ホワイトラビット

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2017年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596072

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ホワイトラビットの感想・レビュー・書評

  • 『いや、面白かった〜』ともう一度
    最初から読み始める。
    きっとそれは、全く違う小説になっているはずだ。

    これこそ小説の醍醐味だと思う。
    小説が持つ可能性というフィールドを
    縦横無尽に軽やかにストーリーは駆け回る。
    それが心地いい。

    そして、語り口!
    (彼)に言わせると古い手法らしいが、
    その語り口は、独特のユーモアとリズムを
    この本に与えている。

    面白い小説を読んだという充実感がすごい。

  • 今回は、この人たちが絡んでるのか。ワクワク。

    伊坂さんの得意技が出ている。(いつものことか(笑))
    途中から「え?そうなの⁉︎」…そういうの、気付きませんでした…まんまと気付かなかった、自分万歳!最大限楽しめる。
    そんなこんなで、面白かった!
    読み終わったら、ええっとどのへんかなぁって探したくなる。


    『レ・ミゼラブル』
    私も読んだことがある。長いよ、あれは…(電子書籍で読んだけど、紙本で岩波文庫7巻分)
    数ヶ月かかったような。
    解説がかった箇所は苦痛にもなるので読むスピードが落ちるが、ストーリーはとても感動する。号泣もの。

  • 黒沢さん、やってくれたなあ、素敵だ。伊坂さんは、泥棒とか殺し屋とか素敵に書きますねえ。語りも絶妙。今回はよく考えていますね、パズルのよう。面白かったです。一回読んだ上で、もう一度楽しみたいな〜。
    それにしても、今後、夜空の星を見上げると、このお話を思い出してしまいそうだ。

  • 「AX」から2ヶ月くらいしか経っていないのに、もう新作!
    伊坂幸太郎の新刊は、なんと“籠城ミステリー”。この段
    でもう胸がときめいちゃう人、やたら多い気がする(^^;)。

    伊坂幸太郎の籠城モノと言えば、「チルドレン」や「陽気
    なギャング」シリーズで何度か目撃したことがあるのだが、
    今回のは完全に一線を画す内容。籠城モノなのに登場人物
    はやたら多く、ともすれば話がこんがらがってしまいそう
    なのだけど、絶対にそういう展開に持って行かないのが
    伊坂幸太郎の凄いところ。終わってみれば全キャラが皆
    重要な役回りを最低一つは担っており、結果的に“無駄な
    人物”が一人も居ない。加えて、章全てに用意されたどん
    でん返しは感嘆に値するくらいレベルが高く、随所で爆笑
    しつつも唸る。奇跡のような作品だ・・・。

    そして嬉しいことに、今回のキーマンは「泥棒」と「探偵」
    の両極端を生業とするあの男。彼のキャラがここまで立つ
    のはかなり久しぶりで、それだけでもう嬉しい。さらに、
    「レ・ミゼラブル」にインスパイアされた狂言回し的な表
    現があまりに小憎らしい上に「あそこからこの話を思いつ
    くのか!」という天才ぶりも遺憾なく発揮されているのだ
    から、もう脱帽するしか無い。

    ユーモアに富んだジェットコースターミステリー。しかし
    このカッコ良さ。伊坂幸太郎のエッセンスが存分に詰まっ
    た作品、ぜひお試しを!

  • あれ?いつもと違う伊坂さんだな、と思いながら読んでいたのだけどそんな違和感どんどん置き去りにして話が進んでいく。途中で「あははは」と思わず笑う。そうきたか!と。あとはもうお見事!というしかない。黒澤も中村&今村夫婦もいい仕事してるし、なんてったって会話が楽しい。はぁー楽しかった、さてもう一度最初から読もうか、となるね。

  • 作者の語りが入る、という新しい感覚。違和感は徐々に消え、事件にのめり込みました。こんなに入り組んだストーリーを考えつく伊坂氏に舌を巻きっぱなしです。一回で理解しきれなかった鈍い頭のおかげで、何度も読み返して楽しめそうです。短い間に新作二作も読めて、伊坂ファンとしては嬉しい限りです。

  • 誘拐グループの一員から、誘拐される側に。兎田の身に起きた、白兎事件とは?
    ちょっとした言動、エピソードが、あとあと効いてくるスタイルの作家さん。伏線の回収が楽しいので、今回あえてとった手法のように、先回りして筆者に語られてしまうと、やや興を削ぐ。前半は入り込みにくく、テンポが上がらない。後半は面白かった。
    過去にも登場した、泥棒・黒澤の活躍が楽しい。

  • 誘拐と警察と犯人が織りなす話
    今流行りと言えるような、ビジネスにしちゃったり、
    内通者がいたりとそこは今風。
    作者の気持ちやレミゼラブルが出てきたそこは古典。
    これは誰だっけ?って何回も戻って読んだ。
    伊坂さんワールドがよかった。



