ゴールデンスランバー

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2007年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596034

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ゴールデンスランバーの感想・レビュー・書評

  • 登場人物がところどころで交錯し、意外なところでつながる驚きと楽しみ。あるいは、ちょこっとした伏線があり、あとで読者をニヤリとさせる細かい配慮。伊坂作品はサービス精神旺盛だ。


  • 私が青柳くんと同じ立場に追い込まれたとき、
    一体どれだけのひとが手を貸してくれるのだろう?

    怖くてリアルに想像できない。
    そんなちゃんとした人間関係を築いてる自信がない。
    では逆は?
    共に学生時代を過ごした友が、あるいは元恋人が
    そうなったとき、私はどうする?

    色々なことを考えた。
    みんなに会いたくなった。

    伊坂さんの作品の登場人物は本当に魅力的で
    その大好きなキャラたちの欠片欠片だけでも
    拾って、「そういう人間でありたい」っていつも思う。


    -------------------------------

    各所で本書の感想を見た。
    伏線が回収しきれてないだとか
    すっきりしないだとか
    色々感想はあるみたい。

    まだ1.5回しか読んでないので
    何も言えないけど、
    (伊坂さんの要望通り3回は読んでみようと思っている)
    伏線は拾うだけ拾って
    謎のままのものも、きっとどこかにつながっている
    そんな気がする。

    私にとっては結構上位にくる作品。


    以前、友人に伊坂さんをオススメしたら
    「悪が悪っぽくない(ものたりない)」
    といわれたのを思い出した。
    なんだか、違うんだよ。
    正義と悪とか
    ハッピーエンドとバッドエンドとか
    そんな枠に収めるものじゃないんだ。

    そんな分類は『ロックじゃない』
    …なんて(笑)


    今回も素敵な格言がいっぱい。
    ページに付箋を貼っておきたい気持ち。


    伊坂先生、今回もありがとうございます。





  • [レビューではない戯言]
    この本が売れていた当時はなんとなく天邪鬼で読まなかったんだけど(というような本がゴロゴロある)、10年近く経って手にとってみたら、ちゃーんとおもしろかった。他の作品も読もう(笑)

  • オフ会で勧めてもらった本です♪伊坂さんは砂漠でちょっと挫折していましたが、これは面白かったです!そんなバカなというシーンもあったけど、逃げて逃げて逃げまくるスピード感が作品全体に溢れていて一気に読み切りました。国家の陰謀?実際にある話なら何て恐ろしい話なんだろうと思いますが、全員敵のような中で僅かな味方のおかげで逃げ切れた時は「よっしゃ!」っていう爽快感♡父素敵だなぁ…♪他の作品も読んでみたくなりました。

  • 公開当時劇場で見損なってしまった映画化作品をDVDで鑑賞後、その出来に感動して思わずハードカヴァー版をコレクションに加えた次第。冒頭から主人公が無実である事を読者に読ませておき、近からず遠からずの距離感で援助者を介入させる事で主人公を「惨めな逃亡者」に落すことなく軽快なテンポで一気に読ませるスピード感は前作の『グラスホッパー』から更なる完成度で描き出されている。学生時代の友人、元恋人らによる援助者と犯人に仕立て上げられた主人公の関わりについて意外な伏線が張られてある構成の妙は伊坂幸太郎の真骨頂であろう。

  • ただ逃げる。反撃する敵もわからずもただ逃げつづける。やられたらやりかえす小説のセオリーとしてこんなものがあっていいのか。1人の力では立ち向かえない存在。青柳にとっては政府であり、あるひとにとはいじめっ子だったり、会社だったり、世の人だったり。無様でもいいから生き続ける。なかなか世間では評価されない考え方を示してくれてます。

  • ハラハラする展開で、一気読み必至の作品。
    あらゆる伏線に圧倒される。

    最後まで読み終わってからもう一度最初の方を読むと、なんともやるせなくなってしまう。。。

    手紙のエピソードにやられた。

  • 主人公が首相暗殺の犯人にしたてあげられてしまい、それから逃げるお話。青柳と樋口の関係はちょっとよくできすぎな感じでリアリティがなかったかな。あと、三十年後(だったけか?)の話をあの場所に挟んでくるのはよくわらなかった。
    でも最後の『たいへんよくできました』がとってもよかった。続きが気になりサクサク読めました。

  • まとまっていて、各章の順番とか伏線も上手くて、さすがだなあと。物語の展開もテンポ良かったし。
    描き方が上手い上に終わり方がやたら華々しいわけではないからか、ほんとうにあった事件の記録を読んでいるみたい、でした。文章量のわりにはさくさく読めちゃう。

