- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104645015
感想・レビュー・書評
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チー牛の骨頂。キモいけれど、キモすぎて面白かった。言葉選びやフレーズが独特で、笑ってしまった。
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主人公のやっていることは、世間的に見て決して褒められたことではないけれど、「私が間違っているはずはない」と屁理屈を捏ねくり回しながら、徹底的に自分を正当化する。いくらなんでも無理がある、というシーンでも一人称視点の文体を活かして虚勢を張って張って張りまくる様子は、ちゃんちゃらおかしい。
気になった点としては、この作品の幻想的な部分は一応「妄想ですよ」ということになっているらしいけど(『文藝別冊 KAWADE夢ムック [総特集]森見登美彦 作家は机上で冒険する!』(河出書房新社 2019)、45.)、個人的には「そうかなぁ」という感じで、曖昧なものに感じた。彼は常に妄想の中に生きているので、妄想と現実の違いが分からなくなることはしばしばあるものの、一通り妄想が終ったあとで、実は妄想だったと明記されることも少なくない。しかし、とりわけファンタジックなシーンでは、その真偽は酷く曖昧な書かれ方をしている。
けれどまあ、それも持ち味かなぁとも思う。釈然としないので、他の作品より好きにはなれなかったけど。
終盤はなんだか少し心に、残る。既に終った恋愛をいじくり返し続けてきた主人公だが、劇的でない日常を経て、ようやくふっつりと終わらせることができたのかな、というようなことを考えた。 -
モテない京大生の独白本。初読時は「この、えっと、何?」という感想、今は身につまされてしまう。失恋を経験した貴方ならば苦笑いしながら楽しめるはずです
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土地勘のある場所の話。邪眼に注意しよう。
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全体的におもしろかったけど、他の作品に比べるとファンタジーということもあって少し切れ味が悪いかなって思いました
後半部分が特に。
でも、あの四人が面白かったです(^-^) -
「すべての失恋男たちに捧ぐ」と帯にある。ふむ。ふむふむ。
太陽の塔の絡みようがとてもよい。
次の作品も読みたいと思わせる、森見ビギナーにはとてもよい本であった。
しかし、Gキューブ… -
すごく好きだった。