3652―伊坂幸太郎エッセイ集

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2010年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596058

3652―伊坂幸太郎エッセイ集の感想・レビュー・書評

  • デビューされて10年の年に、それまで書かれたエッセイを一つの本にまとめたもの。特に笑う部分もなく、ごく普通のエッセイだった。伊坂さんという人は真面目なんだろうなぁという印象。
    全体を通していくつか本を紹介されているが、どれも私には縁遠いものばかりだったので、これを機にいくつか読んでみたいなと思った。特に10年の間に三度も話題にされている、大江健三郎の『叫び声』は読んでみたい。

  • 伊坂さんのエッセイは初めて。

    若手作家のイメージがあった伊坂さんももう37歳(2010年当時)。デビューから10年、振り返りのエッセイ。

    あの作品はこうやって生まれたのか、とか皆大好き黒澤さんの名前の由来とか、「ごきげんよう、おひさしぶり」のエピソードとか。懐かしいのに新鮮で。

    仙台のほっこり感がまた。

    「魔王」が政治的メッセージ関係ないってのは意外だったなぁ。
    好きな作家さんがどんな本を読んできたか、何を考えて創作しているかって興味深いよね。
    小説は漫画に近いジャンルと捉えられているけど、むしろ音楽に近いんじゃないかって意見には納得。視覚でなく想像力で楽しむものだものなぁ。

    私はよく母に(半ば無理やり)良かった本を貸して感想を訊くのですが、よくするのが映画化・ドラマ化するならあのキャラクターは誰が演じるのがいいか、白熱のキャスティング合戦。
    漫画でもできなくはないけれどある程度ビジュアルの先入観が入っているのでやっぱり小説の方が盛り上がります。

    デビュー前、作家になるのを断念しかけた伊坂さんを励ましてくれた方!ありがとう。貴方がいたから伊坂さんの作品をたくさん読めます。

    最後に10年間の作品一覧が載っていたので未読作品チェックもスムーズ。伊坂ファンは一読あれ。

  • デビュー10年とのことで書いたエッセイ。
    いい意味で、期待を裏切らない人柄が伝わってきました。
    エッセイの中にもあった、伊坂幸太郎が会社員を辞めて小説家になると決意するきっかけとなった斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」。
    僕も改めて聴いてみましたが、「すげえ!」とか「かっこいい、生で観たい!」とかしか思い浮かばない自分の感性の貧しさにがっかりです(笑)
    誠に残念ながら、このまま会社員を続けていくことになりそうです。

  • 伊坂幸太郎さんのエッセイ集。伊坂さんが想像していた通りの人だなぁと実感。少しずつ読もうと思ったのに、楽しくて一気読み。下のほうにそれぞれのエッセイについての解説とかがあって、読みやすく面白かった。

  • 伊坂幸太郎さん10年と2日間のエッセイ集です。ご本人もエッセイは得意ではないと記すように分量が少なく、平凡な日常で笑わせるようなエピソードもなく、確かにエッセイの文章もあまりこなれていないように感じます。しかし、作家となったこと、文章を紡ぐということに対する想いが表れています。自分が楽しむこと、読者を楽しませることに力点を置くからこそ、玄人受けしなくとも、これほど多くの読者を満足させているのではないのだろうか。

  • 大好きな伊坂さんのエッセイ。デビュー10周年の時に記念して今まで書かれたエッセイ(2000〜2010年)をまとめられたそうです。タイトルの3652は365日×10年+2日(うるう年)の事。伊坂さんのお人柄がよく出ていて素敵なエッセイでした♪益々、伊坂さんファンになってしまいました!伊坂さんのお父さんの犬好きのエピソードや伊坂さんがサラリーマンを辞めようかなと奥さんに話した時の奥さんの一言も良かったです☆伊坂さんのオススメ本も気になります!各ページの下に伊坂さんが解説されているのも楽しいです♪オススメです★