  • ラストがハリウッド映画のように爽快です。
    前半からあちこちに蒔いた種が後半に一気に芽が出て読後感をより爽快にします。

  • 伊坂幸太郎の作品の中でもかなり好きです。
    本屋大賞になってわりとすぐに読みました。
    映画も観たんですけど、原作のイメージを崩さなくてよかったです。
    小説にしても映画にしてもハラハラドキドキのエンターテイメントとして楽しめるんじゃないでしょうか。

    何かよく分からない組織的なものによって首相暗殺の犯人として追われることになるっていうストーリーは、恐ろしいですね。
    それでも青柳が逃げる時に、大学時代の友人とか元カノとかお世話になった人とか、ほとんど話したことのないような知り合ったばかりの人とかまでもが、手を貸してくれるっていう人と人との繋がりがすごくいいなと思いました。
    重力ピエロを読んだときは家族の繋がりっていう感じがしたんですけど、このゴールデンスランバーは家族だけじゃない、他人とだって繋がれるということを感じました。
    その繋がりがあるからこそ生きていけるのかなと思います。

    私は特に終盤が好きなんですけど、花火と「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」が感動的でした。
    あと、私は宮城県出身なんで知ってる場所とか出てきて嬉しかったです。
    映画だと「あ、あれは!」みたいな感じで観ました。

  • 監視社会、監獄社会とテーマは重いが、それを感じさせない伊坂さんのタッチ。
    今まで読んできた彼の作品の中で、ピースのはまり具合が一番好きだ。
    ほんとすごいわ。

  • 突然起こった、首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青年の逃亡劇を描くサスペンス!!容赦無い追跡の恐怖と、逃亡する主人公の疲弊や葛藤が伊坂幸太郎ワールドで描かれていました。
    ケネディ暗殺事件に似た事件…「オズワルト」のキーワードも登場し、世紀の大事件どうよう真相がはっきりとわからいとこが良かった。
    序盤に多くの伏線が張られ…少しわかりづらい印象を受けるが、それが終わりに近づくにつれ加速度的にその伏線が絡み合ってきます。
    伊坂幸太郎の醍醐味が味わえます。

  • 初めての伊坂作品。本当に面白かった。過去の様々なエピソードがここぞというタイミングで光り輝く。その最たるものが、ラストにあるように思う。また青柳雅春が両親に宛てた手紙も秀逸。
    自分自身、伏線が回収されていくさまがすごく好きで、そういった意味でこの作品はカタルシスに満ちていた。
    また、青柳からの視点と樋口からの視点をミックスすることで、事件の内と外からの両方の視点が得られ、これも作品に引き込まれる要因であった。
    レビューの中に「オチがない」という内容があったが、事件の裏側にある物事を考えたら、強引にオチ(真犯人の逮捕等)をつけてしまうと、一気にB級作品に転げ落ちてしまうように私自身は思っている。
    私たち一人一人は本当にちっぽけな存在で、巨人の思惑の中でしか生きることが許されないという作品世界(現実世界もか?)の中で、登場人物が全てフルネームで描かれていたことが、人間一人一人のアイデンティティを象徴しているように感じた。

    本当に面白い作品だった。

  • 初読の時は実はあんまり内容がよくわからずにいた。「ザッツ管理社会」の薄気味悪さだけは十分感じ取れたが、全体の構成をつかみきれずにいた。
    その後映画を見て、ビジュアル化された小説世界のおかげでようやく全体像をつかむことができたのだった。
    そして久しぶりの再読で大変驚いたのは、映画があまりにも原作どおりだったということである。一瞬「ノベライズ?」と思ってしまうほど、映画は原作に忠実だった。もちろん時間の制約などでカットされているエピソードもあるが、非常に巧みに話をつないであるのだ。映画化されて幻滅することも多いが、この作品は違っていた。

    原作でもっとも重要な部分を担っているのは、セキュリティポッドに代表される「管理社会」の構図である。そして、イメージにたやすく踊らされてしまう一般大衆という存在。あなたも私も、ひどく簡単に、テレビや新聞から流されるイメージに影響を受ける。
    オウム真理教の最後の指名手配犯が捕まった時の騒動を思い出した。
    「悪いことをした人だから」どんな扱いを受けてもいいのだという暗黙の了解が、いつか自分の首も絞めることになると想像している人がどれくらいいるんだろうと思う。

