太陽の塔

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著者 : 森見登美彦
  • 新潮社 (2003年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645015

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太陽の塔の感想・レビュー・書評

  • 京都大学五回生の「私」は後輩の水尾さんに振られた。
    だが!水尾さん研究を重ね、240枚を超えるレポートまで完成させるほどの執着心と熱量を保っていた!

    そのエネルギー源は、男女交際に熱心な学生への嫉妬であり、大きすぎて四畳半に収まりきれない自尊心であり、水尾さんに熱を上げる遠藤への対抗心であり、じめじめとした盟友たちとの絆である。

    もんもんとしたストーカー行為のなかで、盟友のひとり、飾磨が引き起こした「ええじゃないか騒動」により、「私」はどうでもええわけがないことに気付く。
    「私」には水尾さんが必要なのだ、と。

    ----------------------------------------------------

    ストーカー行為をしてるひとは自分がおかしいと気づかない。なぜなら自分を正当化しているから。

    自分を正しいと思い込み、周囲の人間を軽蔑するあまり、自分が周囲から軽蔑されていることに気付かない男、それこそがこの物語の「私」なのだ。

    突き抜けてる感が読んでいて爽快。

    初めてこの本を読んだのは大学生のときで、アニメ『四畳半神話体系』の予習のつもりだった。
    壮大すぎる自尊心と救いようのない妄想世界に魅了され、何冊もモリミー作品を購入したのはいい思い出である。

    再読した今回は『四畳半神話体系』のキャラクターたちのイメージで読んだ。水尾さん=明石さん的イメージ。
    飾磨が小津のイメージだったので、「僕なりの愛ですよ」が脳内再生されてていた。
    『四畳半神話体系』も読み直さねばならない。

  • 面白かった。飾磨の「これは俺のゴンドラ」のくだりは特に好き。笑った。全体的に濃いキャラばかりだけど、みんな突き抜けてて良い。で、後半の切ない感じがホロリときて、いっそう良かった。男子では、ありませんが楽しく読めました。

  • 「夜は短し〜」を読んで森見小説にハマった直後に
    これを読んでしまったため精神ダメージを受けてしまった…

    似たようなノリで、面白いんですが
    結末は「夜は短し〜」と全く違うので
    「夜は短し〜」の前に読むことをオススメします。

  • 迷言のような名言がたくさん。クククと笑ったかと思えば不思議な世界を浮遊するかんじもある。読む前の印象とは違って、意外にも切ない。「ええじゃないか」で切なくなるとは。

    存在は知ってたのに何でこれ早く読まなかったんだろう。好きです。

  • 楽しい話で笑える。自分の学生時代を思い出した。

  • 土地勘のある場所の話。邪眼に注意しよう。

  • 司書さんが読むのを断念した森見さんの本…というわけで借りてきました。

    うわぁぁぁぁー!!ただ四畳半に住む大学青年のぐだぐだ小説。他作品の話がチラホラでてるのは面白いんですけど;;めんどくさかったー…

    2012/00/00

  • ええじゃないかええじゃないか!森見登美彦さんのデビュー作。元カノをストーカーする大学生の話(笑)京都の学生が主人公の話は親近感がわきます。森見さんの表現も面白い。お気に入りは「遠い昔、私という男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」て一文。

  • 森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。
    いちいち笑える。
    話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。
    だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描いて欲しかったです。

  • 女に振られた男の葛藤を、作者ならではの世界観の中で表現した一作。

    理詰めの人は「原因があって、結果がある」と考えます。いろんな感情にも、その原因があると考えそれを追求しようとします。そして、その「感情」そのものが様々な問題の原因になっていることを軽視してしまいがちです。

    作中の主人公もこのタイプ。なぜ相手が「自分を袖にする」に至ったのか、という原因の究明に心身を費やし、「自分を振るに至った感情」が生み出している様々な結果には無頓着・無関心です。

    主人公自身はお話を通して振られた原因を探りますが、分からずじまいです。しかし、その過程でいろんな人と触れ合い、その原因究明よりも関心を持つべきことがあることに少しずつ気づいていきます。

    「ストーカー心理」という感情の原因を理詰めで考える、という不毛なことに興味のある人にはなかなか興味深い一冊。個人的にはいろんなことを回顧・自省させていただけた一冊でした(苦笑)

