海国記(下) 平家の時代

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著者 : 服部真澄
  • 新潮社 (2005年7月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104616046

海国記(下) 平家の時代の感想・レビュー・書評

  • 服部真澄の歴史小説。下巻。
    富と権力の階梯を登る平家の寵児・清盛がいよいよ頂点に上り詰める!
    西国でもあまり注目されない安芸国、伊都岐島に目を付けた清盛の狙いとは?
    平家物語で必ず触れられる清盛の出生の秘密については、従来の歴史小説とはまったく違った展開に。
    上巻が日宋貿易の形態が描かれていたのに対し、この下巻は朝廷の権力闘争がメインですが、それでも荘園の所有関係や富の流れというテーマに沿っています。
    鳥羽天皇(上皇)に嫁いだ待賢門院や美福門院、後白河法皇の姉である上西門院や八条院、摂関家と院の近臣、貴族社会の華麗な閨閥関係なども、その権力のあり方が所領や交易という観点から描かれていて面白いです。
    その反面、保元の乱、平治の乱、源平合戦、承久の乱などの大事件は、随分あっさりと終わってますね!?
    そして平家三代の後、最終章の主役となったのは意外にも・・・

    しっかしまぁ清盛は、多事多難な時になんだってああまでしつこく厳島詣でを繰り返し、天皇や貴族たちまで付き合わせるんだろうね?w
    おそらく従来の評価が一変するのは、藤原信西入道ではないでしょうか?
    漢籍が日本にとって重要な輸入品であった点も描かれています。
    ただし上巻で重要な役割を演じた楫師や商人といった下々の人々が、平家の地位が上がるにつれて出てこなくなり、ついには宋人がまったく居なくなりました(^O^;
    地図や系図も、この下巻に欲しかったです(;^_^A

    ニン、トン♪

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