- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104680016
感想・レビュー・書評
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暇人な俺でもそれなりに忙しい4月とはいえ
読むのに1か月弱かかってしまった。
というのもこの本、1ページあたり上下ビッシリ2段のレイアウトで400ページを超す長編なのだ。
こんだけ長い本を読んだのは
1年前に読んだ「ダヴィンチコード」以来だけど
ダヴィンチコードとは全く違う面白さで、それ以上の爽快感を味わえました。
内容としては、主人公昇平が4歳から30歳すぎまでの自転車に大きく関わった人生を書いたクロニクル。
以前読んだ同題の文庫は大人になってからの出来事をメインにすべて昇平目線で書かれていたけど
この本は少年から大人になるまで細かく書かれていて、各章ごとに語り手が変わって描かれていました。
その分内容がかぶってる部分も新鮮に読むことできたかなー。
評価は迷うとこだけど☆5つ。
ちょーっと長すぎるところがマイナスかなぁ。
最初から最後まで感情移入できて
後半だれてしまう。ということはないんだけど
逆に感情を入れて読む分つかれちゃうかなって思いました。
なが~い休みや何もすることがない時に手を取るといいかもしれない。
それにしてもよくこれだけ長い文章を書けるもんだ。
作家さんっていうのはすごい人だなー。
そう思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青春小説、というジャンルがあるのかどうか知らないけど、そういうものを読んでさわやかな気分とか、胸がきゅっとするような、プラスの気分になるとしたら、自身はもう青春時代から卒業しているのではないかと思う。真っ只中にいたら、同じように悩んだりバカやったりしている登場人物が恥ずかしいっていうか、いたたまれないような気がするんじゃないかしら。なんだか知らないけどわぁって叫んで本を投げ出したくなるような。だからやっぱり、この本は今この年齢のときに出会えてよかったと思う。初めは4歳だった主人公たちが、今の自分くらいの年齢になったところで物語が終わっている、ということもあるし。
単行本は主人公たちが4歳から29歳までの間のクロニクルとなっていて、その続編というか改編というか、まぁとにかく文庫版も出ていてそれは更に時代は流れて主人公たちは30代の半ばになっている。主人公たちは、学校で、会社で、勿論自転車で、その他いろんなところで仲間を増やし、奥さんと出会ったり子供が誕生したり、周りにいる人たちがどんどん増えていく。それでも、4歳のあの日に出会った幼馴染とのつながりはそれらのどれとも異なった特別なもの。幼馴染という存在がいないあたしにとって、これが本当にうらやましくてたまらない。
あたしの読書量なんて高が知れているけれど、それでもこの年齢のときに出会えてよかった、って思う本はいくつかある。中学生のとき、高校生のとき。そして、今は、「自転車少年記」。これはたぶん20代の後半に入ってから読むと良いんじゃないかな。勿論主人公の年齢真っ只中にいたって楽しむことはできると思うけど、青春を振り返ってきゅんきゅん(笑)しながら読めるのはこの年齢になってから! -
これを読んで、GWは父と自転車を30kmくらいこぐことにした。
学校に行かなきゃできないこともいっぱいあるんだなって思った。 -
自転車を軸にした少年2人のジュブナイル。全体的にリアリティがあって、主人公x2も超人ではなく挫折したりサボったりしながら成長するので好感が持てる。前半は千葉。
そして何より後半草太が大学生になってから。多摩川サイクリングロード、八王子周りがメインになって高尾やら甲州街道やら淺川やら大垂水峠やら小仏トンネルやら、、、自分がかつて走っていたあの辺りががんがん出てきてずーっとにやにやしながら読んでしまった。東京-糸魚川は実際にあるイベントだけど、この本はどこまで実話ベースなのか気になるなー。糸魚川に挑戦したことはなかったけれど、なるしまロングランで高尾-蓼科180km?を走ったのは今でも鮮烈な思い出だし、何か久しぶりに自転車乗りたくなった。 -
迷わず★5をつけます!
