セックス放浪記

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著者 : 中村うさぎ
  • 新潮社 (2007年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104567058

セックス放浪記の感想・レビュー・書評

  • 中村先生が、めくるめくセックスの快楽を求めてさまようエッセイ。
    先生、「セックスセックス」と言って、本人は違うと言っているけれど、
    露悪的。
    でも裏腹に、とても繊細なんだと思う。
    自己分析の緻密さ。
    無垢な姫君と、それを守る魔女。
    その二人が同居する心。
    分かる・・・。
    「だから男は嫌いなんだよ」っていう気持ち。
    でも先生は、男に望みを捨てていないのかな。
    私はもう、もしも(好みの男から)求められるなんていう奇跡があるなら、それはラッキー、という気持ちで、
    積極的に、「そんな男を探せ」という気にもなれないのだけど、
    先生はとにかく、探す探す。
    表面上は、「セックスセックス」と言っているけれど、
    やはり本当に求めているのは、心が満たされること。
    だって女の快感は、心からのめくるめく快感を得るには、
    心からの充足が必要だから。
    しかし、先生の「セックスセックス」言動から・・・
    なかなか、ぴったりの男を見つける・・・男から見つけられるのは難しいかもと思わせるものがある。
    そして、この「執筆」というお仕事においても、
    あまり露悪的に、「セックスセックス」と言っていて、
    読者が離れてしまわないか、他人事ならが心配。
    「こんなヤツ、幸せにはなれないじゃん。もういいよ」みたいに、思わなくもないから。
    でも、先生の、自己を内観する目はらんらんとしていて、
    その筆のたしかさに、私は惹かれるのです。

  • なんだろうな、著者の行動自体は、欲望を満たすための奮闘、にすぎない。なのにそれを見つめる、あるいは書く、目線は、精神科医であり、神様なのだ。もちろん、専門的な言葉なんか出てこないし、おもしろおかしく、にすぎないのだけれど。

  • ちょっとした哲学書だな。人間の欲望って複雑。佐藤優との対談も面白かった。

  • あー、おもしろかった。本当に中村うさぎはおもしろい。自分ツッコミがおもしろすぎるし、実体験というのもすばらしすぎる。
    20代の私が自分の50歳になったときの事に想いをはせる。
    私もこんな50歳になってはなかろうかと、ちょっと…ふあん。

  • 極上の性的体験を求めて,デリヘルボーイを買い,ウリセンに2000万円つぎ込み,ハプバーで人前セックスに挑戦し。 愚鈍な人間がやったら,本当に愚鈍で陳腐で滑稽なだけの罪業も,怜悧な自己分析を可能にする彼女の賢さに支えられて,読み応えのある独白記に仕上がっています。 あるいは,「歌舞伎町発,目的地レーゾンデートル,行き先不明」の紀行記か。

    みずからの身体や財貨を「ゼロ査定」することで,この世に生まれてしまったこと,その根源的な穢れを贖罪しようとしているかのごとく。

    本人も自覚しているとおり,彼女が崇高なくらい愚直に蛮行に走っている,その本質的なモチベーション。それは,「生きることの根源的な不安」というあられもない底なしの恐怖から逃れたいという存在論的衝動なのだ。

    膨大なクレジットカードの支払をやりくりするために金策にかけずり回っている間は,その「別の恐怖」が,彼女を「根源的な不安」から救ってくれる。

    ***

    私は,自分が本当は無価値な存在であることを,薄々,知っているのである。自分にとっては,それなりに意味も価値もある人生であってとも,他人から見れば何の実も価値もない石ころのような存在である,という最終的な自己確認を,私はずっと恐れて先延ばしにしてきた。私の人生はずっと「自分には何らかの価値がある」という答えを引き出すための自己確認の営みであった。しかし,最後に向き合うのは「自分には何の価値もない」という正反対の自己確認なんだとしたら・・・諸君,私は正気を保っていられるだろうか? (本書156頁)

    昼間はS,夜はM的なたくましくもめめしき女性ならきっと共感できるはず。


    追記:2011年1月に再読。露悪的な行動を通じて身を削った怜悧な自己分析をつむぐ「リビドーの伝道者」みたいな評価をしていたのに(割りに好きだったし),改めて冷静に読んだら,単なる更年期障害女なんじゃないかと,気がついてしまった。

  • 他に言い方は無いのかというくらい
    『イタイ(女)』という単語が何度も登場し目障り。
    ページのカサ増しなのか、
    卑屈で稚拙な同じ表現と同じ単語の連続で退屈すぎる。

    たぶん
    経過中の出来事なのでまとまりきっていないのではないかと思う。
    途中ですけど無理矢理書きましたぁ、という印象。

  • 中村うさぎとキリスト教
    罪とセックス 真の恐怖を回避するための代替的な恐怖 小さな達成感が得られて一時的な幸福状態を味わえる

  • 図書館にて。
    本当に放浪してますね、この人。
    後半、自分の行為に対して理論で一生懸命説明しようとしてるけど、
    それって衝動とか感覚でやってることだから、
    説明しようとか、何かのせいにしたりするのって無理があると思う。
    前半の本能のままに動く姿の方が好きだな〜
    やりすぎだとは思うけど。

  •  これはすごい・・・!作者の実体験を赤裸々に書いているけど、やっぱり変な変わった人だ。でも変にエロさがなくて切ない内容で思わず共感できるところもある。女の価値とはなんなのか。。。度胸がないとできないことを彼女がやりきっちゃつてるところが読んでて笑える。意外とさわやかに読めるとこもいい。

  • 彼女の本を読むといつも「素直さ」に感動させられる。確かにやっていることは軌道からかなり外れて、一般的には美しくないだろう。しかし、もしも自分の欲望や自意識を肯定し、それを満足させるためにどうすればいいのかということを突き詰めれば、彼女の行動はシンプルで純情で美しい。結局、自分自身でしかない架空の他者からの批判を恐れて、彼女と同じことがしたいわけではないけれど、動けない動かない自分を情けなく思う。

  • 過激なタイトル、飛ばす前半。その後に訪れる苦しいまでの自己分析に、引き寄せられて離れられない。

  • 一般人の常識として考えると、ここまでやる人はいないだろうし、理解できないと思われるだろう。
    私自身彼女の行動自体は、自分にあてはめて考えられないが、彼女のその行動の奥に潜む思い、それを分析して自己理解・自己発見をしようという思い、さらには、彼女の深層にある自己を肯定できない自己愛のゆがみ部分には共感できるし、日ごろ平和で幸せに生きているがゆえに、自分の頭でものを考えられない人よりも、よっぽど人間として「生きること」を見つめている人だと思っている。
    しかし、それにしてもすごいことをしますね。。ウリセンという存在をはじめて知りました。そしてゲイとウリセンのお互いの対場も・・・。

  • 話としては面白いが、何と云えば良いか、彼女の性行為について、書き綴った内容で、非合法な行為を書き連ね、某国営放送の番組担当を降板させられたり(本人は痛くも痒くもない)次々と自らの欲望の為、快楽を追究しようとしているのだが、余りに偏った志向の為か仲々その快楽に辿り着けないでいる。見た目を変えようと自躯に度重なる改造を加え(美容整形とも云う)改良になれば、良い話なのだが本人は全く満足せずに更なる改造を加える。彼女は自らを飾り建てる事に関しては金を惜しまないから、始末が悪い、いつまでも続く悪循環、終わりはくるのだろうか?本人がイイなら周りは構わなければイイんだろうし、それを文章にしてくれるから、またそれを読む事が出来る。

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