きつねのはなし

  • 2920人登録
  • 3.38評価
    • (184)
    • (398)
    • (805)
    • (125)
    • (28)
  • 481レビュー
著者 : 森見登美彦
  • 新潮社 (2006年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645022

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

きつねのはなしの感想・レビュー・書評

  • ファンタジックホラー。短編4作。
    じわじわ怖い。

  • 「夜行」のあと読みたくなって、再読。
    正直「夜行」にあまり魅力を感じなかったのですが、これを読んで、やはり森見さんの物語は、京都を離れると信憑性が薄くなるのかも?と思ってしまった。
    京都の闇に潜むケモノ。祭りの夜という非現実の世界に蠢く何か。神社の暗闇。森見さんが知り尽くした世界の中だからこそ、リアリティが感じられるのではないか・・・。
    私が見知らぬ京都でも、これだけリアルな世界を感じられるのだから、森見さんと京都の関係はただならぬ。京都の魔物に魅入られているに違いない。
    森見さんを京都に縛り付けるつもりはないけれど、いつまでも京都と蜜月であって欲しいと思ってしまいました。

  • おばかな森見さん節を期待して読んだら、そうじゃなかった。
    *
    いつも「なにか」の気配が感じられるような怖いお話でした。

  • ◆きつねのはなし
    ◆果実の中の龍
    ◆魔
    ◆水神

  • 森見さんには珍しいホラー小説。
    持ち味の奇妙な世界観の出来事がより際立っていた。謎解きが一切ないのが「らしくて」好きだ。
    2016.5.25

  • いかにもな「京都」を舞台にした奇譚集。
    『走れメロス』の後に読んだものだから、振り幅の広さに驚いたが、ふと感じたのは『桜の森の満開の下』につながっているようなイメージであるので、やはり根底にあるのは同じなのかもしれない。あそこまでおもしろい阿呆を描ける一方で、美しく冷ややかな京都も描ける。
    読めば読むほどあらゆる不可思議が押し寄せて来て、あれ、と思う間に次々移り変わって飲まれてしまう。京都という町だけを頼りに奇譚の中に吸い込まれていくような気分。個人的に梨木さんや綾辻さんのホラーと同じく、ホラーいうより「奇譚」というのが正しいような気がする。ひたひたと忍び寄って来る恐怖は、わっと驚かせるよりもさらなる恐怖を生んで煙に巻いてしまう。

  • 森見登美彦著。京都を舞台にした怪奇短編集です。
    書名と同じ1編目の『きつねのはなし』は、次に何が起こるのか早く知りたくてドンドン読み進めました。その他の短編も丁寧で明瞭な描写が視覚聴覚触覚嗅覚に訴えかけてきます。読後の今も生臭さが鼻の中にわずかに残っています。現実と空想の境が曖昧な物語は、そこを飛び出して私の現実と空想をもあやふやにしました。
    著者の筆の力に感心しました。
    ミステリーが好きな方にもオススメです。

  • 伏見稲荷の鳥居の向こうから誰かに見られてるな、と感じたことがあります。
    けれどきつねさんだけでなく、細長いケモノとか水神とか京都にはいてもおかしくない気がします。
    どうなったの?とはっきり知りたいけど不思議でちょっと怖いお話。

  • 怪談もの。短編集。各話に細い糸のような繋がりがあり、そこにひたひたと水が流れ込んでいく感じ。

  • 骨董品を扱う芳蓮堂でバイトしていたとき、
    店主のナツメさんの言いつけを守らずに取引してしまったお客さんの天城さん、不可解な死をとげた須永さん、狐のお面。

    大学の知的で物知りな先輩の壮大な話が全部嘘だと、彼と親しかった結城さんに教えられた別れ際。

    家庭教師先の近所で見た狐のような顔をした胴の長いケモノと、頻発する通り魔と教え子と取り巻きたち。

    祖父の通夜に屋敷に集まった父に伯父たちと話した生前の祖父の奇妙な行動、先祖にまつわる諸説と溢れだした水。

    ファンタジーありホラーあり。
    奇妙で不可解で気味が悪いけれど、背筋がぞっとする恐怖ではなくてワクワクする感じ。
    胴の長いケモノがコワイ。

    どこに真実があってどこに詳細がつながっていくのかわからなくてもどかしい。)^o^(

  • この独特の雰囲気と文体はこの人特有のもの。四畳半みたいなコミカルなものとはまた全然違った奇怪な話だった。

  • 京都の路地裏と夜の竹林のイメージ

  • なんだか、いつもと雰囲気違いますね。表題作はなんだか薄気味悪い話だなで終わっちゃったんですけど、繋がっているかと思った「果実の中の龍」がそんなオチで……でも、つじつまはあってるのにな。「魔」が、その後、どうなった!?で、激しく気になります。妖しく不気味でホラー。苦手なんですけど、苦手なんですけど、かろうじて「水神」はファンタジーとして読めました。「きつねのはなし」が一番、薄気味悪かったです。『有頂天家族』を読んだ後、たぬきの次はきつねとか安直に考えてごめんなさい。ホント、もう許してって感じ……。

  • 「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝"を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。

  • 別の作品は癖が強すぎて読むことができなかったのですが、この作品はそうでもなかった。じんわりとした恐怖という感じ。京都に行きたくなる。

  • 225.2008.1.22 ☆三つ

  • おもしろいんだけど、答えが出ないってのはどうも落ち着かない。

  • 3.5。この著者初読みだが上手いな。

  • 森見さんの描く京都で起こる様々な怪奇話しは
    好きな分類の怖さでした。ホラーは苦手なのですが

    なんというか、和菓子のようにしっとりと上品なんだけど
    最後のひとくちはひんやりしていて、癖になる。

    謎がたくさんあって深追いしたくなるけど
    そこを闇霧に葬ってるのが京都の幻想的な雰囲気を醸し出していていいんでしょうね。
    少し、解説みたいなの欲しかった気もします

  • 書評やあらすじを拝読して、ホラーというより怪談に近いような不思議そうな感覚に惹かれて読んでみましたが、今ひとつストーリーをのみ込むことができませんでした。私の読解力のなさか…もう一度読み返すといくらか内容が理解できるのかなと思わせますがもう一度読む気は今のところありません…。一つ一つの短編に登場する人物の行動に矛盾がありますが、そこに恐怖を見出すべきだとしたらそれはあまり好きにはなれません。今回が森見さんの小説を読む初めての機会でしたのが、雰囲気や文体自体は面白かったのでユニークといわれる別の作品に期待。

  • ぞっと背筋が凍る。京都には、本当にいるのではないか。そう思わされる。

  • 真面目な方の森見作品。
    捉えどころが無く、後味も余韻もすごく不思議な感覚だった。

    でもやっぱりボクは阿呆な森美作品の方が好きだな。
    類はなんとやらで(笑)。

    あ、森美氏が阿呆というわけではなく、作品のテイストがということ。
    一応念のため。

全481件中 1 - 25件を表示

きつねのはなしに関連するまとめ

きつねのはなしを本棚に「読みたい」で登録しているひと

きつねのはなしを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

きつねのはなしを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

きつねのはなしを本棚に「積読」で登録しているひと

きつねのはなしの作品紹介

京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は-。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。

ツイートする