首折り男のための協奏曲

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 563
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596065

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    短編なんだけど別の短編と緩く繋がりがある。
    解説を読んでなるほどと頷いた。

  • 短編集ですが、一つ、一つの作品に少しつながりがあり、読んでいくにつれて、楽しめる作品です。個人的には合コンの話が好きです。

  • 初め作品名を見て、ホラーだと思っていて読むのが怖かった。だか読んでみると協奏曲というだけあり、心地よい繋がりがあった。2度目も読みたいと思えた本だった。
    特に曜日の題のところは、特に好きだった。
    様々な描かれ方が、作品を飽きさせず、読者を惹き付けるようだった。

  • 読み終えた時のしみじみとした充実感、伊坂作品独特の感覚。作品のベースに首折り男がいて、まさに協奏曲。本当に素敵な作品ばかりでした。合コンの話は見事。伊坂氏でなければ読めない作品です。メロディーが流れる余韻のあるラストは本当に素晴らしいです。サイン本購入したのに長い間読めず、やっと読めました。いつまでも大切にしたい本です。

  • 僕の舟、もう3回くらい読んだ気がするけどやっぱり好き。
    読んだ話がいっぱいあるのに、初めて読む気分。
    こううまくつながるものかなと。

    「驕れるもの得意分野に隙あり」

  • はいー
    久しぶりに伊坂さんの繋がる小説きました。

    でも、今までの作品とはまた違う、ふわっと繋がる感じが良かった。
    シャキーンシャキーンってガッツリ合わさるんではなくて、少しずつ、ページを戻って読み返したくなるような…読み返したくなる本…そう!読み返したくなる短編集でした。そしてまたそれが、ちょっと違うキャラな殺人犯と、もちろん過去作品のキャラと出てくるもんだから懐かしい気持ちになった。(もちろん今村にも一回会えた)
    伊坂さんの書く殺人犯って、何故か恐ろしさが緩和されていて、なんだか可笑しい。短編集のひとつの合コンの話も、伊坂さんが書くと、どうしてこんな微笑ましく、可笑しな事になるのか分からないけれど、本の中に出てくるキャラのような、優しい笑顔になれる気がする。伊坂作品をいくつか読んだ後に読んでほしい一冊です。

  • 良くも悪くも、伊坂幸太郎らしさが味わえる短編集って感じ。ワタシは好き。

  • 連作短編集。
    昔別の本で読んだ短編も、この本のために加筆修正されて、どの短編も独立しておもしろく、並べて読んで、貫かれた設定に、これぞ伊坂さん!と思う。
    好きな短編は「僕の舟」
    こじつけと思われるかもしれない事柄を、原子周期表がきれいにまとめて収斂させている。あの暗記のためのツールがこんなにロマンティックだったなんて!と感心

  • 「僕の舟」と「合コンの話」は既読作品であるが、こうした大きな流れの中に置かれるとまた違った雰囲気がある。
    いつもの伊坂作品のように、何気ない一行、何気ない一言、無色透明な説明文が、ふいに立体的な意味合いをおびて立ち上がってくる。
    だから、何度も何度も読み返したくなる。さらっと読んだら見逃してしまうくらいさりげなく書いてある一言に、大きな意味が隠されていることも多いから。
    まるで宝探しのように、それを見つけて、拾い上げて、じっくり眺めて味わう。
    噛めば噛むほど味が出る、まるでスルメのような作品だと言ったら、伊坂さんは気を悪くするかしら。

  • 読んだことあるのもいくつかあったけど基本的に面白かった。全体としてつながりが出てくる部分もあって、単独で読んだときよりも趣きがあった。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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