巨大銀行沈没―みずほ失敗の真相

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著者 : 須田慎一郎
  • 新潮社 (2003年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104597017

巨大銀行沈没―みずほ失敗の真相の感想・レビュー・書評

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  • 巨大銀行みずほの内幕をえぐる、日本の未来をも占う書

  • 権力闘争、官僚との癒着、黒い交際など三行の内部事情がかなり生々しく描かれています。合併後の自転車操業ぶりも衝撃的で、なりふり構わず法律スレスレの延命を続けているようですね。
    元はといえば、護送船団方式を前提とした「みんな同じ商品を売るのだから経費率が低い=スケールメリットがある銀行が儲かる」という考えで、それぞれが抱える不良債権問題等を棚上げにして合併してしまったところがあるようです。経営の危ない銀行どうしでも三つ集まればうまくいく、というのなら、そんないい話はありません。そして金融自由化によって規模が大きいことのメリットは崩壊し、逆に図体が大きいみずほは日本経済のミニチュア版として国内経済の低迷をもろに反映することになってしまいました。不良債権も、自己資本比率も、人材不足も何もかもが危ないということでにっちもさっちもいかない状況になっているようです。

    みずほのトラブルといえば、何より震災後のATM停止が記憶に新しいです。当時私は就活中で、まさにその問題のシステム会社を受けていたので強烈に印象に残っています。
    統合直後にやらかしたのは当時の経営陣がシステムを軽視していたからで、稼働前から間に合わないことが分かりきっていたというひどさ。それでもシステム担当者は、焼け石に水と知りつつ、24時間体制で統合作業に力を尽くしたのだといいます。「システムを制する者は銀行を制す」のだそうですが、これからSEになる人間としては身につまされる思いです。

  • 4104597015  294p 2003・5・15 3刷

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巨大銀行沈没―みずほ失敗の真相はこんな本です

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