感じた。

  • デリヘル嬢をやるに至った動機と包み隠しのない体験の一部始終。買い物依存もホスト狂いも整形も女性ならばハマる可能性はある。まるで私の代わりに体験してくれているようだ。女性ならば重症か軽症かの違いこそあれ「私という病」にかかっている。悩める女性にお勧め。

  • 居場所だなんて思ってないけど、恋愛・性的マーケットからはずされた途端、自分が大きな欠落をかかえているような気がする。

    多角的にアイデンティティを承認されることで、私たちはようやく一個の完全な人間関係としての存在を達成した気分になれるのだ。p.88

    無意識の差別、無意識の偽善ほど醜いものはない。
    デリヘルの客は差別意識を本人がじかしていたからこそ、そこから生まれる罪悪感ゆえに、優しく接したのではないか。103

    デリヘルという職業が、もっぱら男たちへの性的奉仕であることを考えると、その恩恵を蒙っている立場の男たちがデリヘル嬢を露骨に軽蔑し、損害を蒙っている立場、特に主婦の立場から見るとあまり歓迎できる職業ではあるまい、の女たちが共感を寄せて来る。107

    男は女の性欲がこわいのだ、なぜなら、男にとって、女は母であるからだ。109

    すべての女は神でもなければ獣でもない、あなたと同じ生身の人間なのだ。110

    大人になると、いうことは、親を人間として見られるようになること。親だって人間だ神様じゃないんだから、完璧じゃないのは当たり前ただ、と思えるかだ。111

    助けて欲しいって言ってるんじゃないの。どのみち、自力で這い上がってみせるから。ただ、這い上がろうとする私たちの手を、泥靴で踏みにじらないでほしいだけ。123

    こんな私がいたなんて、という恐怖と、ついに私は自分になれた、というよろこび。143

    自分の抱えている飢餓感で、手一杯。他人からどう思われるかなんて関係ない。147

    過剰なる自意識こそが、我々の私という病の根源なのである。171

  • 読んで、苦しくなる本がある。
    客観的立場でいたくてもいられず、知りたくなかった真実を突きつけられ、 はらわたをかき回されるような気分になる本。
    この人の著作は、私にとってそういった本の一冊。

    女性性の普遍的な苦しみを、作者自身の心理や行動を深堀りして解説する話。
    自身の性的価値を確認するために、デリヘル嬢体験までやってる。
    一人の女性として必要とされること、価値を認められることを狂おしく求める一方で、常に男性の性的対象として見られる「女」であることを激しく嫌悪する。
    そういう感覚は、多かれ少なかれ女性なら経験したことがあるのでは。

    この人は、自身のあらゆる感情を、深層まで冷静に分析出来るからこそ、女性性を語る人として素晴らしい作家だけど、一個人としては、客観的な目線(曰く「突っ込み小人」)を常に手放せない故に、自身の愚かさや醜い感情に向き合わされる苦しさから逃れられない。
    それに、心の底から共感出来る女性、中村うさぎはもう一人の自分だ、という女性は、私を含めて結構多いと思う。

    恋愛市場に乗ることを含めた、社会的に「女であること」に何らかの苦痛や違和感を感じている、全ての女性に読んで貰いたい。

    読んだら余計に苦しくもなるけど、苦しさの正体が分かる&自分だけじゃないという安心感が得られるはず。

  • すごく読みながら胸が痛かった

  • 内容が内容だからか、これまでの女王様シリーズとはかなり違う文体で、固く固くなっている。こんなふうにも書けるのか、と最初驚いたほど。もともと最初はそうだったんだろうが、あそこまでくだけ文体に落として書き続けて、戻せるものなのかと。
    しかしそれだけ内容は重い。私にとっては、かもしれない。たった1日2日で逃げ出したデリヘルだとはいえ、中村うさぎはもはや笑えないことをしてしまった。風俗が悪いと言っているのではない。東電OLにシンパシーを感じたみたいなことを書いているが、彼女は自己表現をしたかったわけではない。中村うさぎは、仕事のためにやったのか? 自分の、あらがえない業に突き動かされたのか? たんなる物見遊山か? なんにせよ私には、やりたくないけど周りが止まらなかった、としか見えなかった。彼女は断れない人なのだ。なぜ、本当に周りの誰かが「それは笑えませんよ」と止めてやれなかったのだ?

  • 女性である私にとって、非常に痛い本。
    目を逸らしたくなるほど自分や女性について真っ向から立ち向かい見つめる。このひとは公平だし強い人だ。

    「女であるということ」が書いてある本です。
    世の中のおじさん。おじさん化した若者。
    特に男の人読んでもらいたい。

  • いろんな生き方がある
    ホストとのくだり、切ない

  • 的を得てます。
    有言実行!

  • 私は強い女が好きだ。そして、たぶん・・・自分もそうであろう。
    うさぎ女王は、自分の弱さを的確に身をもって表現してくれる。
    そこが、好きである。ただの、体験記では終わらない、一冊。

  • 頑固で、器用じゃなくて、身を守るために攻撃的で、女っぽくない、傍目から見たらイタイ、私のような女は共感するんじゃないだろうか。
    そういう人って意外と多いのかもね。
    ちょっと感情的過ぎる気もするけど、うなずけることも結構あった。
    この人の指摘する男と女の違いみたいなものをもっと読んでみたい。面白い。

  • 中村うさぎ自身のデリヘル嬢体験ルポ。ずっと読みたかったんだよね。
    まあ、面白かったです。

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私という病の作品紹介

「ああ、お願い。誰か、私に欲情して。」女としての価値を確かめるため、私はデリヘル嬢になってみた。東電OLは私だ、と感じた女たち。女が分からない男たち。性に悩む全ての読者に捧げる究極の私ドキュメント。

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