四畳半王国見聞録

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645039

感想・レビュー・書評

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  • う~ん・・・
    笑えて楽しめる四畳半&京都モノなのに。
    この短編集は安定せずでした。
    現在「宵山万華鏡」「きつねのはなし」etcが私的に
    しっくりきてしまいます。

  • 四畳半にまつわる短編集。過去作品の登場人物・組織も活躍します。事前に、神話大系とは何の関係もないよ、という情報だけ得ていたので、誤解がなくてよかった。
    でも、過去作品を読まずにこれを手にとると、ちょっとつらいかも…

    森見作品が大好きだけど、今回は若干読みづらかったー
    多分ひとつの作品の中で起承転結的な流れになっていなかったりしたからだと思う。それでも森見カラー全開作品になるんだから、やっぱすごいなーと思った。
    果てなき妄想、不毛京大生。この2大テーマ(?)に於いて、やはり彼に勝る作家さんは今後も現れない気がする。

    我が憧れの男子である芹名氏再登場に歓喜★笑

    --

    数式による恋人の存在証明に挑む阿呆。桃色映像のモザイクを自由自在に操る阿呆。心が凹むと空間まで凹ませる阿呆。否!彼らを阿呆と呼ぶなかれ!狭小な正方形に立て篭もる彼らの妄想は壮大な王国を築き上げ、やがて世界に通じる扉となり…。徹底して純粋な阿呆たち。7つの宇宙規模的妄想が、京の都を跋扈する。

  • 「私には恋人がいるが、それを証明するにはこの余白は狭すぎる」

  • 世界とは、四畳半の内部に存在しているーという、阿呆な学生たちの阿呆な、面白おかしくした発言、妄想の世界が広がっていく話であると感じた。
    言葉の言い回しが多々あり、言いたいことはわかるが、理解できない部分も見受けられた。
    短編集の話は妄想でできている部分も多々あり、そこで発せられた変な言葉も面白いものもあった。
    このような考え方をする大学生は実際にいるのだろうかと考えてしまう、話であった。

  • 四畳半神話体系の姉妹作かな。こちらでも個性豊かな面々が主人公を務めてます。お話的には少々ダークな、「きつねのはなし」に入ってる短編に似た妖しさを感じさせる作品がありましたね。愉快さ一辺倒ではありません。

  • 変な人の内言が延々と書き連ねてあれば、作中で特にイベントが起きてなくても面白い作品になるんだなぁって思います。というか、そういうのが僕の探している作品なのかもしれません。そのような作品って一つのジャンルとして確立しているんだろうけど、どのように探せば良いんだろか

  • 本作も例のごとくダメ学生と黒髪の乙女がずらずら出てくる。彼らのバカ騒ぎっぷりと滲みでる哀愁は、やっぱり好いのです。

    「見渡すかぎり阿呆ばっかり」

  • 四畳半神話大系の続編かと思ったけど、ぜんぜん違くて、四畳半の中で阿保なことばかりする連中の短編集だった。個人的には『蝸牛の角』が好き。すごいスピード感があって、読者が置いてけぼりにされる感があるけど、必死に追いついてみれば、すごくすっきりする。神話大系の面々が出てきてくれたことも嬉しかった。全体的に良く分からないけれど、なんだか引き込まれてしまった。

  • 読んでいると煙に巻かれてしまいそうになる。初めが読みにくかったものの、慣れれば摩訶不思議な世界に引き込まれていく。
    【真夏のブリーフ】【グッド・バイ】が好き。森見小説の女子は、おしとやかなようで強かだ。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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