  • ★2017年10月15日読了『ホワイトラビット』伊坂幸太郎著 評価A

    AXとこの本を同じ日に続けて読んでしまったので、ちょっと頭の中が混乱(笑)
    この作品も伊坂らしい複雑な構成で描かれいる。文庫本が出る頃になったら、もう一度丹念に確認しながら読まないと作者の意図した作品のおもしろさを堪能したことにはならないのかもしれません。

    伊坂お得意の仙台を舞台とした立てこもり事件を扱う。オリオン座とレ・ミゼラブルが巧みに物語の骨格となって描かれている。
    最後は比較的ハッピーエンドなので、良かったが、登場人物のキャラが立っていて、非常に読んでいて楽しい。これも映画化されそうだな。
    P221にこの物語を集約した一文がある。
    息子が人を殺した上に銃を持った男が家にやってきて、おまけに図々しい泥棒が首を突っ込んできたんだからな。盆と正月がいっぺんに来たようなものだ。


    (お気に入りの表現)
    P158 海よりも壮大な光景がある・それは、空だ。空よりも壮大な光景がある。それは人の魂の内部。人の心は海や空よりも壮大なんだ。その壮大な頭の中が経験する一生って、とてつもなく大きいと思わない?(宮城県警特殊捜査班夏ノ目課長の娘、愛華のセリフ)

    P159 深海よりも暗い光景がある。それは宇宙だ。宇宙より暗い光景がある。それは大事な人を亡くした者の魂の内部だ。

  • いつもの泥棒も登場したり。
    相変わらず、パズルがピタッとはまっていくようなお話だった。読んでいて気持ちがいい。

  • そんなに複雑な話でもないのに、読むのに結構時間がかかり、しかも話の内容がすんなり頭に入っていかなかった。そのせいで何度も前の方に戻って確認したり読み返したりしないといけなくて、少し困惑した。もう一度最初から読んでみる。でも悪党も含め伊坂組ともいうべき登場人物には惹き込まれた。

  • 「でも星座って分かりにくいよ。無理やり点を結んで、これはサソリに見えます、と言われても、ぴんと来ないし、こじつけがひどい」
    (兎田孝則)


    もう一度読み返したくなる!
    相変わらずの沢山の伏線、文中作者の語りが入ったり、安定の泥棒の黒澤登場と盛りだくさん。
    オリオン座を語らせたら右に出る者がいないオリオオリオこと折尾豊は特別印象に残る。

  • 久しぶりに伊坂作品を読んだけど、相変わらず安定の伊坂節!!
    作者の語りが入ると言うなかなか面白い書き方も、あっという間に慣れて何だかその語りがむしろ癖になる。伊坂さんが書く立て篭もり人質事件がすんなり終わる訳がなく、とんだひっちゃかめっちゃかぶりで荒波にアレヨアレヨと飲まれてびっくりしてるうちに綺麗に投げ出される感じ。
    この世の中生きていて完璧な正義なんて無く、生きているだけで人間何かしらの罪を重ねていく。
    でもその罪に善悪はっきりつけることなんて不可能で、よんどころない事情が誰しもある人生って矛盾だらけですな…としみじみ思ってしまった。
    いやー、面白かった。

  • 「レ・ミゼラブル」を読んでいないのが悔やまれる。古典や有名な作品にはできる限り触れておかないと、後々の読書に響くのだなあ。話は三転、四転、状況が瞬く間に変わっていって面白い反面、ちょっと追いつくのに苦労した。黒澤、兎田、折田、この三者の動きが要。まさかの連続はさすが伊坂氏。今村くんと中村親分は相変わらず少しずれてて安心する。黒澤はどきどきするだろうけれど。そして気持ちいいラスト。こうでなくっちゃ!折々にはさまれる状況説明の一文が、事件の臨場感を際立たせていてよかった。まるで仙台市民になったようで楽しめた。

  • 始めから終わりまで、何度もくすくすと声を漏らして笑ってしまった。それくいに店舗が心地良いのと、微妙にずれた間合いが最高。
    レミゼラブルのオリオン座の無駄なうんちくに掛けて物語が進んでくのだけと、同じ泥棒を生業にしているから黒澤がレミゼラブルを読んだことがあるのと、黒澤の後輩っぽい泥棒の今村が5年かけてレミゼラブルを読んでジャンバルジャンのことをジャンさんとか呼んじゃうところも、オリオリオ、オが1つ足らないとか緊迫した雰囲気の中なんかいちいち面白くて、さらには神の視点が入るもんだからひっちゃかめっちゃかなのに、巧妙に計算されていて、伊坂幸太郎すげー! ってなった笑。
    黒澤やっぱ好きだわー面白い。

  • 泥棒に誘拐に立てこもりにと事件のバーゲンセールみたいだが、きっちりまとめて面白くするところは本当に上手いなぁと思う。多少時系列で混乱はしたが、素直にあっと言わせてしまうカラクリはお見事。かと言ってすべてが楽しいわけではなく時に驚き、時に残酷に、時に悲しくもさせる贅沢な小説だった。個人的にはすごく痛い目にあった綿子ちゃんには幸せになって欲しいなと思う。

