ナニカアル

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著者 : 桐野夏生
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104667031

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ナニカアルの感想・レビュー・書評

  • 林芙美子のことも、放浪記もほとんど全く知らずに読んだけれど、とても面白かった。
    放浪記、読んでみたくなる。
    芙美子は実際は、面倒な嫌な女性なのかもしれないと思うけれど、それでもとてもエネルギーのある、魅力を感じた。
    重苦しい戦争の時代の雰囲気も、とても伝わってきた。
    桐野夏生は、欠点を包み込んで女性を描くのがほんとにうまいと思う。

  • 波瀾の運命を闘った女流作家・林芙美子を描いた長篇小説。軍部が睨みをきかせる戦争のさなか、スパイ容疑をかけられた記者と恋に落ちた芙美子は、危険を肌身に感じながらも、その男を激しく愛し、裏切られて傷ついて、それでも書いて、書いて、必死に生きます。
    厳しい検閲や罪深い秘め事に、読み手はハラハラ。ちらりと登場する井伏鱒二や海音寺潮五郎等作家たちの性格づけにも興味が湧いて、目をとめました。戦況の悪化にともなって、重苦しく、殺伐としてくる時代の空気、そして芙美子さんの、小柄な身体にエネルギーをたぎらせて生きる姿が印象的です。

  • 最初の100ページくらいは読み辛く感じましたが、途中からものすごく面白く読み進められました。
    最後まで読んで本当によかった!!

    戦争を作家という一般市民から捉えた内容が味わい深かったです。
    当事者でない人々の恐怖や、その恐怖の中にある平穏さ、非日常であるはずなのに日常を過ごしている違和感のようなものがとても感じられました。

    メインテーマについても書きたいところですが、もう少し時間をおいて書きたいことをまとめてから書きなおしをしようと思います。

    全体的に作り込まれている感じがあって、こういう本こそ評価されてほしいなと思いました。
    面白い、ということばではフォローできないすごみのようなものがあるので、是非読んで味わってみてください。

    主な舞台が暑いところなだけに夏に読むのが良さそうですが、冬に読んでも情感がひきたって良いと思います。

  • 林芙美子は女だったなぁ。ずーっと、女だったなぁ・・・

  • 林芙美子の作品は読んだことのない私です。
    でも興味深く読むことができました。
    芙美子の愛の行方よりも、戦時中の作家・ジャーナリストのこと、文壇のあれこれ、南方に暮らす日本人のことなどに惹かれました。
    3ページにも及ぶ参考文献の上澄みを小説という形で味わえるのは、また楽しからずや…ですね。
    マンデーは水浴び。

  • 読了日2011/05
    「放浪記」で有名な林芙美子さんの半生を描いた小説。
    林芙美子の幻の作品という設定に、ふと、実話かと思ってしまう。
    戦時中にペン部隊として南方占領地に行き、現地の様子や交流が描かれています。
    そして、当時の女性としてはかなり奔放な恋愛も。
    所々、林さんの現実の運命を織り交ぜながら書かれているので、一層ドキュメンタリーっぽい。
    この機会に、林芙美子さんの代表作「浮雲」も読んでみたい。

  • 戦時下に日本軍の威光をたたえる文章を書くために、戦地に徴用された小説家の林芙美子。

    途中恋をしたり、残してきた旦那を思ったりもしたが、結局自分は不倫相手の謙太郎のスパイ疑惑を裏付ける為に、わざと泳がされていたのだと気づく。

    しかもやっと帰って来ると子供を妊娠している事に気がつき、分からないように産んで、息子を「もらい子」として育てる。

    私は小説家としての林芙美子さんは知りませんが、物凄く全力で人生を生きた人だと思いました。

  • 土地と時代を行ったり来たりするので分かりにくい。
    読み切るのが辛かった。
    人気作家だから不倫しても物語になるだけのように思う。
    時代の大変さを思うと同情はするけれども、
    主人公に共感はできなかった。

  • 読み物としては面白いのだけど、どこまでが史実に基づく林芙美子の描写なのか、どこまでが創作なのか、ちょっと混乱。若干エロ要素もあることだし、よく遺族からクレームこないなぁと心配になる作品でした。

  • 林芙美子作品や本人についてよく知らないが、「放浪記」は読んでみたくなった。
    フィクションとノンフィクションの境目が巧妙に隠されて、どこまでが真実なのか判断がつきにくい。
    太く短く激しく激動の時代を我がままに生きた女性だったには違いない。