図書館派の私が、手元に置いておきたいと久々に思えた一冊。
自転車に乗る練習をしていた昇平(4歳)が
勢い余って同級生の草太の家に突っ込んだことから
2人の自転車ライフが始まる。
始めての冒険は校区外の特訓山。
やがて目的地は海になり、
100Kmチームロードになり、
その距離はますます伸びていく。
同時に、多くの時間を自転車の上で過ごす。
家出をした時も、失恋の痛手を振り払う時も、
挫折を味わった時も、進路に迷った時も。
自らの足でこいで作り出した風で邪念を振り払うかのように。
竹内真さんの作品は「カレーライフ」に続き2作目ですが
どちらも、途中のワクワク感と読了後の爽快感、多幸感が半端ないです。
「面白い言い回し」とか「うまく収まった」、「伏線回収ですっきり」とかそういう面白さではなく、
それぞれに魅力的で応援したくなる登場人物たちに対して
「きっと幸せになってほしい、いやなるに違いない!」と静かに確信しながら読み終えるような作品です。
もっともっと竹内作品が読みたくなりました。
一番気になったのは、奏と草太の関係性ですね。
「付き合っているとか結婚するとか、そういうことだけが答えじゃないと思うよ」
おい。奏ちゃんそれは…。笑 -
★★★☆☆
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悪くはない。が、心を揺さぶられる事もなかった。
二人の少年の物語。幼児の時に出会い大人になるまでの話をそれぞれのエピソードを交えて進んでいく。
長い!ってのが第一の感想。幼児から大人になるまでの話だから、そりゃ長くもなるのは分かるけど・・・。
小学校、中学、高校、大学、卒業後・・・とそれぞれにエピソードが語られている。それぞれのエピソードは、よく練られているし、青春小説の爽やかさやもどかしさを表現していて、たしかに悪くはないんだけど。
さすがに幼児の頃の話から大学卒業後まで話が続くと、間延びしてると感じさせられたなぁ。
高校なら高校、大学なら大学と言う風に、どこかの時代にスポットを当てて掘り下げた方が、物語に入り込めた気がする。
これまでの登場人物が総出演しての最終章は良かったけど・・・。 -
【本】”翼はいつまでも”川上健一著 集英社刊
(【ナツヨム】田口店長選書)
”↑がお好きなら”
と言って、おすすめ戴いた本。
残念ながら、スリルとサスペンス、めくるめく大冒険の
超エンターテイメント!をご希望の向きは、また今度♪
って、このタイトルでそこは期待しませんよね(笑)。
また、すっと染み通る大好きなお話を
ひとついただきました。
本書を読みながら、BGMの様にずっと考えていました。
自転車の...バイクもそうですが、
二輪車である以上超えられない、
ふたつのの大きな大きな特徴。
それは、
”ひとりでは、自立できない事”
”静止していては自立できない事”
協調しないと、直立している事もままならない
バランスに支配された世界だけど、
だから生まれる身と心のバランス感。
そして不自由な縛りとのトレードで得られる
代え難い自由!
なんてね(笑)。
全体に真っ直ぐで,”気持ちのいい”お話です。
この本を傍らに置いておきたくなる気持ち、解りました。
自転車が欲しくなっちゃったなぁ...(何度目だか)^^;。 -
自転車をまんなかに置いて、二人の少年がすくすくと大きくなるお話。さわやかです。
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爽やかな青春スポーツ小説。少年の冒険記とも言えるか。
自転車少年が大人になるまでのエピソードを主に二人の少年の友情と淡い恋愛を通して描かれている。
現在開催されている東京‐糸魚川ファストランの元になった話だと聞くが
思いつくまま自転車で300kを、野宿しながら走る彼らの姿など
若いって良いな~、私もチャンスがあれば走ってみたいなーと冒険心をソソられる。
ただしエピソードが飛び飛びになるので、後からスマートに手直しされた
自転車少年記~あの風の中へ~の方が読み進めやすいかも。
関ジャニが主演でドラマ・DVD化もされているようなので
そちらを見れば、もっとスピード感があって面白いんじゃないかなと期待できるの見てみたい。 -
壮大な大河ドラマです。
トピック間の年月は思い切って数年飛ぶし、語り手もコロコロ変わるので、章ごとに新鮮な気分で読み始められました。けっこうな量ですがあっという間でした。 -
これ、関ジャニ∞の
安田章大君&丸山隆平君が
ドラマをしたやつです。
これを読むと、自転車に乗りたく
なります!! -
自転車にバックギヤはない=前に進むのみ、という言葉が印象的な青春小節。
自転車で疾走する爽快感を味わうことができて気持ちのよいのだけど…
申し訳ないが、無駄に長い、と思っちゃいました。 -
少年たちの成長を描いたライフストーリー。
幼少期から社会人までを年代ごとに視点を変えながら、描いています。
自転車のために生きるのではなく、成長の過程でどのように自転車が(と)関わっているかを描いているので、ロードレースの知識などは関係なく、ストーリーに引き込まれました。
続編も出ているのでぜひ読んでみてください。 -
読み終わったら自転車で何日もかけてずっと遠くへ行きたくなりますよ!