  • <感想>
    伊坂幸太郎さんの最新作。
    本屋で見つけ、即購入、読了。
    「AX」に続く新刊発売、伊坂さんファンとしてはとても嬉しい。

    好きなキャラクターである「黒澤」登場作品、楽しく読めた。
    個人的にはちょい役の「今村」のキャラが好きだった。
    ヌケている、でもドコか憎めない、そしてなぜか本人は自信満々、その醸し出す雰囲気がたまらない(笑)

    今回の作品は、とにかく設定+プロット勝ちだったように思う。
    父親っぽいけど何となく不審な男は誰なのか?等、様々な謎を散りばめながら目まぐるしく展開される物語。
    読者騙しのオンパレード、終始ハラハラしながら読み進めた。
    大一番の仕掛けに全く気付かずに読み進めていったので、P182の一文に衝撃…
    しばらく理解が追いつかなかった。
    その後、続々と繋がってくるストーリー。
    あのとき呑気に思えた今村のセリフにそういった意味があったのか…と、後から分かる真実がまた面白かった。
    必ずもう一度読み返したくなる作品。

    読者に語りかけながら展開される形、伊坂作品にしては珍しかったように思う。
    勘の鈍い私は、「読者もお分かりのように…」の展開に2、3歩遅れで付いていくのが精一杯で、終始悔しい思いをしながら読んだ(笑)

    <印象に残った言葉>
    ・犬の名前が「センサー」だったと分かるのは、これも事件後だったが、とにかく、その時は犬の存在が私たちの前に立ちはだかっていた。(P51)

    ・まあ、そうですけど。もともと、俺が間違えちゃったことがきっかけですし。そのせいで、黒澤さんがこの家に。(P92、今村)

    ・「折尾さんのですか」春日部課長代理は紙を手渡ししてきた。その四つ折りの紙が何であるのかはすでに想像がつくだろう。あの断り書き、「黒澤の但し書き」だ。つまり、今それを落とした男は、読者が見抜いていたように、黒澤にほかならない。(P182)

    ・隣の家で、だ。(P209、黒澤)

    ・悲劇ね。非力を恨んでね。(P241、綿子)

    ・地上にあるものは罪からは逃れられない。罪をゼロにはできない、生きてれば誰だって罪がある、という意味かもしれない。罪のない人間なんてありえない。そうだ。だから、できるだけ罪を少なくするのを目標にしろ、と書いてあった。罪を犯したことなんてない、と言い切れる人間はむしろ、嘘だ。迷ったり、怠けたり、罪を犯してもいいが、正しい人になれ。司教がそう言う場面があるんだよ。(P257、黒澤)

    ・その名前に聞き覚えがあり、黒澤は顔を上げ、店員を見た。せっかく物語が終わるところなのだから、「兎田のことを待っているのか」くらいの声をかけてもいいように感じるが、もちろん彼はそんなことをせず、実際のところ、そうならなくとも幕はおりる。(P268)

    <内容(「BOOK」データベースより)>
    仙台で人質立てこもり事件が発生。SITが交渉を始めるが―。伊坂作品初心者から上級者まで、没頭度MAX!書き下ろしミステリー。

  • 村上春樹読了後、すぐに読み始め、すぐに読み終わりました。
    でも、それが伊坂作品の良いところ。

    そして、今回も見事な展開で、
    途中まで全く気づきませんでした。
    「まじか」と思わずつぶやいてしまいましたよ。
    黒澤ももちろん良いのですが、
    思った以上に夏之目の存在感がすごい。
    最後にかけてぐいぐい人間味があふれてくる。

    それでも、最後はやっぱり淡々と。
    伊坂さん、面白かったです。

  • オリオオリオの話し。
    もう一度じっくりと一気に読みたい。

  • 伊坂幸太郎ならではの、軽妙な言い回しと、残酷で爽やかな読後感

  • 時間軸とのずれが見事。
    伊坂ワールド、最高。

  • なるほど伊坂ワールド

  • 「もっと早く、そうなっているべきだったんだろう。開き直って、立ち向かうべきだったんだ」
    「まあいい。分かりやすい嘘をつかなくちゃいけない、よんどころない事情があったんだろ?」

  • 読了。

    ホワイトラビット / 伊坂幸太郎

    AXより先にこっちを読んでしまいました。

    黒澤さんきました。
    おひさしぶりです。

    ゴールデンスランパーあるいはアヒルと鴨のコインロッカー的な時系列入れ替え系ですね。
    後半になるにつれバラバラとしたものが集約されていく展開です。

    内容は100%書けません。
    黒澤さんって書いちゃってるけど、帯にあの泥棒も登場しますって書いてあるしね。すぐわかるよね。

    ということで伊坂ものは中身に言及できないのでここらで失礼いたします。

    伊坂さんらしい作品でした。面白かったです。

  • すごい
    黒だと思っていたのにいつのまにか白になっていた!という感じ
    それも、読み進めていくと次々と白になっていく

    1回くらいはこういう事もあるけれど
    こうもパタパタひっくり返って見事にまとまるとは、お見事です(笑)

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ホワイトラビットの作品紹介

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。

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