  • 林芙美子や他に登場する戦時下に活躍した女流作家の作品が気になった

  • 読み終わって、他の人のレビューを読んで、林芙美子が実在する人物と知る。。
    無知なわたし。。
    放浪記、森光子、あー!って感じ。
    実在するって分かって読んでたら、もう少しおもしろく読めたかも。失敗した。。

  • 林芙美子の生涯のある部分を仮定して描いた作品。「戦時中南国で不倫」というただそれだけの印象。どこまでが真実なのか気になって林芙美子を調べてしまうこと請け合い。林作品好きなら一読の価値有。

  • 林芙美子の戦中日記のような作品。事実なのかどうかはよくわからないが。小説なのでフィクションなんだろうか。

  • 「放浪記」の作者、林芙美子を描いた小説。
    従軍記者として南方(ジャワ)に行き、現地で不倫相手の新聞記者と愛しあい、ぶつかりあう-。
    その記録が彼女の手記に残されていて、そこにはさらなる秘密も記されていた。

    このタイトルにこの表紙。
    てっきりいつものようにちょっと恐い内容の話だと思っていただけにガックリ。
    「放浪記」を読んだ事もないし、林芙美子さんという人はこの本で初めて知りましたが、大胆で奔放な人だなと思いました。

  • 林芙美子は名前しか知らなくて(『放浪記』だって読んだことないし)、だからこれがどこまで創作なのか分かりようもないのだけれど、そもそも林芙美子という人がどんな人なのかも知らなくて、なんかでもこの人が置かれた状況は時代を考えたらしょうがないのかもしれないけれど、人となりを知らないだけに恋愛事情はこういうものなのかなと思うと同時にこういうのって私はイヤだなと思う。

  • 戦争の狂気と、いやおうなしに巻き込まれていく市民感情に加えて、熱帯雨林とダブル不倫カップルの濃密な雰囲気に、激しい感情のうねり、

    ・・・熱い

  • 少しとっつきにくいが、主人公の中のジレンマに共感できる。

  • 林芙美子の生涯を、桐野夏生が、描いた小説。
    「放浪記」を書き、人気作家になった林芙美子が、戦時中、軍部に同行して南方戦線の様子を報道協力する際の日々。そして・・・・。

    実在の作家を描いている、どこまでが桐野夏生の創作なのか、事実あったことなのかは別にして、その時代の閉塞感と、焦燥感は、読んでいるうちにひしひしと迫ってくる。

    描かれている芙美子の態度や、恋愛の内容については、個人的には、辟易とするが、林芙美子という女性が、おそらくは、私の想像を超える凄い人だったろうから私の好き嫌いはどうでもいいことにする。

    桐野夏生という作家は、女性の持つ強さを描くのが上手だ。というか、女性の持つもの全てを包み隠さず描くことに正直だと思う。

    私は「放浪記」を読んだことがないので、これから、読んでみようかなと思った。

  • どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかが気になる。そういう意味では、桐野夏生というより山崎豊子ぽい。
    放浪記よんでみたくなった。

  • 林芙美子に興味が湧き、あちこち検索する羽目になった。

  • 林芙美子といえば、森光子の舞台「放浪記」しか知らない。作品も読んだことはないし、人となりもよく知らない。だから、この作品に出てくる林芙美子は、森光子をイメージしてしまったし、逆に、森光子がここに書かれている林芙美子にぴったりで、当たり役とされた理由が分かった気がした。戦中戦後の報道のあり方について、もっと知る必要があると感じた。

  • 放浪記を読み、林芙美子という人に興味を持っていたら桐野夏生がこれを書いて出してくれた。
    縁があるものはふとした時に目に飛び込んでくるしあちらから顔を見せてくれることがよくある。本当に。

    これは桐野さんの作ったフィクションだけど、読み始めてすぐに「林芙美子」そのものに見えて(読めて)くるし、林芙美子の目線になりきって読ませてくれる。
    こういう才能あふれ湧き上がる情熱をおさえられないような女の描き方、いつも間違いなくうまい。

  • 林芙美子と放浪記という言葉は知っていても、読んだことはなく、知識もほとんどない。
    その林芙美子が、戦時中に日本軍の要請でジャワをはじめとするアジア各地を巡り、恋に焼かれ、懊悩した記録を描いている。
    もちろん多分にフィクションの要素もあるだろうけれど、前述の通り林芙美子に対する知識がないことと、あまりのリアルさに、林芙美子自身が書いた手記を読んでいるような錯覚に陥る。
    またこの芙美子が魅力的で、不惑目前にして恋に翻弄され突き進む姿に惹かれる。決して美しくはない。力がある。それはそのまま作品の力になっている。
    どこまで本当なんだろう。林芙美子の生涯を追ってみたい。

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ナニカアルの作品紹介

昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。

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