太陽と乙女

  • 331人登録
  • 3.46評価
    • (5)
    • (12)
    • (21)
    • (3)
    • (0)
  • 20レビュー
著者 : 森見登美彦
  • 新潮社 (2017年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104645053

太陽と乙女の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「太陽の塔」と「夜は短し歩けよ乙女」の二作で心をわしづかみにされたモリミー。最近はちょっと関係が冷えてたけど(当然ながら一方的に)、初のエッセイ集とあらば読まずばなるまい。しかもこれ、小説以外はデビュー以降書いたものがほぼすべて載っているとのこと。期待に違わぬみっちり詰まった内容で、いやあ堪能しました。

    同じ京都で学生生活を送ったとは言え、二十年ほど時を隔てているのに、モリミーの書くヘタレ学生話にどうしてこうも共感してしまうのか、前々から不思議で仕方がなかった。これを読んで、そうかそういうことかと腑に落ちた。著者も京都の出身ではなくて、学生時代の限られた特別な時間を、京都ですごしたのだ。

    二十歳前後の頃、絵に描いたようなキラキラした青春を送った人って、どれくらいいるのだろうか。大なり小なりふくれあがる自意識をもてあまし、「あるべき青春」と現実との落差に煩悶する日々を過ごした人も多いのではないだろうか(…と、思いたい)。そういう毎日の背景が「京都」なのである。何を見てもどこに行っても歴史の重みだらけ。大学に通う通りにも、銭湯に行く道にも、いわくがあり物語がある。その濃密な街に住んでいられるのは数年間限定。これが心にしみないわけがない。その気持ちを思い出させるからモリミーの書く京都に心ひかれるのだな。

    ファンというわけではないので、デビュー以降のあれこれはほとんど知らなかった。国会図書館に勤めてたとか、一時煮詰まって全連載を降りちゃったとか、へえそうだったのかと驚いた。結婚もしてたのね。身辺のことをいろいろ書いているのに、この結婚に至るまでのことについてはまったくふれてなくて、そこがいかにも著者らしい。そのくせ、「今日は妻と○○へ行った」とか「妻が○○と言った」とか結構頻繁に出てきて、もうモリミーったら~という感じであった。

  • 茄子の被り物って…気になる。

  • そうか、国会図書館で働いてらしたんだった…大槻ケンヂか森見登美彦になりたいガールじゃあわしゃあ!
    絵もかわいいよう。川原瑞丸さんか。

  • 思いの他長かった。
    森見先生がこんなにも奈良や生駒について深く書いてくださっていたとは知らず、新たな発見があった。

  • 森見さんが小説家になってから発表された小説以外の文章の総まとめ。
    どんな風に小説家として認められたかとか、森見さんの拘りの物の見方とか、ご家族のこととか、森見ワールドの原点を垣間見た感じがした。
    「千と千尋の神隠し」の解説は興味深かった。

  • 小説とあまり乖離しない人物像であった森見氏の姿になぜかほっとしました.また楽しい物語を書いてほしいものです.

  • 森見氏が、様々なところで書かれた文章を集めた一冊。

    やっぱり、ジワりますなぁ。この文体。
    図書館から借りた、という事もあって、今回は一気読みしてしまいましたが、本来は手元に置いておいて、ちょいちょい読みたい感じの本です。

  • 森見登美彦氏のエッセイ集です。小説を読んでいるだけでは知ることのできなかった登美彦氏の日常や創作についてなどを、登美彦氏らしい文章で楽しく知ることができました。

    特に印象に残ったのは、「散歩」が得意ではなく、「寄り道」を好むと書いていたことです。用事が発生しなければ外へ出ない、ぶらぶらできない、というところに共感しました。私も寄り道主義者だと気付かされました。

  • 「聖なる怠け者~」前後の休止状態について、そんなに何度も書く?とちょっと思ったものの、まあもう復帰されてるからいいか。
    デビュー当時の日記は生々しくてよかった。
    森見さんの文章は読んでいて心地よくて良い。

  • 小説以外の文章をまとめたもの。
    大学院生時代、ファンタジーノベル大賞受賞前後の、リアル日記が面白かった。友人との馬鹿話。編集者に対する警戒。置かれた環境の分析など、小説にある独特の視点と雰囲気が健在で、楽しい。
    「赤玉ポートワイン」の由来など、創作にまつわる裏話や秘話も、うれしい。
    スランプのことはあまり知らなかったが、読んでいてもつらかった。

全20件中 1 - 10件を表示

森見登美彦の作品

太陽と乙女はこんな本です

太陽と乙女を本棚に登録しているひと

太陽と乙女を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

太陽と乙女を本棚に「積読」で登録しているひと

太陽と乙女の作品紹介

デビューから14年、全エッセイを網羅した決定版! 登美彦氏はかくもぐるぐるし続けてきた! 影響を受けた本・映画から、京都や奈良のお気に入りスポット、まさかの富士登山体験談、小説の創作裏話まで、大ボリュームの全90篇。台湾の雑誌で連載された「空転小説家」や、門外不出( !?)の秘蔵日記を公開した特別書下ろしも収録。寝る前のお供にも最適な、ファン必携の一冊。

ツイートする