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著者 : 小山歩
  • 新潮社 (2002年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104573011

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戒の感想・レビュー・書評



  • 3回目。稀代の名作。読んで損なし。

    まず故事の「隗より始めよ」を盛大にパロったテーマの堂々さが凄い。中国文化をモデルとしつつも完全にオリジナルの良く出来た世界。戒の人間身溢れた描写。1冊に濃縮されたメリハリのある展開。音楽を聴いてるかと錯覚をするほど、自然と脳内に浸透してくる綺麗な文章。すべてが文句なしの作品。完成度という点で他の本の追従を許さない。

    100冊の本を読むのも、このレベルの本1冊に出会うが為と思わせてくれる。

    唯一の不満は、この作者がこの1冊で消えてしまった事。
    数年に1冊のペースでも出せば確実に大作家となるであろう。そんな片鱗を、処女作のこの1冊からでも感じさせたのに、、、本当に残念。

  • 久しぶりに良い本に巡り合いました。中国に限らず、他国を舞台とした話はいつもならあまり馴染めないのですが、これは惹き込まれました。最後の舞踏のシーンは圧巻!
    思わず泣けてくるほど。ちょっと映像で見てみたい作品でもあります。

  • 明公を人々に慕われる立派な君主に育て上げるため、才能がありながらもわざと道化を演じ続けた戒。
    懸命に彼の影で補佐をし、道を切り拓いてきたのに、歴史上に残る戒の姿はただの狡賢い舞舞いでしかない。それが、歯痒い。
    阿呆な明公の代わりに国を築いていったのは、戒なのに。歴史は捻じ曲がり、真実を伝えない。
    ましてやその時代に生きた人々の思いは、歴史に残る事はない。
    それでも最後まで舞い続けた戒は、幸せだっただろうか。

    ちなみに戒が舞っている中、降り注いだ肉片がびちびちと跳ねる最後のあのシーン。おいおい、それはどうなんだと思わずつっこんでしまった。
    その姿で舞いに参加するのか。

    「戒さま。あなたがすべきは、何者であるかを知ることではなく、何者になるかを選ぶことです。
    ―あなただけが特別なわけではない。あなただけが不幸なわけではない。お決めなされよ。私は待ちません。運命に是非を言える人間など、いないのだから」

  • どこかの半島を舞台にした、現代で蔑まれている猿人間の伝説の真実を描いた物語。
    実際は天才的な才能を持つ人物であり、真実の出自も誉高いのに、彼を取り巻く人達のせいで生まれながらに悲運。
    最初さえ違えば才能を活かして全く違う人生だったのだろうなぁと思うと最初のきっかけを作った狂気の母親が許せない。
    後世で蔑まれることが分かっているだけに、真実はそうではなかった事が語られても、結局大筋はその歴史の通りになってしまい、救いがないように感じた。

  • 後宮小説+白鳥異伝+座頭市っぽい?
    ちょっと酒見賢一さんを参考にしすぎのきらいがある。
    だけど面白かった。

  • すごく面白かったです。戒の持つ孤独感はとても切なくて、瓦礫から戒を助け出そうする湖妃や英夫人それに明公の姿に涙が滲みそうになったり。あと、醒と戒とのやりが取り楽しかった。

  • あっというまに読んでしまった
    考古ファンタジー好きにはタマラナイ

  • 【第14回ファンタジーノベル大賞優秀賞】

  • 「延戒」という舞舞いを中心に描いた話。

    この国もこの人物も、実在していたのではとふと思ってしまう程、引き込まれた。
    皆鮮やかに生きていて、良い。「夏雨」の無邪気さや強さが印象的。

  • ずっと前に出会った、忘れられない名作。

  • 2007/11/29〜12/2
    数年前に読んでみたいなと思っていてやっと巡り合った本。
    母親という名の束縛(呪縛)というものは親のエゴが強いほどより強力になるのだなと思った。最後の戒の舞は圧巻。個人的には醒が好み。
    『おれは、舞うぞ。《中略》孤独?けっこうさ、猿はひとの優しさなど欲しない。ひとりでも、舞う。』292P

  • かなりのめりこんで読みました。ほかの作品も是非読んでみたい。

  • 孤独な天才。
    この設定がイイ(゚∀゚)
    構成が良くできてるし、最後の戒の決心も納得出来る。

  • 戒は、自分が何者であるか知りたかった。
    自分に何ができるのか知りたかったのだ。
    伝説に過ぎなかった男の、まぎれもない真実。

  • 誰よりも凄い能力を持っていながらそれを隠さなければならない主人公。どうなることやら。

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戒の作品紹介

お前は公子の影となりなさい-自由に生きようと決意する度に浮かびあがる母の面影。名家の長男として生まれながら、恋も将来も諦めた天才児・戒。しかし、掘建小屋に住み「舞舞い猿」と蔑まれて国中の嗤い者となったこの男が戦乱の半島で一国の危機を救う。古代の小国を舞台に、伝説の天才舞い手・戒の活躍を描いた物語。第14回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

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