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この作品からのみんなの引用
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自分でも不思議だけど、一時間前、どうがんばってもだるかった身体が今は弾んでいる。二十日前、死のうとしていた私は、今、子どもの頃のことを思い出して絵なんて描こうとしている。何十年かけても変わらないこともあるけど、きっかけさえあれば、気持ちも身体もいとも簡単に変化する。それにもっと敏感に対応していかないといけない。そう思った。
― 154ページ -
何十年かけても変わらないことあるけど、きっかけさえあれば、気持ちも身体もいとも簡単に変化する。それにもっと敏感に対応していかないといけない。そう思った。
― 154ページ -
こうして見ていると、太陽は黄色でもなくオレンジでもなく、光そのものなんだということがわかる。深く広い海を照らすすごい威力の光の塊。じっと見ていると、すぐに目が眩む。
― 98ページ
みんなの感想・レビュー・書評
生きてることに疲れた大人へ。
心の再生を描いた。
いきなりどん底からのスタートで、盛り上がりに欠けるかな。恋人いるのに死ににいくとか共感にも欠けました。
以前にも読んだことあったけど再度読む
内容は忘れてたけど爽やかな読後感を覚えていたのでもっかい読む
1日で読めちゃうくらいのページ数で疲れません。
「天国はまだ遠く」っていう題名なのに重さはなくドロドロしたところもない。
確かに主人公の千鶴は私が嫌いなタイプの女性だし、
彼女が「死にたい」と思っていても「ふーん、どうせ口ばっかりでしょう?」程度にしか思わない。
あなた程度の苦労は苦労じゃない、と一蹴する。
彼女よりも田村さんのが登場人物として魅力があって、こんな男がいたら面白いだろうな、と思う。
死を題材にしているのだが、
「死にたい」けど色々体験してるうちに「やっぱりやーめた」というイマドキが満載でイライラしたし、文章自体は穏やかで優しい感じなのに。
やっぱり主人公の千鶴が嫌いなんだな、と(笑)
とてもゆくっりしていて、落ち着いた、ほのぼのなストーリー。
「今」と切り離されたところにいるいるからこそ、感じられる「今」もある。
「今」の大切さとその愛しさに気づくために、少し離れてみるのもいいかなと。
底に流れているものは深刻なものなのに、ほのぼのとしたものを感じる話だった。
千鶴も田村さんも自分ではどうにもならないものを抱えて今を生きている。
みんなそうなのかもしれない。
自分の思う通りの人生なんてそうないのだろう。
千鶴は人生をやり直すために旅立って行ったが、田村さんの今後が気になった。
読み終わったとき毛穴パックで取れた汚れを見ているような、やってやったぜって感じの気持ちになった。
生還後の主人公が友達に似ていて笑えた。
主人公が死を決心するところから始まるこの物語は、コミカルな要素は一つだってない。彼女を死へと向かわせた感情は真っ当なものだったと思う。
ところが空振り、人生なにもかもうまくいかなかった彼女は、死に際でさえうまくやれずに死にぞこなってしまう。
一度死にぞこなったところからまた始まるド田舎の民宿でのおじさんとの生活。そこには彼の生活があり、村の生活があり、形のある命があった。その中で少しずつ、笑いがこぼれたり、間抜けさをバカにしたり、なんだかコミカルなようだが違うのだ。
自殺のキッカケは積み重なった些細なことで、生きたいと思うことは積み重なった些細な瞬間なのだ。命とともに、笑いや涙やおいしいご飯は、いつだってそこにあるものなのだ。
それを少しずつ、「優しい他人」であるおじさんとの生活で取り戻していく物語。そしてその村を主人公が発つ時、また始まっていく物語。
「仕事も人間関係もきっとたいしたことではない。それは十分わかっている。
でも、それらは私には困難で重大だった」
病気で苦しむ人たちの気持ちをよく表わしているという。
理性ではわかってても感情がついていかない事は、どうすればいいんだろうね。
物語はここで終ってしまったけれど、この先の二人が一体どうなったのか見たい。
続編出てないのかなあ。
ただ物語自体は自然体で淡々と進んでいくし、
エンターテイメント性は皆無だから見る人によっては退屈かもしれない。
自殺しようと北の田舎に行った女が、自殺に失敗して、そのまま泊まった民宿で1ヶ月ほど過ごす話。
自然に囲まれて暮らす様子がありありと浮かんできて良かった。
田村さんの暮らしぶりも良いし、主人公の子どもみたいな性格も良かった。
田舎に行きたくなった。
仕事に疲れ、生活に疲れ。息苦しい日々にいやけがさし、死のうと決意した千鶴。誰も知っている人のいないところに行こうと思った。寂しい場所がいい、決心が揺らがないように。 衝動的に北の地をめざし、タクシーに乗った。溜め込んだ睡眠薬を抱えて、山間の小さな集落の民宿の戸を叩く。 別れた恋人にあててさよならのメールを送り、二週間分の睡眠薬を流し込んだ千鶴……だったけれど、丸一日昏々と眠り続けた後、も... 続きを読む »
私もこの主人公のように、どこか遠くへ行きたくなったときがあった。
でもちょっと休んだら、人ってまた頑張れるもんよね。
自殺しようとする女性が北へ向かう話。
もう立ち上がれないくらいに疲れてしまったら、その過程を終わらせるのではなくて、休めばいいのだなと思った。
彼女の悩みや辛さには共感でき、自分自身がそういう状況になった時には同じように追い詰められてしまうだろうと思ったので、一旦休めば違った景色がみえるということを知れて、希望が持てた。
映画化された、これからされる小説を読んでいる。
それで見付けたのがこの本。
いきなり自殺を決心するところから始まるが、心地いいリズムの語調にひきこまれる。
男が読んでも女の主人公の気持ちにすなおにあてはまった。
薄めの文庫本だが、読後感は良い。
瀬尾 まいこは親切だ。かゆいところに手が届く。
そしてそれがちっとも嫌みじゃない。文体の徳だろうか。
ある意味、浦島太郎ものがたり。
田村さんが竜宮城のお姫様ってとこか。むさいけど。

人生がすごろくなら「1回休み」とでも言うような、心がほっと安らぐ作品。
物語は主人公が自殺する場所を探すところから始まるけれど、タイトルから考えても死なないだろうと気楽に読める。
会社のストレ...