  • 伊坂さん、エッセイ集も出しておられたのね。

    小説の感じそのものの、面白くてたまにシニカルなお人柄が伝わってきました。

    ・愛すべきオチについて
     そうだそうだ、伊坂さんはいつもラストがいいのだ。
     泣けたり、にやりとさせられたり、明日もがんばろうと思えたり。
    ・映画と漫画は「見せる」、ならば小説と音楽が「想像させる」仲間である
     わたしの中で成瀬さんは俳優さんにあてはめられないくらいかっこいい。
    ・自分の野球のベンチには、亡くなった方が座っていたっていい
     素敵な話だ。そう考えてもいいって言ってくれることに意味があると思う。
    ・ごきげんよう、おひさしぶり
     明日から使う。

    個人的に気になった本
    「Rの家」:ロビンソンの家ってところがスピッツ好きとしては気になる
    「叫び声」:わたしも読んだことない…伊坂さんのまねっこして、ひきこもって大江健三郎生活したいなあ

  • 伊坂氏の人となりを垣間見ることができて、楽しい。中でも、奥さんの姿がちょこちょこ出てくるのが非常に良い。それは、奥さんをネタに書いているというのではなく、「妻と映画に行った時~とか、妻と旅行に行った時~とか、妻とレシピを見ていた時~」とか、日常生活の中に奥さんの姿が自然にあるのがすごくいい。

  • 「亡くなったということをあんまり考えないようにしています。」

    という伊坂さんが好き。

  • 伊坂幸太郎というのも、稀有な作家だ。オーデュボンの祈りから10年。たぶん、わたしが彼の文章にであってからは7年くらい。何度も繰り返される、「エッセイは苦手」という言葉に嘘偽りはないんだとおもう。それと同じくらい、「どれも自信作です」「面白く仕上がりました」と、自分の作品に向けて、まるでわが子を慈しむように(実際、森見登美彦同様彼も自分の作品を子どもと呼ぶことがある)発される言葉も、心からそうなんだろう。自分の言葉に文章に真摯に向き合い、それを愛することの出来る人が書くものを、わたしはあいさずにはいられない。

  • 伊坂さんのエッセイ集っていうのは意外だし、「小説家」のイメージが圧倒的に強い方なのでどうかなって思いながら読み始めましたが、期待以上の面白さでした。

    伊坂さんの感受性を通した日常の延長線上にいくつもの作品が生まれてきたというのが伝わりますし、小説家として、表現者としてどうあるべきか、どうありたいのかを真摯に突き詰めてるエッセイもあり、小説とは違う、でも伊坂さんの魅力に溢れたエッセイ集だと思いました。

  • 伊坂幸太郎のエッセイ。
    いろいろな所に掲載されていた文章を集めたもの。
    エッセイからわかる作者のイメージ像は、なんか小説作品とぴったりだった。こういう人が描いているのだと納得。
    伊坂作品によく登場する青年と雰囲気が似ている。
    ロックが好きで、斉藤和義が好きなところもよく伝わった。

    一番好きな下りは、気安く引き受けた「干支シリーズ」執筆に悩まされるところ。一年間絶えず心の隅に引っかかっているらしく、ワープロ誤変換で「干支」が出てくると、びくっとした、というところが面白かった。小説にも出てきそう。

  • オーデュボンの祈りや死神の精度などの作者である伊坂幸太郎さんのエッセイ。最近あまりエッセイを読んでいなかったが、大好きな伊坂幸太郎さんのエッセイと言うことで、興味を持ち手に取ってみた。小説の時は気がつかなかったが、とても柔らかい気持ちのいい文章を書く人だなあと思った。好感度がアップしたので、早く伊坂作品を読みたくなった。

  • 大好きな作家さんの初エッセイということで楽しく読んだ。題名の3652はデビューして10年の日数。「同じユーモア感覚を持つ人を見つけると嬉しい気分」っていうのはわかる。伊坂さんの本はどれもユーモアに溢れてるから好き。

