スープ・オペラ

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104655021

感想・レビュー・書評

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  • なんだかこのお家の空気感が心地よかった。

    食べるものってやっぱり大事。
    落ち込んじゃった時もおいしいものを食べるとまたちょっとがんばってみようかな・・・と思える。
    だからこれからもごはんを毎日作る!誰かと一緒に食べる!そして元気になる!

    映画が観てみたくなりました。

  • 突然二人の男性と一緒に住むことになったルイ、35歳独身。
    画家のトニーさんは60歳代、一方の康介は20歳代。年齢も職業もバラバラなのに、なぜかうまく噛み合っているみたい。
    穏やかなトニーさんと気の利く康介となら快適な毎日だろうなぁ。
    以前からの知り合いでもないのに、一緒に暮らすようになるなんて縁があるということだわね。
    こんな気の合う人と出会えるなんて羨ましいっす。
    異性と友人、知人になれる出会いに憧れます。
    家に引きこもらず外出すべきか。

    物語に出てくるスープがどれもとっても美味しそう。
    温かい食べ物って心も落ち着かせてくれるものなんだな。
    自分で鶏ガラスープがとりたくなってしまいます。

  • ちょうど「聞く力」を読んでいたとき、
    図書館で目にして借りた1冊。
    そういえば映画化されていたことも思い出し、
    このタイミングで原作読み。
    はじめ、エッセイを手にしていたんだけど、
    あえて小説にしてみてよかった。

    ルイは坂井真紀って、どこかで知ってたはずなのに、
    いつの間にか中谷美紀で読み進めていて、
    トニーさんは、自分の中ではブラザートム、
    トバちゃんは片桐はいり
    だったんだけどなあ。
    康介は・・・特に該当者なし(笑)

    で、スープ・オペラというだけあって、
    「食堂かたつむり」のようなものを想像していたのだがちょっと違った。
    今流行のシェアハウスものとも違う。
    トバちゃんとの関係。トバちゃんがいなくなり、入れ替わりで現れたトニーさんと康介。
    父だったり、恋人だったり、家族だったり、友人だったり、
    様々なシチュエーションで関わりを提示してくる。
    そのかかわりの中で感じる気持ち。

    決して派手ではないし、ラストもはっきり明言させないことで、
    いろんなことをこちら側読み手に残してくれる。
    このスープがあれば生きていける、と言う意味が、
    あとあと活きてくる感じ。
    もっともスープよりハムカツやおそばのほうが食べたくなった。
    スープが飲みたくなるのはむしろ、同じ時期に読了した
    「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
    http://booklog.jp/users/fumix/archives/1/4766001303
    のほうかも。

  • ほっこり系。とばちゃんがいいな、とおもう。出てくる男のひとがだめな男のひとばかりで、もうーってなる。

  • 映画化もされたので読んだ。スープは沸騰してはいけないんだって。

  • 親とか恋人とか友人とか、そういう名前で括られないけど、大切な人がいるのっていいなぁ。
    3人の関係にいつか別れは来るだろうけど、ふと思い出してくすりと笑える優しい思い出ができるんだろうな。

  • 感想
    スープで繋がる絆。一つ屋根の下でのんびり暮らす。湯気の向こうに広がる生活はみんなの憧れ。こんな日常を送りたいと思わせてくれる一文一文。

  • 鶏ガラスープを作りたくなった。
    かんたんに鶏白湯を作って食べた。

    キャスターの阿川さんが作家さんだったなんて知らなかった。
    他の作品も読みたくなった。

  • 図書館で借りたもの。
    島田ルイ、35歳独身。ベタなぎの毎日が大激変。いい男が現れ、同棲? しかも、お相手は2人! ひとつ屋根の下に、独身女性と男性が2人。スープでつながる恋の花咲く長編小説。
    初読みの作家さん。

    読みやすかった!けど文量多かったな~!
    妻と彼女にそれぞれ振られたばかりのトニーさんこと十二夫(66)と、康介(30)の2人と同居することに。
    空気感がいい。
    スープもおいしそう。

  • このゆるっとした3人の掛け合いが読んでいて気持ちを和やかにしてくれた。純粋にこんな生活ありやなあと、羨ましく思った。阿川佐和子さんはインタビュアーとして活躍している人と思っていたが、作家でもあった事を初めて知った。キビキビした印象だったが、この本を読んでリアルな人間模様を面白く可笑しくそして、読む人をほっこりさせる様な作品で阿川さんの見た目やイメージとは違う一面だと感じた。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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