    伊坂幸太郎風エンターテイメントという感じで、くすくす笑ったり、ほろっと涙ぐんだり、ドキドキしたり、ぞっとしたりしながら読んだ。
    読み返すたびに、「お待ちかねの伏線」や「待ってましたというセリフ」に出会う楽しみがあるなあ。

  • さすがです。がっつり面白い。
    構成も勿論だけど、登場人物たちも魅力的。主人公からして、素直さ生真面目さに作者の人柄がにじみ出てて好感が持てる。
    伊坂さんはやっぱり人間の根本にある善良なものを信じてるんだよねえ。悲劇にもできたはずなのに、終わり方もすごい好きでした。
    晴子も昔の彼女というよりかつての親友というノリなので、変に感傷的になりすぎず、ちゃんと信じてるのがまたよい。
    父ちゃんも泣かせるぜ。
    あ、この読後感は「ショーシャンクの空に」を見たときに似てるかも。
    映画化するやろなあ。

  • 伊坂幸太郎作品を読むのは14冊目。

    今まで読んだ伊坂作品の中で、夢中になって読み進められた本です。
    ラッシュライフは物語の起承転結が巧みで面白かった。
    この『ゴールデンスランバー』も負け時劣らず楽しかった。

    濡れ衣をかけられた青年、青柳。
    その青柳を取り巻く個性豊かな登場人物たち。

    読み手を飽きさせない逃走劇でオススメです。

  • 仙台が舞台の物語。首相暗殺事件で無実の罪を着せられた主人公・青柳雅春は仙台の街を逃走する。理不尽な警察権力の闇は最後まで明かされることはなかったが、スリリングな展開で一気に読み終えてしまった。読後の爽やかさも良かった。
    懐かしい地名が随所に出てくるので、街並みの映像が容易に目に浮かぶ。主人公たちのように、仙台で過ごした自分の学生時代が思い出されて印象的な本になった。

  • 最後の最後まで目が離せない!!!一気に読んでしまうくらい先がどうなるのか気になる内容でした。
    とても考えさせられました。そんな一冊です。

  • 読めば読むほど深くって、読めば読むほどおもしろい。何度読んでも同じところで、何度でも泣ける。

  • 軽く読めました。まぁこんなものですかね。

  • おもしろかった。単純にそう思える作品だった。
    次々と放り込まれる伏線を、後々きちんと解決していく。技というのかわからないけれど、やっぱり伊坂さんはそういうのが秀逸だなあなんて思った。でもまあ、伏線と前後の話の内容でなんとなく展開が読めてしまうところもあるのだけれど。
    首相を殺した犯人がだれなのか、明確にされていないところがちょっともやもやするけれど、こうやってあやふやにすることで、読後の余韻を長く持たせることができるのかなあなんて思った。
    逃走劇の中にも人間のあたたかさややさしさ、つながりなど、人間と人間の持つ関係の深さを考えさせられた。
    個人的には森田がすきだ。彼はチルドレンでいう陣内みたいな役回りなのかなあ、なんて。
    あと、保土ヶ谷さんの「もちろんってどっちの意味だよ」的な言葉にはっとした。

    (503P)

  • 映画を先に観て衝撃を受けて以来、ずっと読みたいと想っていたのをやっと読了です。

    現実とかけ離れたお話なのにどんどん逃げていく青柳雅春のスピード感が好きでしたが、本も501Pのボリュームをやっぱり必死に逃げてた。
    子ども頃に想い悩むことがあるとよく逃げる夢(穴の開いた道を無限に走ってた)を見ていた時のことを想いだしながら、追い詰められつつ一緒に逃げている氣分で読みました〜ハッピーエンドとはいえないかもしれないけど爽快!!
    周りの青柳雅春と接触することないサポートがじわじわと面白くなってくるところがあって、その閃きや協力にそれいいじゃないって賛同しながら、まだまだ逃げれる、逃げ切れるかもと想えて、まだ頑張れと盛り上がってました。

    この間テレビでも放送ありましたね。
    青柳雅春の堺雅人さん、キルオこと三浦の濱田岳さん(小説『ゴールデンスランバー』に登場するキルオは、伊坂幸太郎が濱田をイメージしてあて書きしたとWikipediaより)がとってもよい役好み♪

    「Golden slumber 黄金のまどろみ」
    心地良い季節に氣持ち満たされての読了でした。

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ゴールデンスランバーの作品紹介

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた-。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界-、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

ゴールデンスランバーの文庫

ゴールデンスランバーのKindle版

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