  • ご本人が書いていらっしゃるとおり、
    伊坂さんはエッセイは苦手なようだと読んでいるこちらも感じます。
    しかしそれがむずがゆい心地よさというか、
    とても正直で優しい人なんだなとむずむず感じるところが強くて、
    少し不器用なエッセイながらもついつい読み進めてしまします。

  • 好きな本/映画/音楽っていうのは誰に対しても聞いてみたくなる話題なので、そういう話題が多くて読んでて興味深かったです。

  • 2000年以来、デビュー10年間のエッセイをまとめたもの。
    最初の頃に、賞の選考を待っていて結局、選ばれなかったときの様子もユーモラスに。
    エッセイを書くに当たって、いろいろ工夫している様子も。
    欄下の現在のコメントも楽しい。

    お父さんの話が楽しいですね。
    正義漢が強く、世話好きで、健康療法マニア。
    ドッグフードを常にポケットに入れている、それもばらで。
    ネタの宝庫のよう。
    お母さんとしてはそれが少し悔しいらしいとか。

    すぐには仕事を辞めないように勧められていたが、仕事を辞めて小説に集中したくなり、相談した所、「いいんじゃない?」と軽く妻が言ってくれたとか。
    ご本人は後書きを読んでから読む方だが、妻は後書きからは絶対に読まないとか。
    「ごきげんよう、おひさしぶり」とでもいう虫が苦手な話とか。
    そうそう、それはわかる~。

    「伊坂幸太郎がもてはやされるようでは」と嘆いていた作家がいたとか、、誰だろう?
    自分も他の素晴らしい作家を読んで欲しいと思っているとも。

    知らない作家の作品がけっこう出てくる。
    子供向けの本はたくさん読んだが、その後余り読まない時期があったとか。
    赤川次郎さんも好きで。
    大学時代に大江健三郎にはまったとか。
    あと北方謙三とか。
    選考会で酷評されて落ちたときに「あとで俺の所に来い、話をしよう」と呼ばれて励まされ、それがなければ書くのをやめていたかもと。

    佐藤哲也、読んでないな、たぶん‥打海文三?知らない。
    井伏鱒二の「ジョセフと女子大生」ってどんなのだ。
    作家じゃないけど、斉藤和義、武田浩三、三谷龍二‥
    「エドウィン・マルハウス」読まなくちゃ。ローレンス・ブロックのこれも未読だな‥

    何となくそんな気はしていたけど、読んできた物はかなり違う。
    世代と男女の違いもあるけど、それなのに読みやすいのはやや不思議なのよね。
    カッコ良さにこだわっている様子にほほ~と思う。
    島田荘司が好きで、読んでいなければミステリは書かなかっただろうというのは納得。アイデアを大事にしている所と濃いめの発酵具合に共通性があるわ。

    長篇は「砂漠」1作を残すのみでコンプリートと気づく。
    すぐまた次の作品が出るでしょうけど。

  • 好きな人と好きな人がつながってるのはうれしい。と思ったけど好きな人経由で好きになったから当たり前だった。おもしろい人の親はおもしろい。これも当たり前か??

  • さすが、伊坂さんというか、なんというか。
    笑えます。
    小説とはまた違った笑いがあり、電車の中で一人でニヤニヤしてたのでとても恥ずかしかったです(笑

  • 餅は餅屋と言っているとおり、
    単品のエッセイ集としてはどうかなって感じですが、
    おすすめ本とかすごく読みたくなったりするので、
    そんなに悪い評価は付けたくないです。

  • なんかこの人は優しい人なんだなーって思った。

  • 伊坂さんの謙虚で誠実な性格が伝わってくるエッセイ集

    作家を志すきっかけや、作品を書いているときの裏話、
    毎年干支の話に苦労しているのがおもしろかった

  • 長くかかってしまった。
    エッセイが面白いというより、その時の伊坂さんの状況にすごく興味があるというところで。
    出不精な所、シンパシー。

  • <内容>「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日のこと、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア―20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。

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3652―伊坂幸太郎エッセイ集の作品紹介

「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日のこと、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア-20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。

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