接近

著者 :
  • 新潮社
3.39
  • (5)
  • (11)
  • (18)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 77
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104629015

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初古処誠二。
    今の読者に読ませるために登場人物を今様に捻じ曲げる小説は好きじゃない。この本は違った。
    今の人が共感できるような美化や先見の明は使わない。
    今の読者に理解できるように書かれてはいるけれど、「この人は特別な聡い人」という逃げ方をしない。
    今から見れば愚かに見える人物像を作り、なぜこの考えに至ったのかが描かれる。

    同じ状況に置かれたら同じことを思うかもしれない。
    そういう、地続きの過去がある。

  • 桜の花の咲く頃に出会うはずのない二人が接近した…。凄惨な時代に
    翻弄された十一歳の少年。歪みを知らない信念が守り通そうとしたもの
    は何だったのか。極限状況の“沖縄”を研ぎ澄まされた筆致で描く、話題
    の長編小説。

  • 桜の花の咲く頃。

著者プロフィール

1970年福岡県生まれ。2000年4月『UNKNOWN』でメフィスト賞でデビュー。2010年、第3回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞。17年『いくさの底』で第71回「毎日出版文化賞」、翌年同作で第71回「日本推理作家協会賞(長編部門)」を受賞。著書に『ルール』『七月七日』『中尉』『生き残り』などがある。

「2020年 『いくさの底』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古処誠二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×