- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104642014
感想・レビュー・書評
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日本を代表する世界的企業UNIQLO創業者の柳井さんの著者。飛ぶ鳥を落とす勢いのあった時期に書かれた回顧録と経営の思想をまとめたもの。山崎まさよしさんが出演していたフリースのCMを覚えている人は今も多いはず。この企業ロゴも最初はUNICLOでいく予定だったものが、ちょっとしたミスによりCがQになったそう。女子社員全員の生理周期を把握する話はさすがに寒気を覚えた。20年前に書かれたものだけれど、ビジネスの名著として未だ多くの読者に読み継がれいてる。挑戦し続けることの大切さを教えてくれる本。
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いまや世界企業になりつつある「ユニクロ」創業者の創業の歴史の本である。
確かにあれだけの成長を成し遂げた企業であるから、いろいろな「神話」があるだろうとは思っていたが、期待を裏切らない面白さがあると思った。
しかし、「1勝9敗」というが、普通は9敗もすれば経営的に破綻するだろうから、本書の主張はあくまでも「神話」なのではないだろうかとも感じた。
それに、ユニクロは経営陣がコロコロ変わることでも有名である。本書を読んで、「光と影」の「影」の部分も知りたいとも思った。
それにしても、日本の衣料小売の部門でこのような高度成長企業が出てくるとは、日本もまだまだ捨てたものではないという誇りを感じさせる本である。 -
・会社を経営をする上で一番重要なのはどういう会社にしたいのかと、どういう人たちと一緒に仕事をしたいのかを明確に示すことだと思う。
・顧客の要望に応え、顧客を創造する経営
・経営者は何がなんでも結果を出せ。 -
日本で一番有名な経営者が書いた本。
自伝というよりは、自身の経営に関する考えを書いた物だ。
失敗はすぐに気づければ失敗ではない、むしろ成功の芽なのだ。彼の言葉はユニクロの数々の失敗を思い出せば、失敗に失敗を重ねて今がある事がよくわかる。
また、行動実行しなければ意味がない。
ただの机上の空論となってしまう。
という言葉も身に染みた。
10年前に書かれたほんなのだが、実力主義や女性雇用、障がい者雇用、外国人雇用、そしてグローバル企業などユニクロに関して今連想される事も書いていて感心。
読んで損はない。 -
店長に対する考え方が、印象的。
店長が最終目標で、頑張れば年収三千万も。というのは夢があっていいなと思う。これは2003年の著書なので、最近の状況を振り返ったような本も読みたいなと思います。 -
ユニクロ(ファーストリテイリング)の会長。山口県の宇部が発祥。
創業時からユニクロは低価格商品の販売がメインで、メーカーから仕入れてくる商品は安いが品質は二の次だったと筆者も振り返る。
事業拡大期には資金繰りに苦労して株式上場を目指すが、公認会計士から、「株式公開がすべてではなく、公開できるような実力を持った会社、つまり社会的に認められる会社にしないとこれからの競争社会に生き残っていけない」教わったというエピソードがおもしろい。
本書のタイトル通り、筆者はさまざまな失敗を経験している。スポクロ、ファミクロ、さまざまなブランド、子供服ブランドへの出資、NYデザイン会社の失敗など。
一年に三十店舗ずつオープンさせないと会社がつぶれると真剣に思っていた時期には、会社で開催した研修会で講師が、「トップダウンでやるよりも社員一人ひとりが考えて実行するほうが大事だ。上司に言われることをやるだけではダメ」という趣旨の話を聞き、ボトムアップをしている時間的な余裕は全く無く、その場で講師に喰ってかかった。強烈なリーダーシップを持ったワンマン社長であるからこそ、あれほどの成功がおさめられたのだろう。
ユニクロ大成功のきっかけは、やはりフリースの成功にあった。
原宿店のオープン時、98年の秋冬は200万枚、TVコマーシャルを流すようになった99年秋冬には600万枚を計画して実際には850万枚、2000年の秋冬には51色が勢ぞろいして1200万枚目標のところ実際には2600万枚を売り上げた。
原宿店開店時コピー「ユニクロのフリース ¥1900」
99年8月全国紙に出した全面広告のコピー「ユニクロはなぜ、ジーンズを2900円で売ることができるのか」
人事制度や組織についても独自の考え方がある。
品質向上のために中国の生産委託会社に日本の品質基準で生産してもらうための努力については簡単にしか触れられていない。
経営者十戒
1経営者は、何が何でも結果を出せ
2経営者は明確な方針を示し、首尾一貫せよ
3経営者は高い理想を持ち、現実を直視せよ
4経営者は常識にとらわれず、柔軟に対処せよ
5経営者は誰よりも熱心に、自分の意ごとをせよ
6経営者は鬼にも仏にもなり、部下を徹底的に鍛え勇気づけよ
7経営者はハエタタキにならず、本質的な問題解決をせよ
8経営者はリスクを読み切り、果敢に挑戦せよ
9経営者はビジョンを示し、将来を掴み取れ
10経営者は率直な気持ちで、即実行せよ -
みなさんは”失敗”に対して
どのようなイメージを持っていますか?
フリースで有名になった「ユニクロ」を
展開するのが株式会社ファーストリテイリング。
本日ご紹介する本は、
その創業者である柳井正さんが、
創業より現在までの歩みをつづったものです。
失敗から学習し、すばやく方向転換をしていく
経営姿勢がうかがえます。
ポイントは
「スピードと実行」
ちょっと耳の痛い言葉です。
忙しいから新しいことが
なかなかできない。
このような方は多いと思います。
「走れば走るほど、成功確率が上がってくる」
いくら入念に計画を立てても100%確実に成功する
ようなことはありません。
本書では、10回やったら9回は失敗すると言っています。
しかしながら、とにかく回数をこなして、
失敗を次ぎの行動に生かすことを
やればやるほど、成功確率は上がってきます。
逆に言うとやらなければ、やらないほど、
成功できる確率は下がります。
早く失敗することが重要です。
「ABC改革」
本書で紹介されていることに
オールベターチェンジ改革(ABC改革)があります。
内容は、
1)売れる商品をいかに早く作るか
2)売れる理由を表現することに集中する
3)企画、生産、販売まで徹底してムダをなくす
イノベーション、マーケティング、カイゼン
の3本柱を意識して改革しています。
我々も日常の業務の中にあっても
このような大きな視点での仕事を
常に意識し、実行できるように
なっていきたいものです。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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会社とは、新しい事業の芽を出し続けないかぎり、賞味期限が切れたらそこで終わり
自分たちが送り出した商品の失敗を直視し、研究し、改善する→そこから次の芽を導き出す
事業を始めるときには、最終形を考える=こうあるべきという目標を定め、それに向かって行動する
どうせ会社を経営するなら、社会に役立つ、あるいは社会にインパクトを与えるぐらいのことをやらないと、おもしろくない
トップダウン型の徹底=決められたことをやるようになる → 同じ事を続けると創意工夫しなくなる
経営は頭で考えただけではダメで、実行がともなわないといけない=実行しながら「体得」する
失敗の要因が見えたところで、甘かったところを全部カットして、いちからやり直す→着実に一歩づつ前進している
自分たちで工夫して、新しい産業を作るという覚悟で、自力でやらないといけない
スピードがない限り、商売をやって成功することはない
挑戦し続ける=走れば走るほど、成功確率が上がってくる
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◆目次◆
1 家業からの脱皮
2 挑戦と試行錯誤
3 急成長からの転換
4 働く人のための組織
5 失敗から育てる次の芽
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◆マインドマップ◆
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