太陽の塔

著者 :
  • 新潮社
3.44
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本棚登録 : 2253
感想 : 373
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645015

感想・レビュー・書評

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  • 土地勘のある場所の話。邪眼に注意しよう。

  • 司書さんが読むのを断念した森見さんの本…というわけで借りてきました。

    うわぁぁぁぁー!!ただ四畳半に住む大学青年のぐだぐだ小説。他作品の話がチラホラでてるのは面白いんですけど;;めんどくさかったー…

    2012/00/00

  • ええじゃないかええじゃないか!森見登美彦さんのデビュー作。元カノをストーカーする大学生の話(笑)京都の学生が主人公の話は親近感がわきます。森見さんの表現も面白い。お気に入りは「遠い昔、私という男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」て一文。

  • 森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。
    いちいち笑える。
    話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。
    だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描いて欲しかったです。

  • 女に振られた男の葛藤を、作者ならではの世界観の中で表現した一作。

    理詰めの人は「原因があって、結果がある」と考えます。いろんな感情にも、その原因があると考えそれを追求しようとします。そして、その「感情」そのものが様々な問題の原因になっていることを軽視してしまいがちです。

    作中の主人公もこのタイプ。なぜ相手が「自分を袖にする」に至ったのか、という原因の究明に心身を費やし、「自分を振るに至った感情」が生み出している様々な結果には無頓着・無関心です。

    主人公自身はお話を通して振られた原因を探りますが、分からずじまいです。しかし、その過程でいろんな人と触れ合い、その原因究明よりも関心を持つべきことがあることに少しずつ気づいていきます。

    「ストーカー心理」という感情の原因を理詰めで考える、という不毛なことに興味のある人にはなかなか興味深い一冊。個人的にはいろんなことを回顧・自省させていただけた一冊でした(苦笑)

  • 2015/7/10

  • 男子大学生の妄想なる日々を延々と綴った作品。
    読んでいて、変化のない日々にただただ疲れた。

  • 変態ストーカー野郎の揺れ動く心情と愉快な仲間たちのお話。

  • 言わずもがな森見登美彦その人が初めて書いた童貞小説。自我妄執に囚われた鬱蒼たる学生生活を彩る阿保、馬鹿、うつけの個性豊かを優に通り越したドクドクと溢れる無駄なエネルギーを持て余り余す作中人物。
    それを進行する軽妙洒脱で深い教養から裏付け打ち付けられたエキス滲み出る無駄遣いなユーモア有り余る文体の可笑しみが物語の馬鹿馬鹿しさに拍車をかけ、最終的に訪れるボルテージが舞い上がり戯れなる「ええじゃないか」の音頭には、あぁもうほんとに馬鹿と言いたい。
    でも、あたし嫌いじゃないとも言いたい。あぁ愛すべき阿保たち。馬鹿らしいこと、阿保らしいことを不器用に真面目にやる愛おしいさよ。そして、切ない。そういうもの。得てして。

  • 全体的におもしろかったけど、他の作品に比べるとファンタジーということもあって少し切れ味が悪いかなって思いました
    後半部分が特に。
    でも、あの四人が面白かったです(^-^)

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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