カズサビーチ

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104606085

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  • 夜明け前の畑で働く農夫を、船長は望遠鏡で見ていた。日焼けした顔が、勤勉な野良仕事の勲章に思えた。世界の街を見てきたクーパーの目には、ジャパニーズの農夫さ特級の働き者に見えた
    ジャパニーズは礼節を重んじる、聡明で勤勉な国民であった

  • カズサは上総を言うのだろうと目星をつけて読みはじめた。展開はわかりやすい。鯨が豊富だと聞いた米捕鯨船が日本海を目指し、途中救った日本人の漂流民11人を途中日本本土に寄って送り届ける。欲抜きに人道的に接した。言葉が通じない中での船乗り間の温かな交流がメイン。そして、鎖国中に拘らず、応接した日本人武士の矜持、庶民の生活ぶりから、植民地化するより協力を求める選択に至った理由がうかがえた。2021.5.7

著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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