  • 男子大学生の妄想なる日々を延々と綴った作品。
    読んでいて、変化のない日々にただただ疲れた。

  • 変態ストーカー野郎の揺れ動く心情と愉快な仲間たちのお話。

  • 森見作品にしては普通だなぁと。笑
    そう思ったらこれがデビュー作だったんですね。だったら納得。
    個人的には「四畳半〜」とかの方が好みかなぁ。
    決して面白くないわけじゃないんです。
    けれども他の森見作品にもっと面白いものが多すぎて、それと比べるとまぁまぁかなあ…という感じ。
    私の理解不足のせいもありますが、結局どういう話なのかよく分からなかった感が否めない。
    途中で「どんでん返しでもあるのか??」と思っちゃった。
    なぜか分からないですけど高藪が好き。笑

  • 全体的におもしろかったけど、他の作品に比べるとファンタジーということもあって少し切れ味が悪いかなって思いました
    後半部分が特に。
    でも、あの四人が面白かったです(^-^)

  •  図書館より

     京都大学の5回生の森本の回りで起こるドタバタを描いた小説。

     もてない京大生の理屈っぽい僻み、妬み、嫉みを独特の文体や表現で、
    そしてそうしたマイナスの感情がユーモラスに昇華されていて
    森見さんってデビュー作からこんな感じだったんだなと(褒め言葉です)安心し、振られた昔の彼女を研究し(本人いわくストーカーではなく高尚な研究)、クリスマスの街に悪態をつく主人公の姿に何度もにやりとしながら読み進めました。

     ファンタジーの賞を受賞した作品ですが、ファンタジー要素はかなり薄め。主人公の追いかける彼女がファンタジーっぽいと言えばそうなのですが、彼女自身あまり話に絡んできません。

     言ってしまえば主人公の思考や妄想が一種のファンタジーなのかもしれません。

     終盤が少しとっ散らかった印象で少し粗さがあるかな、と思いましたが、森見さんらしさは十二分に楽しめた作品でした。

    第15回日本ファンタジーノベル大賞

  • 森見作品は全部読んでるつもりやったのに,定番のこれ読んでなかった。森見作品は夜の場面が好き。

  • 【異着眼点】
    小説です。
    独特の世界。

  • 初・森見登美彦

  • 森見節の原点と言うべき作品。後半構成がちょっと危うい所もありますが、「ああ、この人は最初からこんな感じだったんだな」と含み笑いしたくなりました。ただ、言わせてもらえばゴ○○リキューブ(苦手なもので伏字で)はドン引きしました。想像しただけで鳥肌が立つわ!しかし、何故タイトルを「太陽の塔」にしたのだろう?確かに作中には出てきますが、そんなに重要なシンボルでもないような気が…。

  • 森見ワールドの原点とも言えるデビュー作。
    実は僕自身、森見氏と同じ学校に10年以上通っている。
    だからだろうか、森見ワールドはフィクションだというのに妙なリアリティを持って迫ってくる事がある。
    ちなみに今作でのお気に入りは(主人公はさておき)植村嬢である。「邪眼」という命名の存在感もあるが、世話焼きで情にあつそうな風情が漂っているところがよい。

  • 「これは俺のゴンドラ」(本書の一文より)本書は全ての観覧車ゴンドラマニアに送る一冊!ではなく,古都京都を舞台とした後ろ向きな青春群像劇である。妄想力と詭弁を武器に,ふられた恋人を追い続ける主人公(大学5回生)の間違いだらけの物語。京都の街の情景に思いを馳せつつ,読破後はええじゃないかと思える一冊。

    *推薦者(図職)A.M.
    *所蔵情報
    http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00297054&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 「すべての失恋男たちに捧ぐ」と帯にある。ふむ。ふむふむ。
    太陽の塔の絡みようがとてもよい。
    次の作品も読みたいと思わせる、森見ビギナーにはとてもよい本であった。

    しかし、Gキューブ…

  • あまり好きじゃないけど、まあ、おもしろかった。あまり好きじゃないけど、でも、おもしろいっちゃーおもしろかった。ただ、んー、あんまり好きじゃないけど。

  • 大学生活には華はなく、もちろん女性との縁なんてものもなかった主人公に大学3年、恋人ができた。
    しかし、ある日振られてしまう。
    そこから始まる爆発的妄想の嵐とくだらないノリで繰り広げられるストーカー行為!
    愛嬌ある登場人物たちとユーモア溢れる文章はまさに森見登美彦ワールド!失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作!

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://lib.nit.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00019461&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

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