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物語の構成に少し読みにくい印象を受けた。
ロードレース関連で「サクリファイス」のような小説の物語に惹きこまれる描写が好きなので、「自転車少年記」は淡々としていて文章が長く少し物足りない印象を受けた。
しかし爽やかな文章であることと、登場人物たちの人間性が等身大で素直に好感は持てる。
レースではなく純粋にロードバイクを用いた青春物を読むならこの「自転車少年記」は最適な本だと思う。 -
はじめて自転車に乗ったころから、少年たちだけででかけた冒険、そして高校に自転車競技部をつくり、大学では八王子から日本海まで走りぬく自転車だいすき少年たちの自転車にむけるおもいがとても感じられる小説でした自転車ずきにはこたえられないお話だともいましたそう、もちろんわたしも・・・
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続編が刊行されたので再読。
自転車と共に成長していく男達の青春物語。
すぐにでも自転車に乗りたくなる爽快さ。
【図書館・再読・3/10読了】 -
さわやかでした。
厚さは関係無しにさらりと読めた。 -
上下2段組み、厚さも結構ありますが、それでもその長さを感じさせません。2人の?いや、3人の成長記録。いい本です!
出会いは子どもの塾での国語の読解教材。子どもは小4くらいで夢中になって読んでいました。 -
文庫を読んだ勢いでこっちも読みました。
通常の文庫落ちのパターンと違くて
流れは一緒なんだけど
単行本は他方からの目線で書かれていて
文庫は主人公昇平目線で書かれています。
1冊だけだとなんかもう一方も気になっちゃうだよね~
1冊だけ読むなら単行本の方をおすすめするかな~
文庫も捨てがたいけど
ほんと自転車に乗りたくなります。
素敵な青春小説です。
自転車にまたがるとみんな少年のようになってしまう感じや
自転車というひとつの趣味を通していつまでも繋がり続けている友情にじーんと来ました。
主人公が4歳で自転車乗れたところから29歳までひとっとびです!
なんかこれ、かんじゃにがドラマやったみたいね
昇平→やすだくん
草太→まるやま
草太はもっとスラッといけめんだったなー笑 -
草太と昇平の自転車が繋ぐ人生。山あり谷あり、「自転車は前にしか進まない」というのが良かった。
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幼い少年が乗った自転車がスピードを出しすぎて飛び込んだのは草太の家の庭だった。二人は生涯の友と出会う。二人で必死に自転車をこぎ成長していく話。
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とても素敵な青春小説。
息子(小5)はこの本を読んで、自分も自転車部に入りたいそうです。 -
すぐにでも自転車に乗りたくなる。
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幼馴染の二人が自転車によって、色々なことにぶつかり、友情をはぐくむという話。自転車部の部長の草太は小さい頃に昇平と出会い、昇平に負けたくなくて自転車を頑張るのに昇平は何もかも中途半端にやり、二人の仲は自然に壊れていく。ある大会で三人でゴールするところを昇平の考えで、将来の為に頑張っている草太の力を周りに見せたくて作戦としてチームとしては失格になっても草太だけをゴールさせる。同じ人を好きになっても昇平はあきらめ、草太は大人になり、本音を言い、殴り合いのケンカになる。友情、恋など青春が満載!