太陽の塔

  • 1983人登録
  • 3.47評価
    • (165)
    • (262)
    • (476)
    • (77)
    • (24)
  • 343レビュー
著者 : 森見登美彦
  • 新潮社 (2003年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645015

太陽の塔の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 京都大学五回生の「私」は後輩の水尾さんに振られた。
    だが!水尾さん研究を重ね、240枚を超えるレポートまで完成させるほどの執着心と熱量を保っていた!

    そのエネルギー源は、男女交際に熱心な学生への嫉妬であり、大きすぎて四畳半に収まりきれない自尊心であり、水尾さんに熱を上げる遠藤への対抗心であり、じめじめとした盟友たちとの絆である。

    もんもんとしたストーカー行為のなかで、盟友のひとり、飾磨が引き起こした「ええじゃないか騒動」により、「私」はどうでもええわけがないことに気付く。
    「私」には水尾さんが必要なのだ、と。

    ----------------------------------------------------

    ストーカー行為をしてるひとは自分がおかしいと気づかない。なぜなら自分を正当化しているから。

    自分を正しいと思い込み、周囲の人間を軽蔑するあまり、自分が周囲から軽蔑されていることに気付かない男、それこそがこの物語の「私」なのだ。

    突き抜けてる感が読んでいて爽快。

    初めてこの本を読んだのは大学生のときで、アニメ『四畳半神話体系』の予習のつもりだった。
    壮大すぎる自尊心と救いようのない妄想世界に魅了され、何冊もモリミー作品を購入したのはいい思い出である。

    再読した今回は『四畳半神話体系』のキャラクターたちのイメージで読んだ。水尾さん=明石さん的イメージ。
    飾磨が小津のイメージだったので、「僕なりの愛ですよ」が脳内再生されてていた。
    『四畳半神話体系』も読み直さねばならない。

  • 面白かった。飾磨の「これは俺のゴンドラ」のくだりは特に好き。笑った。全体的に濃いキャラばかりだけど、みんな突き抜けてて良い。で、後半の切ない感じがホロリときて、いっそう良かった。男子では、ありませんが楽しく読めました。

  • 「夜は短し〜」を読んで森見小説にハマった直後に
    これを読んでしまったため精神ダメージを受けてしまった…

    似たようなノリで、面白いんですが
    結末は「夜は短し〜」と全く違うので
    「夜は短し〜」の前に読むことをオススメします。

  • 迷言のような名言がたくさん。クククと笑ったかと思えば不思議な世界を浮遊するかんじもある。読む前の印象とは違って、意外にも切ない。「ええじゃないか」で切なくなるとは。

    存在は知ってたのに何でこれ早く読まなかったんだろう。好きです。

  • 楽しい話で笑える。自分の学生時代を思い出した。

  • 土地勘のある場所の話。邪眼に注意しよう。

  • 司書さんが読むのを断念した森見さんの本…というわけで借りてきました。

    うわぁぁぁぁー!!ただ四畳半に住む大学青年のぐだぐだ小説。他作品の話がチラホラでてるのは面白いんですけど;;めんどくさかったー…

    2012/00/00

  • ええじゃないかええじゃないか!森見登美彦さんのデビュー作。元カノをストーカーする大学生の話(笑)京都の学生が主人公の話は親近感がわきます。森見さんの表現も面白い。お気に入りは「遠い昔、私という男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」て一文。

  • 森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。
    いちいち笑える。
    話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。
    だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描いて欲しかったです。

  • 女に振られた男の葛藤を、作者ならではの世界観の中で表現した一作。

    理詰めの人は「原因があって、結果がある」と考えます。いろんな感情にも、その原因があると考えそれを追求しようとします。そして、その「感情」そのものが様々な問題の原因になっていることを軽視してしまいがちです。

    作中の主人公もこのタイプ。なぜ相手が「自分を袖にする」に至ったのか、という原因の究明に心身を費やし、「自分を振るに至った感情」が生み出している様々な結果には無頓着・無関心です。

    主人公自身はお話を通して振られた原因を探りますが、分からずじまいです。しかし、その過程でいろんな人と触れ合い、その原因究明よりも関心を持つべきことがあることに少しずつ気づいていきます。

    「ストーカー心理」という感情の原因を理詰めで考える、という不毛なことに興味のある人にはなかなか興味深い一冊。個人的にはいろんなことを回顧・自省させていただけた一冊でした(苦笑)

全343件中 1 - 10件を表示

森見登美彦の作品

太陽の塔に関連する談話室の質問

太陽の塔に関連するまとめ

太陽の塔を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

太陽の塔を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

太陽の塔の文庫

ツイートする